見出し画像

「こんな素晴らしい生き方ができたら!」を実現する本

私のバイブルである「自助論」。「天は自ら助くる者を助く」という有名な言葉も、この本から生まれました。私も生き方のヒントとして、自分を変えられないかと考え購入し、10回ほど読み直しています。

明治から読み継がれる大ベストセラー

「自助論」は300人以上の欧米人の成功談を集め、1859年に発行されました。
日本では1871年(明治4年)に「西国立志編」として翻訳版が販売され、
明治の終わりまでに、100万部以上を売り上げる大ベストセラーとなりました。

1871年といえば、廃藩置県が行われ、明治政府が中央集権体制を確立した年であり、この年末には欧米に岩倉使節団が派遣された、日本の歴史にとって重要な年です。私は超が付く歴史オタクなので、歴史の話がしたくてたまらなくなりますが、歴史の話はまたどこかで!ともかく、そんな時代に売れに売れた1冊なのです。

生き方のヒントを求めて

私は何か大きなことをしたいわけではなく、私自身が素晴らしいと思える人生を歩みたい。そのために時間を使いたい。そう思っています。ではどうすればそれが可能になるのか? のヒントがこの「自助論」の中で見つけられたのです。

私が生き方のヒントを求める理由は、次の記事にあるのでご興味があればご覧ください。

自助の精神

人生は"自分の手"でしか開けない!

個人の人格を向上させること。それが自分、社会、ひいては国家も立派にしていく。逆に、人間が無知やエゴイズムや悪徳から抜け出さない限り、社会は荒廃していく。これから抜け出し、人生の目的をまじめに追求していくことこそが大切なことなのです。

「天は自ら助くるものを助く」の格言には人間の数限りない経験から導き出された1つの真理がはっきり示されています。たとえ、自分が世間の注目を集める存在ではなくとも、コツコツと努力を重ね続けていけば、きっと周囲に影響を与えられるます。

忍耐

常識に明るく、辛抱強い人間になること
努力なしには何もうまくいかない。もちろん、ベートーベンやニュートンのように才能がなければ成功しないこともあります。しかし、成功者は誰を見ても辛抱強く努力を重ねてその地位に至っているのです。

何かをやるのであれば辛抱強く努力し続けること。たとえその努力が社会的に大きな影響を与えなくても、努力そのものが忍耐力を磨くのです。忍耐できるということは、自身の人格向上に資するものなのです。

素晴らしい出会い

人生の師・人生の友・人生の書

よき師、よき友は人生最大の宝
人間の振舞い・態度・言葉遣いは知らず知らずのうちの他者に影響を与えます。悪しき態度や言葉は、他者の気持ちを踏みにじったり、その後の生き方を悪い方に影響させる可能性があります。逆に良き態度や言葉は良い方向に影響を与えます。人格者は周りに良い影響を与え、人のよっては死してなお尊敬を集め続けます。

人格形成は、誰を模範にするかで決まります。私たちの人格は周囲の人間によって、無意識のうちに形作られています。良い規則も役には立つが、良い模範にははるかに及ばない。

私にとっての父は父であるとともに人生最良の師
私の師は間違いなく父です。誠実で温厚。誰からも慕われる人格者だと誰もが認めています。思春期には、そんな父に反発ばかりしていました。私自身、なぜあれほど反発したんだろう?と今では不思議で仕方ないのですが、それが反抗期なんだろうと勝手に納得しています。

画像1

そんな父から、誠実と温厚を受け継いだのが私。明らかに父の影響を受けてきました。おそらくこれが私という人間の根っこというか、土台になっているのでしょう。普段の生活と仕事で、常に誠実でいるのが私であり、職場でもそう認めてもらっています。

人生の友は一握りいれば良い
幸いにして、私には人生の友と呼べる方が2名います。他に交流のある方はそれこそ多くいますが、「友」と呼べるのはごくわずか。なぜならば、表面的な話しかできず、ただ交流しているだけでは「友」ではなく「知人」になるのです。

お互いの人生について、社会の課題から様々な問題に対して議論したり、困ったときはお互いにさりげなく助け合ったり。頻繁に会わなくても、様々なことを学べる相手。それが私にとっての人生の友です。

作家エッジワースのモットー
「よき友と交われ。さもなくば誰とも交わるな。」

海軍将校コリングウッド
「つまらぬ友と付き合うくらいなら1人で生きよ。」

人生の書
これは、自分の生き方に影響を与える本のことを指します。私は数多くの本を読んできました。が、それが私の生き方に影響を与えたかというと、今はまだよくわかりません。

自助論は間違いなく私のバイブルですし、繰り返し読んでいます。だからといって、その通り生きられているか聞かれると・・・答えに詰まりますね。他には数多くの歴史人物小説を読んできました。偉大な人物について読むことは、その人間の人生を追体験できるような感覚になり、非常に学ぶものが多いです。

信頼される人

画像2

人格は一生通用する最高の宝だ!
やはり最後は「人格」なのですよね。社会的地位がどうであろうと、立派な人格者はそれだけで尊敬を受けられます。

「知は力なり」といわれる。だがもっと深慮な意味でいえば、人格こそが力なのである。
愛情なき心、行動を伴わぬ知性、優しさに欠けた才気。
これらも確かに力ではあるが、下手をすると害悪をもたらすだけのものになりかねない。

何より重要なのは、うわべだけでなく中身も良き人間であれということ。人に優しくするのに「優しくしよう」と考えてから行動するのではなく、自然と優しくできること。人が見ていないところでも良心を尊び行動すること。それを反復することで、真の人格者に近づけるのでしょう。

私は人格者でありたい。

たとえ富・地位・名声が得られなくても、他者から信頼される人間であり続けたい。そう思ってまたこの「自助論」を読んでいます。もし興味があれば読んでみてください。


この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?