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娘からの手紙。

膝の上で、娘が眠っている。
幼稚園からの帰り道。
車の中で限界に達した彼女は、
そのまま眠ってしまった。

家に帰ってきても起きる気配はなく、
朝まで眠り続けるのだと思った。

膝の上で娘が、モゴモゴと動いた。
起きたのかな、と思って顔を覗き込むと、

「パパのために、パパが大好きなフルーツいっぱい書いたからね」

と、教えてくれた。

そう言えば、幼稚園で先生に書いてもらったであろう紙を、
大切そうにカバンに入れていた。
きっと、それは娘が僕のことを思い出しながら、
先生に「書いて」とお願いしたのだろう。

娘は時々大好きなお菓子も、みんなに分けてくれる。
大好きな”おっとっと”が残り3個になった時、
「家族は3人だから、3個でちょうどいいね」
と言いながら、僕と妻に一つずつ分けてくれたりもした。

自分が”美味しい”と思ったものは「食べる?」と、
ベトベトの手でつかんで、くれようとする。

「ママが大好きだから」
「パパが大好きだから」

いつだって、彼女は全身全霊で想いを伝えてくれる。

だんだん大きくなってきて、
抱っこし続けてあげるのも大変になって、
自分で歩いて欲しいなって思う時もある。

でも、彼女が幸せそうに、楽しそうにしがみついてくれるなら、
今はまだ、がんばって抱き続けようと思う。

いつも素直に、全力で愛情を表現してくれるから。
僕たちも照れずに、恥ずかしがらずに、
ちゃんと愛情を伝え続けたい。

【30日チャレンジDay28】

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