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「スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール」

ケリー・マクゴニカル著「スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール」読了。

著者の本をシリーズで読んでいました。

この本は日本人向けに書かれた本だそう。


ルール要約

1.人は「成長型マインドセット」か「固定型マインドセット」のどちらか。

スタンフォードに入学するような生徒は幼い頃から「優秀だ」と言われ続けており、失敗を避ける傾向がある。そのため、失敗を厭わない「成長型マインドセット」を身につけるよう指導される。

また、エリート学生の多くは成功や優秀な成績を残すことを重要視し、努力している姿を周りに見せない「アヒル症候群」が多い。

2.時間管理 完璧にやろうとしない

3.見た目 “講師の服装はカジュアルなものよりきちんとしているほど学生たちは熱心に学ぶ”という実験結果がある。女性の場合はノーメイクや濃いメイクではなく薄化粧が知的で仕事熱心であると評価される。
白衣や制服も有効。

4.生産性を上げるポーズ 姿勢により意識が変わる。「パワーポーズ」がある。※文化によっても違う

5.人間関係 職場の人間関係に悩んだら、“自分がサポートできることはないか?”と考える。「雑談する人」の方が周りからの評価は高い。「その場にいない人」を褒めるよう心がける。他者の貢献を認め感謝する。一人でなんとかしようとしない。

6.謝罪 アメリカでは問題が起こると訴訟を恐れて「何も認めるな」と言われる。短期的にはミスを認めない男性の方が、第三者に「力がある」と思われる。しかし、男性や高い地位の人の心からの謝罪は高評価。

7.他者の視線が気になる時 “すべての人を満足させることはできない”と知る。人間は社会的動物なので、気にしないのは無理。

8.言葉と行動を一致させる 自分にとって大事な価値観を日々思い出す。

9.やる気 「関係性、自主性、熟練」の3つが大事。同僚との関係を築く、指示されたことにも自分なりの意義を見出す、自分なりに成長ポイントを見出す、など。

10.目標設定 何かを達成すること自体ではなく、「どう成長したいか?」「なぜ達成したいか?」などを見る。具体的な行動に落とし込み、サポートを受ける。「なぜ?」の理由が内発的な目標ほど、達成する可能性が高い。

11.悪循環を断つ 失敗したときは誤魔化さずに辛い感情も感じる。

12.自信を持つ 「みんな自信はない」と知る。会議の時は「自己PR」よりも「会議の目的」を考える。心を開き、人の言うことに関心を持つ。

13.妬み 信頼できる人に話す。妬みは自分の欲しいものを示すサイン。

14.陰口 陰口は自己PRと他人を助けるための批判(情報共有?)の2種類ある。自分が言いたいのはどちらなのか?を考える。

15.不安 不安がある方が成功しやすい。ドキドキする身体の反応は「チャレンジ反応」で、身体がエネルギーを送っている。不安を抑えようとしない。

16.あがり症 「周りは自分の味方」と考える

17.中毒・依存 それをやりたくなる自分の状況を見つけて注意する

18.ストレス 「ストレスは役立つ」というマインドセット。

19.リーダーシップ 「人を見下す人、思いやりがある人」どちらもリーダーシップがある。

20.不正行為 「モラルライセンス」という心理があり、「良いことをした後は少しくらい悪いことをしてもいい」という考えが生まれることを知る。意志力は使うと枯渇する。ミスを不正で修正しようとしないこと。


道徳では「清く正しく生きろ」と言われても、実際の人間社会はそんなに単純なものではないですよね。

憎まれっ子世に憚る。

人間関係は、国際関係と同じようなパワーゲーム。

「モラルライセンス」はケリー・マクゴニカルさんの本で知りました。「いい人」が裏で悪いことをしていたりするのは、「モラルライセンス」が発動しているのですね。事前に知識として知っていれば、自制できるかもしれません。

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