「トスカーナの休日」
アメリカ人女性作家を演じるのはダイアン・レイン。
女性作家は、離婚ショックの傷心旅行で出かけたイタリアで、ふと見かけた築300年の家屋に惹かれて衝動買い。
大改装をしながら暮らし始める。
トスカーナの美しい自然と、アメリカ人から見た誇張ぎみのイタリア人感が観る心を温めてくれた。
人の良い不動産屋が、淋しさに暮れていた女性作家に掛けた言葉が印象深い。
「アルプスの険しい峠を越えるウィーンとベネチアを結ぶ線路は、列車が走るずっと前に敷設されました。いつか列車が通るのを信じていたんです」
たぶんこんなセリフだった。
お化け屋敷のような家は、修繕を通して人々が集い女性作家も明るさを手にしていく。
その選択が、のちにどんなことを引き起こすのかわからないのが人生。
選択というほど大それたことでなくても、ある事柄、出会いだったり、ちょっとした体験がきっかけとなって想像しなかった展開になる。
それを楽しめる、楽しめるとまで言えなくても受け入れられるなら、まんざらでもないと思う。
2003年アメリカ・イタリア/オードリー・ウェルズ監督
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