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ステンドグラス工房・スタジオ翆風 / STUDIO KAHU @愛知. フィルム写真、…

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ステンドグラス工房・スタジオ翆風 / STUDIO KAHU @愛知. フィルム写真、エッセイ、食のこと、畑のこと。

最近の記事

年の瀬シャーマン会議

2019年12月29日 昨夜は急遽、シャーマン会議が執り行われまして、非常に面白かった。 年齢の違う、そして女ばかりが5人寄り集(つど)って、小さな炬燵に入り鍋を囲んで突っついた。 小さなことから大きなことまで色々と話したけれど、そのひとつひとつが意味のあることのようにも思えたし、まるでありふれたことが流れてゆくように特別なことではないようにも思えた。 やっぱり乙女はいくつになっても恋愛の話に花を咲かせ、現在パートナーがいない人にそれぞれどんな相手が現れるかをチャネリ

    • 理想のパートナー100選

      1年前、紙に書き出し始めた理想のパートナー像100選。 「理想のパートナー像」と謳いながら、見返して思うことは、自分自身の理想の姿でもあった。 人は鏡だと改めて思う。 なかなか書き終えるまでに時間がかかった。最初の2、30個まではさらさら筆が進み、数か月後にもう一度向き合って70個くらいまで書き出した。 さらに時間を置いて、やっと99個まで理想を書き上げたとき、最後の1つに何を書こうかと迷ったまま、ずっと空白にしていた。 あれから1年が経つ。 書き出すことで、それまであ

      • 緑の風と魂

        2020年5月24日日曜日 双子座の新月。 私はずっとあたためていたステンドグラスの工房の名前を決めようとしていた。(まだ始動していない) その名は「スタジオ翆風 / STUDIO KAHU」。 「カフ」という名を使いたいと、音だけならもう随分前から心にあった。 あとは、英字なのか、片仮名なのか、漢字なのか。 しっくりくる文字を探っていた。 * 「Kahu/カフ」とは、ニュージーランドの島に住んでいた頃の、私の最愛の男の子の名前。 ニュージーランドの先住民族であるマ

        • 芭蕉記3日目

          2014年9月15日月曜日 夜遅くまでみんなと遊んだ帰り、シュンの家へ自転車を借りに寄った。 ふと見上げると夜空一面満天の星。あまりの美しさ、壮大さに声が出た。 「ねぇ、シュン見て。すごいよ」 シュンはこの村に住んでいるから、そんなこと知っているだろうし、きっと何度も見上げてきたことだろう。でも求めずにはいられなかった。この感動を共有したかった。 シュンは私と同じ年で28歳だった。大きな身体をしていて寡黙で優しい黒い目をしている。そして言葉を発することなくこの夜に溶け込む

        年の瀬シャーマン会議

          芭蕉記67日目

          2014年11月18日火曜日 どんなに数えても、私が故郷の街を飛び出したあの夏の日から67日。 それはたったの67日でもあるし、とこしえの67日のようでもあった。 でも結局はただの67日なのだ。 私が島で過ごしてきた日々を誰かの日々に置き換えることはできない。 故郷の街に戻ってきたとき、バスの窓から夜の繁華街を身を竦めて伺った。華やかなイルミネーションの中を歩く冬服の人々を私は何処か遠くに感じて孤独だった。29年間ずっと暮らしていた街が一瞬にして全然知らない街のように思え

          芭蕉記67日目

          お互いの未来を想い合う瞑想

          2020年1月8日水曜日 私は愛知に引っ越してきてから、コミュニティの中のピザ屋さんで働いている。 ことの発端は日本に帰国する半年前、オーストラリアのタスマニアで出逢ったマキに予言をされたこと。それもピンポイントで。 私とマキはタスマニアで1か月、寝食を共にし、ぽよよんと生活をしていた。 毎朝、一緒にラジオ体操をしようと決めたけれど、朝と言っても午前中までにという広くゆるい枠組み。姉妹のように服を交換したり、絵を描いたり、料理をしたり、お裁縫や編み物をして、ピアノやウク

          お互いの未来を想い合う瞑想

          Marcel

          2017年2月10日金曜日 フランスにいるマセルから電子メールが届いた。 私達が最後に会ってから、半年後のことだった。 その間、一度も接触していなかったが、先週になって突然メキシカンガールのバレリアからマセルの連絡先を教えてとほしいと知らせがきたので、どうしているのかちょうど気になっていたところだった。 マセルはジプシーハウスの元同居人で、ヨーロッパを始め、アジアや南米など様々な場所を訪れ、長い旅を続けていた。 前に彼から聞いていた計画では、私達と別れた後、タイからフラン

          親愛なる7,304マイル

          2015年2月5日木曜日 海を越えて愛する人から手紙が届いた。 彼女が21歳で結婚してからというもの、こうやって文通をするようになってもうすぐ9年になる。 近代文明の急速な発達とともに、私達は幾度となく連絡手段を塗り変え、7,304マイル(約11,755キロメートル)の道のりと14時間の時差を乗り超えながら多くの言葉を交わし、繋がり続けてきた。
変わってゆく時代の流れを上手く利用する中で科学の発展に貢献してきた数々の先人達に感謝しながらも、それはただの手段であること、私達

          親愛なる7,304マイル