タンロン

ささやかな日常。

起こるべきだが起こらなかったこと

夜中にリビングで本を読んでいたら、いつのまにか寝たはずのせがれが横に立っていた。 おれのTシャツを指差しながら、自分の口に手を当て何度も叩いている。胸にプリント...

単独行

山にはいつも一人で登ってきた。 一般的に一人の方が事故に遭いにくいと言われている。同行者に合わせず自分のペースで登れるからだ。しかし、事故にあった場合に助かる確...

川の流れのように

目黒川を眺めている。 川の流れのように、続きはなんだっけ?目黒川を見ていても特になんの感興もわかない。コンクリートの間を浅い水が流れているだけだ。川が見たいわけ...

カメラと

人は写真に目覚めると夜の公園を撮る。 あとは自分の影とビルの間に見える空。おれも昔そんなのを撮った。最初に買ったカメラはコニカのビッグミニだ。単焦点のコンパクト...

ハスリングライフ

湯島聖堂で馬を散歩する人を見た。 会社から金をもらうのをやめたらどうやって食っていくのか?考え方のひとつはハスリングである。非合法に金を稼ぐ人たちをハスラーとい...

雨とキャンプ

キャンプ生活をしていた頃、雨が苦手だった。 朝、しめった靴下にもう一度足を通す。小さな不快感から一日が始まる。雨の中で濡れたテントをたたみ、リュックに詰める。ど...