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焼けた焼けたよ、さんまが焼けた。

早いもので9月も半ば。
陽射しも少しずつ秋の色をまとい、風は心地よくなってきました。
あんなに暑かった日々もいつの間にか徐々に秋に向かっている…そんな実感がわいてきます。

🐟秋の味覚といえば

秋といえばいろんな食材の旬。
もちろん四季それぞれに旬の食材はありますが、なんといっても食欲の秋です。

茄子にお芋、栗にきのこ、そして魚はなんといってもこれ。

さんまです。

ここ数年、さんまの不漁、それに伴う値段の高騰がニュースにもなって、初競りの価格が一匹一万円とか信じられない話題を耳にします。

今回もそろそろさんまの季節だなあと思いつつスーパーに向かったのですが、実物を見るまではけっこうドキドキしてました。

220円(冷凍)!
ありがとう、冷凍!

🐟2022秋、さんま初め

というわけで、今回は今年の初さんま…いや、この儀式はもっとドラマチックに名付けたいです。

そう、2022年さんま初め、のお話です。

🌿これはラクチン大根おろし

さんまといえば大根おろし。
もちろん大根も買ってきました。ばっちりです。

大根は適当な長さに切ったら、縦に4つに割ります。これがけっこうなポイントで、こうするとがぜんおろしやすくなります。

というのも、丸いままだとけっこう大きいじゃないですか。
手に余るっていうんですか。
それが4つ割にするとしっかりと持ちやすくなります。
ほんとにこれはらくちん。

掌にジャストフィット、掴んだらナイスグリップ。
さくさくおろしたら、冷やしておきます。

続いてさんまを焼きましょう。

🐟さんま焼きます

お魚は盛り付けのとき左向きにお皿に盛るので、その状態で魚焼きグリルの網に載せて塩を振ります。

余熱したグリルに入れたら、強火で3分、弱火にして返してもう3分。
仕上げにもう一度返して左向きにして、弱火のまま3分ほど。

最後の焼きの際はたまに様子を見て焦げないように注意しつつ焼くのがおすすめです。

🐟焼けた、焼けたよ、さんまが焼けた。

かぼすとかすだちとか、柚子でも、なければレモンでもライムでも。
なんでもいいので酸味の強い柑橘系は添えたいですね。

そしてよくしぼった大根おろし。

お醤油を大根おろしの上からたっぷりと。

さんまの美味しさって、一尾の中にいくつもの味の層があるところだと思います。

  • パリパリに焼けて、塩をまとった香ばしい皮

  • その皮に包まれたおかげで水分をたくわえてふっくらした身

  • 味のアクセントになる苦いワタ

そこに柑橘系の絞り汁と大根おろしが加われば、味の組み合わせはもはや何十とおりの世界。

ひと口、またひと口、箸を進めるごとに味が変化する。
これは皮とワタまで楽しめる魚を丸焼きにしたときの特権ですよね。

🐟真のさんまは大人の味

子供の頃はさんまというと、小骨が多いうえに、お腹の中から苦いものが出てくるので、身は美味しいと思うけれど、丸ごと食べるのは苦手でした。
いつも母親に身をほぐしてもらって、真っ白なその部分だけをパクパク食べていたものです。

それが大人になって皮の食感の心地よさを知り、ワタの苦みの美味しさを知り、いつしか頭と骨しか残さないくらいにきれいに食べられるようになりました。

食べ終わったあとのお皿を見た友人は、漫画みたいだねといいます。

そして自分はそのお皿に残った、骨格標本みたいなさんまの食べあとを見て、子供の頃知っていたのは、さんまの魅力のほんの一部だったのだなぁと思います。

ことしも焼けた、さんまが焼けた。
秋の美味しいもの、満喫のおうちごはんでした。


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