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VIEW ON THE ROAD

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旅日記、旅雑感
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#読書

ローマ帝国 地中海を瀬戸内海に置き換えると…

お酒の席で「ローマ帝国絡みはよくわからない、難しそう」とおっしゃった知人に対し僕は、彼が…

ともたか
3年前
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山の存在感。開聞岳

富士山を眺めて送る日常ってどんな感じだろうか。人生に何かしらの影響がないわけないと思う。…

ともたか
2年前
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「アイルランド人は故郷を去っていく。そして、世界中にパブをたくさん作ったのよ」

もし映画監督ができるならこういう映画を創りたいな、と思った。 「ベルファスト」というタイ…

ともたか
2年前
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そこへ行ったことの意味をひとことでは言えない

生ビールジョッキのあとワインボトル2本。前の職場の先輩とふたりでしたたか吞んだ。 最近読ん…

ともたか
2年前
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過去は未来のもの

ちょうど1年前に出かけた場所へ向かっていた。 面白味のない冬色の平野、住宅地が続く車窓をぼ…

ともたか
2年前
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富士山ざんまい

先週の日曜日は、6年連続で走る側だった「富士山マラソン」でした。初めて応援する側に回った1…

ともたか
2年前
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旅好きに薦めたいロードノベルの秀作

「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてほしい」 青年の遺言を果たすため集まった男女4人の行先は、サハラ砂漠の街メルズーガ。 パリから陸路で向かう。スペイン・アンダルシアのアルヘシラスからジブラルタル海峡を渡ってモロッコに入り、チャーターしたドライバー付きの自動車でアフリカ大陸を南下する。 亡くなった青年と4人、5人の群像劇。北アフリカの経由地タンジェ、フェズ、マラケシュなどのメディナ(旧市街)での匂い、光景を想像させながら物語は進む。そして感極まり深く染み入る終章。 男女の

「トスカーナの休日」

アメリカ人女性作家を演じるのはダイアン・レイン。 女性作家は、離婚ショックの傷心旅行で出…

ともたか
2年前
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泣ける文章というのがある。

泣ける文章というのがある。 物語の展開や結末がどうだということでもなければ、悲しい悔しい…

ともたか
2年前
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旅の素晴らしさについて考えていた。

天気予報が、全国的に今季一番の冷え込みだと伝えていた午前。 窓に濃い青空が広がっていた。 …

ともたか
2年前
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20年前の東北鈍行列車の旅

たしか息子が小学4年で娘が2年生の時だったと思う。僕は二人を連れて「青春18きっぷ」を使った…

ともたか
2年前
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地図旅行クラブ

「旅行」というより、「旅」に出たい。 そうか、「旅行」は「行く」で、「旅」は「出る」だ。 …

ともたか
2年前
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EURO2020をテレビ観戦しながら思ったこと

4年に一度のサッカー欧州選手権EURO2020が、1年延期され先週開幕した。 これまでは開催国1か国…

ともたか
3年前
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新たな興味を掻き立ててくれた「新・ローマ帝国衰亡史」

ローマ帝国の物語は面白い。 あまりに広く、深く、「詳しくなくても、どんな風に美味しいか」で語れるワインのようにはいかない。 それでも、「初心者」なりに関連書物や映画などに触れるたびに発見があって興味は尽きない。 南川高志著「新・ローマ帝国衰亡史」が面白かった。 帝国衰退に焦点を当てた内容は、古代ローマを通史で書かれたものとは異なる興味を刺激された。 たとえば。”通史”では、ローマ衰退の起点を一神教キリスト教の国教化にもあると理解していたし、それは成功史としての「寛容」に