「まぁまぁ」でいいのだ
先週のはなしなのですが
近所の書店で、雑誌編集者であり作家の服部みれいさんの本に出会いました。
そしてそれ以来、彼女の編んだ雑誌である、「mur mur magazine」
(マーマーマガジン)を少しずつ集めてます。
表紙のシンプルさも素敵なのですが、内装は凝っていて、
内容が興味深いだけでなく、文章やイラストのレイアウト、文字のフォントや色使いまで、全てがとてつもなく、自分にビビッとくるものがありました。
大量印刷されて、どこにでも置いてある雑誌とは違ったあたたかみというか
やさしさがあって、私がいま求めているものはこれだ!と感じたのです。
服部さんはこの雑誌を創刊するにあたり、次のような人をターゲットとして考えたそうです。
・時間によって廃れてしまう「情報」ではなく、古くから生活に根ざした「知恵」を得たいと思っている人
・本質的な豊さを求めている人
・不器用だけど自分らしく生きたいと思っている人
・メインストリームじゃない情報を得たいと思っている人
・スピリチュアルな力をどこか信じている人
etc...
そしてそれらを求める人達が読んで
「自分が自分自身でよかったんだ」と、
そっと背中を押してあげられるような雑誌をつくりたい、と思い創刊に至ったそうです。
(「わたしらしく働く!」服部みれい 著 より引用)
特集している内容は、服部さんがまず基本として据えている女性の為の話題を中心に、冷え解消からおしゃれ、健康に良い食べ物、インナーチャイルドや精神的に自分をメンテナンスすることまで、幅広く扱っています。
最近は「mur mur magazine for men」という男性向けのものも出ています。
最新号はフリーランスで働らく男性たちの特集。これも興味深かった…
(上写真左手の貝の表紙のものです)
そしてこの雑誌は「雑誌の個性から見て適正な売り上げ」が達成できればいいということで、意図的にあまり重版していないそうです。
そのため最初は完売が続出していたそうですが、
「ベストセラーよりロングセラー」が服部さんのモットーなのだとか。
そういうガツガツしていないところも好きです。
この雑誌を隅々まで読んで、レイアウトやデザインの可愛らしさを吸収するとともに、自分が本当に大事にしたいことを見つけていきたいと思います。
私もいつかは映画を主題にして
こんな雑誌、ないしは《場所》が提供できたらがいいな…なんて思ったりもします(割と本気)
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