それでは今日も幸田露伴の『五重塔』を読んでいきたいと思います。
今日から「その三十一」に入ります!それでは早速読んでいきましょう!
坤軸とは、大地の中心を貫く軸のことです。
ここでいう八宗とは、おそらく平安時代までに日本に伝わった仏教の八つの宗旨を指しており、倶舎宗・成実宗・律宗・法相宗・三論宗・華厳宗・天台宗・真言宗の八つを指します。九宗となると、ここに浄土宗または禅宗を加えます。
虎豹鶴鷺とは、虎と豹は勇猛で、鶴と鷺は優美であることから、それぞれに優れた存在であるという意味です。
「上野・浅草・芝山内」は、「寛永寺・浅草寺・増上寺」のことです。
というところで、「その三十一」が終了します。
さっそく「その三十二」を読んでいきたいと思うのですが……
それはまた明日、近代でお会いしましょう!