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「幼稚園がキライ」な息子に、おすすめしたい小学校があります。

息子は幼稚園がキライだそうな。


年少さんの頃は、「そりゃ慣れない場所で、ママから離れてイヤだよね。当たり前だよね。」と思っていた。

同じバス停のお兄ちゃんたちが生き生きと幼稚園バスに乗る姿をみていて、「息子も年中さんになる頃にはあんなふうになっているんだろうな」と勝手に想像して、心を温めていたのだけれど。


息子、ただいま年中さん。


「明日、幼稚園?」

「うん、そうだよ。」

(うなだれる)


というやりとりを、毎日くりかえしている。



バスに乗る前には、

「もうめんどくさっ!」

「幼稚園つまんないんだってばー!」

というような暴言をはきながら、重たい足どりでバスの階段を登っていく。



かと思えば、「預かり保育」のときはめちゃくちゃ喜んで幼稚園に行く。

水曜日の午後と、長期のお休みに利用しているのだけれど、行きも帰りも息子の顔がイキイキしている。息子の目がイキイキしているとやっぱりうれしくて、私的には「ずっと預かり保育だったらいいのに・・・」なんて思ってしまっている。



「どうして幼稚園イヤなの?」
と時々質問してみる。

すると、

「先生がアレしろコレしろっていうから」
「ぼくの好きなものを描かせてくれない」
「ぼく虫をみてたのにすぐ教室にもどれっていわれる」
「ぼくあそんでたのに、先生がすぐピアノをひきだすから(片付けの合図?)」
「はやくきがえなきゃいけないから」
「お腹すいてないのに、ごはんをたべさせられるから」
「制服がかたいから」(←笑)

というような答えがかえってくる。



「どうして預かり保育は好きなの?」

と質問すると、


「ずっとあそんでいられるから」
「ずっとすきなことができるから」
「やわらかい服でいけるから」(←笑)

というような答えがかえってくる。




私なりの分析の結果、どうやら息子は幼稚園の「今から〇〇しましょう!」「これから〇〇の時間ですよ!」と勝手に区切られる感じが嫌なのかもしれないなと思った。あと、服の着心地。息子にとって幼稚園の制服はきっと、大人にとってのスーツと同じような感覚なのかもしれない。

「世界で1番キライな服は?」と聞かれたら「スーツ!」と答えるであろう私と、ばっちり気が合う。




逆に同じバス停のお兄ちゃんは、幼稚園は好きで、預かり保育が嫌いらしい。


どんな過ごし方が好きなのか、もうすでに個性があるんだなぁと思った。






ただ幼稚園バスがマンションの目の前に来てくれて、近所の子がたくさんそこの幼稚園に行くから、という理由だけで、何も考えずに幼稚園を決めてしまったけれど、もっと1日中のびのび遊べる場所を選んであげればよかった。でも今さら幼稚園を変えるのも大変だな。でももっと毎日たのしそうに通える場所に行かせてあげたい。でも・・・


そんなかんじで、ぐるぐるモヤモヤしていた時期があった。



でも、小学校に入ってももちろん時間割があって、その中で生活しなくちゃいけないんだよなぁ。もちろん中学校も。もちろん高校も。


これからはじまる長い長い、息子の「時間割生活」に思いをはせると、なぜか私が途方に暮れるような気持ちになるのは何でだろう。

あのせまいせまい教室の中で、同じ年齢の限られた人たちの中でいろんな感情を味わって。不自由の中で葛藤したり、不自由の中でできるだけ楽しもうとすることが「青春」のような気もするので、私が悲観することは何もないはずなのに。



そんなとき、ひょんなことからこの本に出会った。

「箕面こどもの森学園」という学校のことが書かれている。


読み終わったとき、本のタイトル通り「私もこんな学校に行きたかった」と思った。そしてなぜか涙腺がゆるんだ。私の場合、涙腺がゆるむ瞬間というのは、何か大切なことに気づく瞬間であることが多い。


その学校を「いいな」と感じた理由はたくさんあるけれど、「自分の"学び"の時間割は自分で決める」という部分が、今の私には1番響いた。息子は自分で決めたことなら楽しんでできるはずだと思うからだ。

「協調性が育たないのでは?」とその本を読みはじめた頃は思っていたけれど、「自分のために学んで、自分の気持ちを大切に尊重されて過ごす子供たち」は、「自分の周りの人たち」の学びや気持ちも大切に尊重しながら集団で協力していく方法を、自然と身につけていくんだな、とその本を最後まで読んで感じた。

一人一人が""得意なこと"でその集団の中で役に立てばいい。苦手なことは仲間が補ってくれる。全部まんべんなく「得意」になる必要はない。そのために仲間がいるんだから、協力すればいいんだよ。ここは、頼ったり頼られたりしながら自分らしく生きる練習をする場所なんだよ。

多すぎない人数の中で、いろんな年齢の子たちがごちゃまぜの中で、まるで"小さな社会"のような場所で、そんなようなことを肌で学べる場所のような気がした。


そんな場所が、自転車で20分ちょっとのところにあるなんて、なんてラッキーなんだろうか、と思った。



さて。

近くの市立小学校に通うのが当たり前だと思っていたけれど。

選択肢が1つ増えた。



どこを選ぶかは、年長さんになった息子が決めることだ。

近所の子たちと同じ学校に行きたいと言ったらそうすればいいと思うし、おそらくそうなるんじゃないかな、とは思う。

でももし時間割生活を続けていくうちに、どんどん息子の目が濁っていくようなことがあったら、「こんな学校もあるんだよ」と別の場所に導いてあげられる、その選択肢を伝えてあげられることが心強い。


「ここでなんとかやっていくしかない」という切迫感は何よりもツライものだと思うから。




ここでもうちょっとがんばってもいいし、本当にもう無理なら、別の場所もあるんだよ。

大人が転職するように、子供だってそうやって気楽に転校できればいいのになと思う。





私にできることは、ここが全てではないということを伝えることと、毎日しっかりと子供の「目」を見ることかな、と思っている。


「目」はウソをつかない。


目がキラキラしているうちは大丈夫。目が濁ってきたら、それは子供からのSOSだ、と根拠もなく私は信じている。




「幼稚園がキライ」といいながらも、息子の目は毎日キラキラしているから、まだきっと大丈夫。それに、こんなにたくさん考えてしまっているけれど、年長さんになったら案外楽しそうに幼稚園に通うかもしれないし、みんなといっしょにゲラゲラ笑いながら「学校めんどくせー」とか言いながら、目をキラキラさせて市立小学校に通っているかもしれない。



でももし、本当の本当に「時間割のある場所」が合わなかったときのために。


お守りのように「箕面こどもの森学園」を心に置いておこう。


そして、心置きなく息子が行きたい場所に行かせてあげられるように、小学校までにある程度お金をためておこうと思うのだ(笑)






「箕面こどもの森学園」のHP



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最後まで読んでいただいてありがとうございます(^^)

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