三人の知恵/経験/アイデアの総力戦篇_Z世代社員によるZ世代向けCMができるまで#3

はじめまして。
若年層向け動画プロジェクトメンバーの小田です。
年の瀬も近くなり、今年一年を振り返る今日この頃です。

第3回目となる「Z世代社員によるZ世代向けCMができるまで」

本連載では、若手社員3名が、就活生など若い方々に寄り添い、「未来への挑戦をそっと応援したい！」という想いの元、オリジナルアニメーション動画「止まらないワタシ、ススメ！」の動画制作に取り組んだ様子をお届けします。

本連載は全5回、毎月末に発信予定です。
今回は、アニメーション動画の制作が決まり、動画のストーリーを磨き上げるまでのお話です。

履歴書・エントリーシートへのフォーカス

アニメーションの制作が決まり、メンバー内でのアイデアコンペが始まりました。それぞれ多種多様な観点でのアイデアを持ち寄り、議論を重ねました。ターゲットが抱える悩みは、その悩みを表現するにはどのようなストーリーが適切か。もちろんターゲットの悩みを表現するだけではなく、NECとしての想いも表現しなければなりません。自己分析のために人生を振り返る人、今の自分を見つめ直す人、未来の自分を想像する人、ひとえに就活生と言っても考え方も悩みも人それぞれです。全てを表現することはできないので、より本質的な部分の表現を目指しました。検討を重ねた末、たどり着いたのが『履歴書』という分かりやすくアナログな、昔ながらの就活を表すメタファーです。その就職活動に関する固定観念にとらわれず、ミライを自由に描く可能性をダイレクトに伝えるアニメーション動画、そういうコンセプトで検討を始めました。

履歴書は、1877年から現在に至るまで使用されており、企業によって採用している様式が若干は異なるものの、どこに何を書くのかなどはある程度決まっているものです。たった1枚の履歴書だけで、文字だけで自分は表現しきれない、1文字でも間違えばやり直し、就活生のそんな悩みに寄り添ったストーリーにしようと、検討に入っていきました。

履歴書に書く内容は嘘ではなくとも着飾った自分、そんな当たり前になってしまった慣習にとらわれず、ありのままの自分で勝負してほしい、そんな願いを込めていました。

この着想は動画本編にも反映されており、主人公が「高校生のころから好き」を「光合成の頃カラス」とミスタイプしたところから始まるアイデアは、ここから生まれました。

“らしさ” ＝ ひとりひとりの“良さ”

検討を進めていくと、我々が伝えたい・表現したいことがより明確になってきました。それが、自分“らしさ“です。

採用を勝ち取るために自分をよく見せようと、上っ面の自分で就活をしている歯がゆさや、本当の自分でない建前上の自分であり続けるしんどさ、履歴書やエントリーシート1枚で自分の良さは表現しきれないといった悩みを持つ就活生。メンバー自身もそうでした。その“らしさ”を隠し建前で就活する学生に対し、その人”らしさ”＝一人一人の“良さ（多様性）”であるということを伝えたかったのです。

さらに、NECという場所は“らしさ”を自分のために、社会のために活かすポテンシャルを持つ場だということが伝わる表現にもチャレンジしました。

NECのダイナミズム

「“らしさ”を活かすポテンシャルのある場」とは何か、なぜそれが可能なのか。その背景には、NECが持つダイナミズムがあります。

NECは海底から宇宙まで、幅広い事業をグローバルに展開しています。さらにその事業の多くが、社会や生活へ大きな影響力を持つ、ミッションクリティカルな事業です。

幅広い事業の中には“らしさ”を活かす場所があり、さらにはその“らしさ”が自分や社会のために存分に発揮できる。あなたらしいがいい、あなたも社会を止めない、暮らしを止めない1人になってほしい、そんな思いを込めています。

動画では５つの事業が紹介されていますが、これはほんの一部にすぎません。NECには多種多様に事業があり、様々な人がその人“らしさ”を活かして働いているのです。

後は伝え方、どうすれば届くのか

さて、ストーリーが決まれば、それをどう伝えるかです。いくら伝えたいメッセージが良くても、それを伝える方法が適切でなければターゲットに届きません。今回の動画では、アニメーションと歌を使っています。

「二つのハードル篇_Z世代社員によるZ世代向けCMができるまで#2」では、なぜアニメなのかで苦労した話を挙げましたが、＃４ではなぜ歌か、の検討を含めた、制作陣との共創について書きたいと思います。
ぜひお楽しみに！