それでは今日も坪内逍遥の『梓神子』を読んでいきたいと思います。
今日から「第九回」に入ります。
数多くの怨霊に取り憑かれ、ついに気絶してしまった巫女さん……。「第九回」はその後の話です。
どうやら、この取次のオヤジは、本物の人間のようですね……。
「えごい」は「えぐい」と同じ意味で、「アクが強くて、いがらっぽい」という意味です。初編が1776(安永5)年に刊行された全4編の江戸中期の川柳句集『誹風[ハイフウ]末摘花』には「芋の親 嫁にはえごく 当たるなり」という句があります。
釈迦が仏法を説くにあたり、相手の気質や状況などを考えて、それぞれにあったやり方で行ったという説話から、「人[ニン]を見て法を説け」という諺があります。
「無差別」と書いて「ごっちゃ」と読ませるのおもしろいですね!
な、なんか、意外な方向に話が進みましたね……
いにしえの偉大な作家の怨霊に対して、その作家論を論破して鎮めるのが、この作品の流れかと思ったら、ここで突然立場逆転!主人公のこれまでの批評自体に問題があると、突然現れたオジサンに説教される事態になりました!w
さて、どうなることやら……
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!