戸夏光

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戸夏光

詩文書き。Twitter(現X)>@natsutohikari 連絡先>tonatsuhikaru@gmail.com 旧・十夏光

記事一覧

【エッセイ】 寝て起きて寝ては起きてのひぐらしの

 寝て起きて寝ては起きてのひぐらしの  そんな詩句のかけらが頭を掠めたのは、昼日中のうだ…

戸夏光
2週間前
4

【感想】 鈴木康太『水/凪の踏み跡』

 ときどき、それを読んだり、見たりしたあとに、何かを言おうとして、しかしついに何の言葉も…

戸夏光
2か月前
5

【感想】 芥川心之介『サラムン』

(第38回文学フリマ東京にて購入 『汀心 vol.1 恐怖について』収録作品)  まず、印象的なタ…

戸夏光
2か月前
8

【散文過去作】永遠の眼

 そこには永遠と雲とが流れていた。とうにひとは滅び去っている。遥かな高みの梢からはやわら…

戸夏光
2か月前
5

【散文過去作】梅雨のまの存在

 不毛とはそれ自体がひとつの喜びでもあると何の気もなしに考えた。ちょうど平日の昼下がりの…

戸夏光
2か月前
1

【告知】第38回文学フリマ東京出店

5月19日(日)東京流通センターにて開催予定の文学フリマ東京に参加いたします。 何とシンプ…

戸夏光
2か月前
7

【エッセイ】 羽化にはうってつけの日

 その春、わたしはみずからは何者なのか、と問いかけ、答えようとして、困るような気のする自…

戸夏光
3か月前
7

旅行記2 尾道の吐息

 尾道に来たいと思った理由も、思えばよく分からない。知っていることと言えば、精々坂があり…

戸夏光
5か月前
17

旅行記1 広島編

(原爆ドームのかたわらを路面電車は当たり前に通りすぎていくこと)  物心のついた頃から平…

戸夏光
5か月前
9

大洪水の手前にて

 雨が降りつづいていた。一面の空は灰色に覆われ、僅かに溢れる光は押しせめぎあう雨雲の重み…

戸夏光
5か月前
3

遠い目

 もう夏が来ているかのような夜だった。住宅街の中をまっすぐに貫く道に人影はなくて、自分の…

戸夏光
4年前
2

ちいさな死

 蝶々が飛んでいるなあと、ぼおっと眺めていた。春の昼下がりのことだ。狂ったように咲きむら…

戸夏光
4年前
1

目覚め 2

 前半> https://note.mu/tonatsu/n/na0b4d80fafae  山口は水嶋と憎みあった、堂上よりも年…

戸夏光
6年前
1

目覚め 1

 夜っぴいて酷い降りが続いていると耳をそばだてたまま眠っているような心地がしていたが、目…

戸夏光
6年前
3

火曜日の街

 その日は朝からからっからに晴れていて、先日に降った雨はあとかたもなく乾いてしまっていま…

戸夏光
6年前
5

【エッセイ】 寝て起きて寝ては起きてのひぐらしの

 寝て起きて寝ては起きてのひぐらしの  そんな詩句のかけらが頭を掠めたのは、昼日中のうだ…

戸夏光
2週間前
4

【感想】 鈴木康太『水/凪の踏み跡』

 ときどき、それを読んだり、見たりしたあとに、何かを言おうとして、しかしついに何の言葉も…

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2か月前
5

【感想】 芥川心之介『サラムン』

(第38回文学フリマ東京にて購入 『汀心 vol.1 恐怖について』収録作品)  まず、印象的なタ…

戸夏光
2か月前
8

【散文過去作】永遠の眼

 そこには永遠と雲とが流れていた。とうにひとは滅び去っている。遥かな高みの梢からはやわら…

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2か月前
5

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 不毛とはそれ自体がひとつの喜びでもあると何の気もなしに考えた。ちょうど平日の昼下がりの…

戸夏光
2か月前
1

【告知】第38回文学フリマ東京出店

5月19日(日)東京流通センターにて開催予定の文学フリマ東京に参加いたします。 何とシンプ…

戸夏光
2か月前
7

【エッセイ】 羽化にはうってつけの日

 その春、わたしはみずからは何者なのか、と問いかけ、答えようとして、困るような気のする自…

戸夏光
3か月前
7

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戸夏光
5か月前
17

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(原爆ドームのかたわらを路面電車は当たり前に通りすぎていくこと)  物心のついた頃から平…

戸夏光
5か月前
9

大洪水の手前にて

 雨が降りつづいていた。一面の空は灰色に覆われ、僅かに溢れる光は押しせめぎあう雨雲の重み…

戸夏光
5か月前
3

遠い目

 もう夏が来ているかのような夜だった。住宅街の中をまっすぐに貫く道に人影はなくて、自分の…

戸夏光
4年前
2

ちいさな死

 蝶々が飛んでいるなあと、ぼおっと眺めていた。春の昼下がりのことだ。狂ったように咲きむら…

戸夏光
4年前
1

目覚め 2

 前半> https://note.mu/tonatsu/n/na0b4d80fafae  山口は水嶋と憎みあった、堂上よりも年…

戸夏光
6年前
1

目覚め 1

 夜っぴいて酷い降りが続いていると耳をそばだてたまま眠っているような心地がしていたが、目…

戸夏光
6年前
3

火曜日の街

 その日は朝からからっからに晴れていて、先日に降った雨はあとかたもなく乾いてしまっていま…

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6年前
5