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サウナや森に行く人は要注意!危険もある夏のフィンランド旅行

今年の夏フィンランドに旅行に来る方はどのくらいいるのでしょうか。
また去年からワーホリ制度が施行されたため長期でフィンランドの夏を過ごす方も多くいらっしゃると思います。


サウナ後の遊泳や水辺での遊びを楽しむ予定の方もいるでしょう。


また自然享受権の元、森でベリーを取る予定の方もいるかもしれません。


そんな方々に気を付けてほしい、夏のフィンランドの危険なものについての記事をはてなブログにて公開しました。

この内容については他にも多くの方がブログなどで情報発信をしています。
ただ「具体的にどう気を付けたらいいのか」「噛まれたらどう対処したらいいのか」の情報は網羅されているかというとそうでもなかったりしました。
(特にダニに関してはちょっと情報が見つけにくかったです。)
そのためその方向にて少しだけ補足した記事を書いてみました。

これについては可能な限り多くの人に知ってもらいたい内容です。
そのためnoteでも簡単な概要を発信したいと思います。




最も気を付けるもの1:藍藻(Sinilevä)

日本でもアオコという名で呼ばれ観測されるため見たことがある方も多いと思います。藍藻、別名シアノバクテリアです。

フィンランド語ではSinileväと呼ばれており、有毒性物質シアノトキシンを生成する藻です。

症状

皮膚に触れた場合、湿疹やかゆみを引き起こす可能性があります。
また誤って飲んでしまった場合は腹痛、下痢、嘔吐、頭痛、発熱を伴う可能性もあります。

対策

藍藻が繁殖していると疑われる場合は泳がないことです。
また気化しても毒性を保持したままなのでサウナのロウリュにも使用しないようにしましょう。煮沸しても飲用はできません。

緑色をしていても藍藻ではなく、別の藻の場合もあります。
その場合シアノトキシンの心配は不要でしょう。

一応注意報なるものはありますが毎日定期的に観測されているわけではないので、不安な人は自身で検査する必要があります。

検査方法ははてなブログで解説しています。水に入る予定の人は前編をぜひ確認してください。

また藍藻以外にも水の質について気を付ける必要があります。
綺麗な湖が多いフィンランドですが都市部はそうとも限りません。

遊泳を楽しむため泳ぐ際に自分が気を付けていることも書いてます。
テクニックというほどでもありませんが、よかったら確認してください。




最も気を付けるもの2:ダニ(Punkki)

地球温暖化の影響かヘルシンキの街中でもよく見かけるほど増えています
また森には当然かなりの数がいるため対策は必須です。

夏のフィンランドの森でベリーを取ろうと考えている方は要注意です。


症状

噛まれた場合ダニ媒介脳炎、またはライム病を発症する可能性があります。
(必ず発症するわけではありません。)

ダニ媒介脳炎の発症確率は1~2%、潜伏期間は1〜2週間です。
発症した場合、インフルエンザのような発熱・頭痛・筋肉痛が1週間ほど続きます。その後痙攣・眩暈・知覚異常などの中枢神経系症状を起こす可能性があります。
致死率は1~2%、回復しても神経学的後遺症が10~20%の確率で残ると言われています。

後遺症が残る確率や致死率は非常に低いです。
しかし0%ではない点を覚えておきましょう。


ライム病は長時間ダニに吸血された時に起こりやすい感染症です。
噛まれてから2~3日後に円状の炎症が起こります。

円状の炎症、または体調の悪さや疲労感、リンパ節の腫張や筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒が続くようなら抗生剤を処方してもらうべく病院にいきましょう。


対策

服装による防護が必須です。
肌を露出しない長袖長ズボンを着用してください。

ダニはよじ登ってくるのが得意で服の隙間から入り込んできます。ズボンの裾は必ず靴下の中に入れるようにしましょう。
森の中や草むらを歩く際は必ずこの服装で行くようにしてください。

万が一噛まれてしまったら応急処置はどうしたらいいのか等の情報をはてなブログにて記載しています。
森に行く方はぜひ後編を見てください。

長期滞在者は脳炎対策にワクチンを接種することをおすすめします。
目安は2年以上滞在の予定がある人です。



やや気を付けた方がいいもの

旅行を最後まで楽しんでもらうため少し気を付けておいた方がいいものもあります。

  • ハチ

  • ヘラジカ

  • ヨーロッパクサリヘビ

なぜ危険なのか、またおすすめの虫除けスプレーなんかの情報も後編に書いてあります。




正直皆さんを不安にさせるような文言を使用したと自分でも思ってます。
しかしそれだけ知っておくべきことだと思ったので、あえてリスクに注目してもらえるような書き方をしてみました。

とはいえ心配のしすぎは折角の旅行が楽しめなくなります。
事前知識として状況や危険性を把握し、対策をしっかりしておけば問題ないことも覚えておいてください




それでもやっぱり夏のフィンランドは最高だ

ここから日記、もとい夏のフィンランドポジティブキャンペーンです。

フィンランドの夏、特に森は素晴らしいのでぜひ遊びに来て欲しいです。
先日サマーコテージ(Mökki)があるヌークシオ(Nuuksio)に今年も行ってきました。


何も考えずぼーっと動物や鳥の様子を見るのが好きだったり。

きつつき


写真に収めるのは非常に難しいのですがヌークシオには野生のオコジョもいます。フィンランド語ではKärppäと言います。

画像は拾い物です。非常に臆病な生き物なので静止画を狙うのは至難の業です。


一息ついたらMuurinpohjalettuを作って美味しくいただきました。
Lettuはフィンランド特有の薄いパンケーキですが、MuurinpohjalettuはMuurikkapannuという鉄板でよりパリッと焼くタイプです。
普通のとはちょっとだけ違います。

Muurikkapannuにバターを塗って準備OKだ!


クレープのように生地を注ぎ広げます
焼けたらひっくり返します(これが意外と難しい)
カリっと焼けたら皿にのっけて(紙皿は洗わなくていいから楽だよね)
生クリームとストロベリージャムをたっぷりとのせます


美味しくないわけがない!

コーヒーと一緒に飲むと「幸せってこういうことか」って気持ちになる。
明日から仕事行きたくねー!って気持ちにもなる。



みなさんも是非夏のフィンランドを存分に楽しんでほしいです。
いい思い出がのこりますように。

よい旅行を! Hyvää matkaa!