見出し画像

緑の風と魂

2020年5月24日日曜日

双子座の新月。
私はずっとあたためていたステンドグラスの工房の名前を決めようとしていた。(まだ始動していない)

その名は「スタジオ翆風 / STUDIO KAHU」。

「カフ」という名を使いたいと、音だけならもう随分前から心にあった。
あとは、英字なのか、片仮名なのか、漢字なのか。
しっくりくる文字を探っていた。



「Kahu/カフ」とは、ニュージーランドの島に住んでいた頃の、私の最愛の男の子の名前。
ニュージーランドの先住民族であるマオリの言葉でカフとは鷲や鷹を意味するeagle。
ちなみに「Kahurangi/カフランギ」は、大切なもの、神様からの贈り物、翡翠、青い空という意味があるそう。

沖縄の言葉で「カフー」は果報。幸せ、良い知らせという意味だと、牧場のお母さんが教えてくれた。

「翆」はニュージーランドで有名なジェイド(翡翠/ヒスイ)。
そして「カワセミ」とも読む。
「翡翠/カワセミ」は、美しい青い鳥。幸せの青い鳥。
私の生まれ故郷の本籍地がある市の鳥でもある。

「風」は単純に自分自身を示している。
「心が動くと風が吹く」って巨匠も言っていたっけ。

色んなことが深く、そして丸くつながっている。

スタジオ翆風からは海が見える。
良い風が舞い込んで、上空には鳶が飛んでいる。
我ながら、もうこれしかないっていうくらい、相応しい命名になったと思う。

この話には続きがあって、シスターであるマキとの不思議なシンクロが起きていた。

マキがブレンドしているアロマの名前が突然おりてきたようだ。
「green anima」。
「anima/アニマ」はラテン語で魂・命・息・呼吸・風の意味。

マキのブレンドは「緑の魂」、私の工房は「翆の風」。
面白い。何だかそれだけで、すっごく最高。タイミングもバッチリ。
こんな、神様の粋な計らいとしか思えない偶然に、これから私たちの身に起こるまだ見ぬ未来にわくわくした。

「green anima は、まだ試作段階だけど、完成してスタジオ翆風で green anima の香りを焚いてもらえたりしたらミラコーだわ。緑の風と魂。。」と、マキ。

「green animaはね、内なる自然界の眼がひらくとか、新しい地球に喜びをもって根ざすとか、そういうコンセプトなんだけど、光が射してる森みたいなイメージ」だそう。なんて素敵なコンセプト。さすがはマキ。
何だか今の自分にとっても必要なもののような気がして、反芻して心に落とし込んだ。

「海の見えるスタジオ翆風でその香りがしてることもイメージしながら、試作を続けてみるよ!」との、嬉しい言葉に再会が待ちきれなくなった。

ありがとう、マキ。
思い出のカモミールミルクティを飲みながら、工房の椅子に2人で腰掛けている姿が浮かぶ。
そんな日が早く来たら良い。
その日まで私は、私の人生の駒をひとつずつ進めて行こう。
すべてはこれから。

写真は当時2歳だった愛しの Kahuと、ホンギ(マオリの挨拶)で、命の息、魂の共有、交換をしているところ。
彼はこの春、7歳になった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?