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イタリアへの移住(計画)

イタリア生まれ、イタリア育ちの男

実は、Rはイタリアはトスカーナ州の田舎町で生まれ育ったイギリス人なんです(両親はイギリス人)。18歳までをイタリアで過ごし、ギャップイヤーはポーランドで英語教師として1年滞在し、その後大学でクリエイティブライティングを学ぶためロンドンへ行きました。

英語を教えるCELTAという資格を持っていたRは、卒業後はさらに未知なる国が多いアジアに行くことに。日本と韓国の英語教師の職に応募したそうで、日本の方が早く決定が出たため2016年に来日。私とは、2017年1月に出会いました(仕事と暮らしが落ち着くまでは、デートはやめておこうと思ってすぐに探さなかったというところがRらしい笑)。

イタリア生まれ、イタリア育ちとはいえ、お家はイギリスだったので、みなさんがきっと想像するようなTHE ITALIANな感じはあまりありませんが、時々おどろくようなロマンチックなことを言ったり、話しながら手をうごかしまくるところはイタリア人っぽいなあ、なんて思います。ちなみに言葉は完全なるバイリンガルだそうです(疑ってかかる私)。お家では英語のみ、お家の外ではイタリア語のみという環境が良かったみたい。

そんなRの育ったところへゴールデンウイークを使って行ったのですが、それはそれは素晴らしい経験でした(見たことはまた別の記事で)。

緑豊かな暮らし

Rのお家は、トスカーナ州の西海岸沿いにある小さな村です。お母さんは、オーガニックファーミングへの就農経験を得ることができるWWOOFとairbnbで生計を立ていて、その村には25歳の時にたどり着きました。理由は、「サッチャー政権になったイギリスに未来はないと思ったから」

そんなお母さんの暮らしは、大きな庭でたくさんのハーブを育て、ファームで野菜を育てています。飼っているがちょうから卵も。オリーブの木からオリーブオイルを作ったり、野菜くずはすべてコンポストで庭の肥料になる。排水は濾過して、これまた庭に流れていく仕組みになっています。

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朝は鳥のさえずりが聞こえ、見渡す限りの緑。少し歩けば、自然農法で作られたワイナリーがあったり、小川がある暮らしをほんの少し体験してからというもの、「これこそ私の求めていた暮らしだ!」という思いが強まるばかり。まさに、自然を壊すのではなく、自然と共存する暮らしでした。

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東京、その後

イタリアへ行ってからというもの、私がイタリア移住に関心を持ち始めたら、Rも少しずつその気になってきて(大学時代の友人が多いロンドンに少しでも近づけるのがベストらしい)、私たちの次なる新天地は、イタリアがいいね、と話しています。でも、田舎で育ったRは、少しでも文化的な刺激の多い都市がいいと言うので、Rの実家にも近いフィレンツェあたりを目指しています。

私はもともとイギリスが大好きで何度も足を運び、留学までしましたが、Brexit(イギリスのEU離脱)が決まってからは、もう気持ちが薄れる一方。留学中も「外国人として暮らすこと」は思っていたより簡単じゃなく。まず、仕事には就労ビザが必要で、それをサポートしてくれる企業は私が相当な人材じゃないとしてくれない…(英語がしゃべれるだけじゃ足りない泣)。正直、Rが英語教師として日本で働く方がよっぽど簡単です。

あとは、ロンドンの天気で心理的にも大きな負担だったので、太陽が燦々と輝くイタリアがいい! RもBrexitの打撃が大きく、2人とも今のところイギリスには暮らすつもりはありません。

とりあえずは、Rのビザが切れる年までに次の答えを出す、というところに私たちはいます。私も今の仕事が大好きで、もう少し経験を積みたいので、ちょうど良い感じのタイミングかなと思っています。そして、子どもを産む前にイタリア(もしくは私たちにとっての第3国)に住んで、Rと日本じゃなく、外国で住むことを試してみたいと考えています。

そんなわけで、私は去年からイタリア語を始め、すこしずーつ、ゆっくりとイタリア語を学んでいます。

こんな風に、自分のやりたいことを諦めないで、日本以外で暮らす選択肢を持ちながら一緒に暮らせるのは貴重なことですね。これからどうなることやら・・・ですが、楽しみです!

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(フィレンツェのポンテ・ベッキオにて)

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(Rの実家の近くにて)

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