それでは今日も幸田露伴の『風流佛』を読んでいきたいと思います。
今日から「第四回」に入ります!それでは早速読んでいきましょう!
馬籠峠は、中山道の馬籠宿と妻籠宿とを結ぶ峠のことです。
「闇はあやなし……」とは、古今和歌集の巻第一(春歌の上)の凡河内躬恒[オオシコウチノミツネ](859?-925?)の「春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香[カ]やはかくるる」(闇とはあらゆるものをすっぽりと隠すものだが、春の夜の闇は筋が通らないもので、梅の花の色こそ見えはしないが、その香は隠れているだろうか、いや隠れていない)という歌をふまえたものです。
#1183でも説明しましたが、掻巻とは、袖のついた着物状の寝具、防寒着のことです。
というところで、「第四回の上」が終了します。
さっそく「第四回の下」を読んでいきたいと思うのですが……
それはまた明日、近代でお会いしましょう!