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100万フォロワー超えでも売れる/売れないブランドの差。D2C化粧品ブランドの商品企画とこれから。

はじめまして!モノックという会社で化粧品プロデュースをしている小澤朋代です。

2019年後半に化粧品メーカー業に参入し

  • 2020年には日本初、YouTuberがプロデュースする化粧品ブランドを立ち上げ、100万個以上・売上15億のメガヒットブランドに

  • 3年で15のインフルエンサーブランド立ち上げに携わる

  • 42の化粧品ブランドを立ち上げ、80種類以上の商品を開発

今回は、今までの商品企画と、これからの方針を綴りたいと思います。

8月21日(月)22時まで、クラウドファンディングに挑戦中。ぜひ、応援よろしくお願いします!


インフルエンサープロデュースブランド

商品企画の方法は、インフルエンサーがプロデュースするブランドか、そうでないブランドかにより異なります。

インフルエンサーブランドでは、インフルエンサーの熱量を持った発信が最も重要です。その熱量の度合いはファンにすぐ伝わってしまいます。フォロワー数が多いからと言って、商品が売れるわけではありません。ですので、本人が納得行くまで密にコミュニケーションを取り、何度もサンプル作りを行います。

2015年に化粧品メディアを立ち上げた私たちは長年化粧品業界に携わってきました。その経験を活かし、メディアの視点からテクスチャーや色味を俯瞰的に評価し、商品に関するアドバイスを行っています。

総フォロワー数225万超えのきりまるさん。
この表情になるくらい、力を込めて商品開発をしています。

とはいえ、現在、多くのインフルエンサーが商品を出しています。そのため、デッドラインの設定や、発売時期、イベント登壇のタイミングなどを適切に見極めることが必要です。

2020年、日本初のYouTuberがプロデュースする化粧品ブランドの立ち上げに参画した際、タイミングの重要性を身をもって実感しました。

  • まだ誰も化粧品のプロデュースをしていなかったため、友人である他のYouTuberたちから多くの応援と紹介を受けた。

  • コロナ直前にローンチ。数週間ずれていたら、店舗導入がかなり後ろ倒しになった可能性があった。

  • コロナ禍でマスクのため、世間の化粧品の売上は8割減。しかし、落ちないリップとして超大ヒット。

とにかくスピード重視で進めたプロジェクト。後から振り返ると、そのスピード感に救われました。

現在はインフルエンサーブランドが乱立している状況で、単なるスピード感やトレンド感だけでは、成功を収めるのが難しくなってきました。スケジュールが決まっている中で商品を開発しようとすると、ついつい目先のモノを完成させることに目が行きがち。ブランドや商品を作る際には、「何を伝えたいのか」「何の問題を解決したいのか」「どの方向を目指すのか」といった視点の重要性を強く感じています。

インフルエンサー以外のブランド

インフルエンサーがついていない場合は、商品企画そのものがマーケティングと直結しているため、逆算して考えています。

例えば、2021年に発売したサウナをコンセプトにした入浴剤「バスナタイム」。発汗系の入浴剤ですが、市場には発汗系の商材が数多く存在するため、流行り始めていた「サウナ」をコンセプトにしました。店舗のバイヤーさんには「ちょうどサウナをコンセプトにした商材が欲しかった」と言っていただき、すぐに導入が決まりました。300店舗以上でお取り扱い頂いております。

私たちの方針として、『誰もが1言で商品を説明できる』ことを重要視しています。バスナタイムの場合は「サウナの入浴剤」。SNSでの露出時にもサウナの雰囲気を伝えられるよう、パッケージにロウリュウのデザインを取り入れています。什器にも「汗をたっぷり流せる」ことを記載するなど、店頭に並んだ時、SNSで見た時、どこで見ても認識できる・覚えられるような設計にしています。

売れない商品は3ヶ月立たずに店頭から撤去されてしまいますが、おかげさまで3年目に突入するところです。秋冬の入浴剤シーズンに向け、増産中です!

今年6月にサステナブル要素のある歯磨きタブレット「フォルスタ」を発売しました。

2021年の007の映画に登場したサステナブルな歯ブラシを見て、オーラルケアがサステナブルな方向に進むと感じ、商品開発に興味を持ちました。欧米ではコロナ前の展示会で既にタブレット型歯磨き粉が出てきていましたが、日本ではまだ市場の認知が低いです。SNS上で目を引くような存在感を出す必要があり、そのためインパクトのあるパッケージデザインを採用しました。また、みなさまに実際に使ってもらいたいため、イベントなどでサンプルを配布する予定です。

これからの商品企画

化粧品メーカー業界に参入してから3年半が経過し、その間に42の化粧品ブランドを立ち上げ、80種類以上の商品を開発してきました。この業界で新たに参入した私たちが気づいたこと、それは昔からの大量生産、大量CM、大量店舗展開の手法が今も業界の主流であること。私たちは新参者として、この薄利多売のサイクルを脱する必要性を痛感しています。

今の時代、たくさんのモノを持っていることが幸せだとは限りません。価格が少し高くても、真の価値を感じてもらえるモノや体験とは何か、新しいプロジェクトを進めるたびにその答えを追求していきたいと思います。

現在、世界規模のOEM工場のPB商品開発や、創業200年以上続く伝統的な企業のブランドリブランディングを手掛けています。これらの企業は技術や歴史は豊富に持っていますが、ブランド戦略やマーケティングに関する課題を抱えており、私たちはこれまでの経験とノウハウを活かし、「世界で戦える化粧品ブランド」を一緒に築き上げたいと考えています。

「世界で戦える化粧品ブランド」を作るため、私たちだけの力では限界があります。私たちの取り組みに共感していただける方、ぜひlikeやシェアで情報を広めていただけると大変嬉しいです!

また、8月21日(月)22時まで、クラウドファンディングに挑戦中です。この機会に、みなさまの応援をお待ちしております。よろしくお願いします!

会社名モノックの由来
2021年、10周年のタイミングで「パペルック」から「モノック」に社名を変更しました。mono+create「モノック」です。社長である私の弟は、小さい頃からモノを0から作ることが大好き。その想いを社名にも反映しました。

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