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人を疑うこと、自分を信じること。

こんにちは、久しぶりの更新です。

気付けば仕事を辞めてから約2週間が過ぎた。

なんか分からんが、最近モヤモヤしてた。
人に会うのが億劫だったり、本音が言えなかったり。
相手の反応を伺い過ぎて、ジャブばかり打って懐に飛び込む勇気も持てなかったり。

なんで距離を取ってるんだろう?
傷つきたくないからか。
はたまた、傷つけたくないからか。

自分の拳を信じていないからなのか。
考えれば考えるほど、相手との距離も離れていく。

もしかして距離を取りたかったのかな。
そもそもリングに上がりたくなかったのかもしれない。

もう戦いたくないって、本心ではそう思っていたのかも。

気づけばロープ側まで近づいていた、その足を止める。

後ろに下がってわかった。

怖かったんだな、人に弱さを見せるのが。
だから、強く見せる為に戦う事を選んだ。
ひとつ深呼吸をして、「よし」とつぶやく。

そして、グローブを外して相手に近づいて見る。

ゆっくりと硬く握っていた拳をほどく。
一本ずつ丁寧に、指を広げていく。

その手を相手に差し出す。
すると、相手も同じように拳を開いてそっとこちらに差し出してくれた。

その手を優しく握る。
少し照れ臭いけど「ありがとう。」と言う言葉が、漏れ出た。

「どういたしまして。」と返してくれた。
思わず僕の頬が緩んだ。

自分は弱い、脆い。
でも弱い僕でも優しく手を握ることはできる。
そもそも強く握る必要なんてなかった。

それだけで充分。
それだけで伝わる。
もう大丈夫だと、自分の心が教えてくれる。

グローブはゴミの日に出してしまおう。
もう必要もないものだ。

拳をいたわり、そっと撫でる。

「お疲れさま」と、一言添えて。

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