見出し画像

うちの無水チキンカレー

カレーはニッポンの国民食。ひと口にカレーといってもその種類やバリエーションはさまざまです。

たとえば子供の頃の実家の味を思い出す、じゃがいもにんじんがゴロゴロ入ったおうちカレーに、赤ワインたっぷりフォンドボー仕立ての欧風カレー。ひき肉をカレー風味で炒めたキーマカレーに、インド、ネパールのアジアンスタイルもあれば、爽やかな辛みに鮮やかなエメラルドクリーム色のタイカレー。

本当に無限の世界のように感じます。

🍛無水チキンカレーを作ります

そしてトケイヤkitchenおもてなしにも、カレーは色んなバリエーションのレシピがあります。

今回は水を使わず、野菜の水分だけで煮込む、爽やかな風味のチキンカレーを作ってみます。

🍛メインの具材はもちろん鶏肉

🍗材料(2皿分)
・鶏胸肉…1枚
・オリーヴオイル…大匙2くらい

鶏胸肉は皮を外して、身の部分を斜めに削ぎ切りにして2枚にします。

胸肉はけっこう厚みがあるので、スライスすることで火通りをよくしておきます。

バットにラップフィルムを広げてオリーヴオイルの半量を敷いたら鶏肉を載せて、残りのオリーヴオイルを上から全面にいきわたるように垂らします。

そのままぴっちり包んで冷蔵庫で1時間ほど寝かせておきます。

🍛カレー本体は野菜たっぷり

🍅材料(2皿分)
・なす…1本
・にんじん…1/2本
・玉ねぎ…1/2個
・トマト…1個
・しょうが…1片
・にんにく…1片

野菜ってこうして並べると、種類も多いし、彩りもよくてきれいですね。

トマトはざくざくとカットして、それ以外の野菜は細かくみじん切りにします。

鍋にオリーヴオイルを敷いてにんにくとしょうがを炒めます。

香りが出てきたらトマト以外の野菜を入れて、玉ねぎが半透明になってくるまで混ぜながら炒めます。

🍛スパイスのブレンドは楽しい作業

ここでスパイス登場。

🧂材料(2皿分)
・クミン…大匙1
・ターメリック…大匙1
・カイエンヌペッパー…小さじ1
・カルダモン…小さじ1
・コリアンダー…小さじ1
・フェヌグリーク…小さじ1
・コンソメパウダー…小さじ1

スパイスをブレンドする代わりにカレー粉でもOKです。その場合は大匙2くらいが目安です。

自分でスパイスを組み合わせるのって、けっこう楽しいんですけど、買いだすときりがなくて、気が付くと次いつ使う機会があるのかわからないようなマニアックな小瓶がキッチンに陣取ってたりもするんですよね。

ちなみに材料のうち、コンソメパウダーはブレンドスパイスとは別、旨味の出汁なので、カレー粉を使う場合もこれは用意しておいてください。

スパイスを投入。

よく混ぜ合わせて炒めたら、コンソメを入れます。

🍛無水煮込みは20分

いったん火を止めてトマトをプラスします。

その上に鶏胸肉をどどーんと置きます。鶏の皮はあとで別途使うのでここで鍋に入れるのはお肉の部分だけです。

蓋をして弱火にかけます。このとき水は足さずに、煮込む間に出てくる野菜の水分で鶏肉を蒸し煮の状態にしていきます。

これが“無水カレー”たるゆえん。
煮込み時間は20分くらいが目安です。

🥒付け合わせも作ります

煮込んでいる間に付け合わせを準備します。

🥒材料
・きゅうり
・塩
・梅干し
・塩昆布

きゅうりはごく薄く切り、塩を振って15分ほど置きます。

きゅうりの水気をよく絞ったら、たたいた梅干しと塩昆布を合わせます。

さっと混ぜたら爽やかな付け合わせの完成です。

🍗トッピングは鶏皮で

残しておいた鶏の皮はトッピング用に使います。

鶏皮を縦に長く切り分けます。

フライパンや浅めの鍋にたっぷりの油を敷いたら、弱火にかけて鶏皮をじっくりと揚げていきます。

これくらい色づいて、かりっとしたら揚げあがり。この段階でぱっと見たら、鶏皮とは気づかないかもしれません。

けっこう小さくなるのでなんだか不思議な感じですね。カリカリした食感がいいアクセントのトッピングになります。

🍛いよいよ最後の仕上げです

そうこうしている間に20分が経って、煮込みもOK。

いったんこのまま蓋を取って冷ましておきます。

鶏胸肉が冷めたら、繊維に沿って手でほぐします。

ほぐした鶏肉をカレー本体に戻して、仕上げです。

温めなおしてふつふつと沸いてきたらできあがりです。

🍛無水チキンカレーできました

さあ、盛り付け。
お気に入りのシルバープレート登場。

お好みの量のごはんを盛りつけてスタートです。

ご飯を盛ったその上に揚げた鶏皮をトッピングして、きゅうりの付け合わせを添えました。

無水カレーを盛りつけます。

どうでしょう。
シルバープレートに映えますね。

スパイスと野菜の甘味で仕上げたカレーは爽やかな仕上がりです。

🍛無水煮込みのポイント3点

水なしで煮込む、というと本当にできるの、と訊かれることもありますが、野菜の水分はあなどれません。ふだん食べている野菜たちは意外なくらいしっかりと水分を蓄えています。

ただ、うまく仕上げるためにはポイントがあります。

1.お鍋は焦げ付きにくいコーティング仕様のものを使う

水なしでじっくり煮込むときは水分が足りなくなってしまうと焦げ付いてしまう場合もあるので、焦げ付かないように表面処理をされたお鍋がおすすめです。

2.オリーヴオイルたっぷりで野菜を炒める。足りなく感じたら足してOK

材料の野菜の中でもなすは油分を吸収しやすいので、たっぷりのオリーヴオイルを使って炒めます。もし炒めてるうちに乾いた感じになるようであれば、炒めながら足してもOKです。

3.トマトは水分補給の一大ポイント

そしてトマト。酸味やうま味の役割にプラスして、その持ち前のみずみずしさで煮込むときの水分を補給してくれるカギになる素材です。

野菜たっぷり、低カロリー素材の鶏胸肉をメインにしたヘルシーなチキンカレー。スパイスの香りも心地よく、食欲のないときも、作っているうちにおなかが空いてくる、そんなひと皿です。

うちのカレーの人気スタイル。
よかったらぜひ試してみてください。


お読みいただきありがとうございます☺️いただいたサポートは新作メニュー作りに役立てさせていただきます🍴🙏