【WINSPACE】T1550 DISCと【LUN】MEGA D45の試乗インプレと安芸高田市観光◎2024年08月08日
広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。
メカニックとしての経験値と引き換えに、サイクリストとしては貧弱になってきた快適長持ち系自転車安全整備士のノーリー(店長)です。
何というか、生き物としても弱くなっている気がします。
引きこもって整備作業や事務作業ばかりしているわけにもいかなくなってきました。そしてこの度、メーカーさんから試乗車をお借りできたので、久しぶりに70kmくらい試乗したインプレをお届けします。
インプレだけじゃ面白くないかもしれないので、サイクリングの参考までにちょっとした観光案内も含めてみました。
興味がある部分だけでも読み進めてみて下さい。
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■試乗インプレの大前提
試乗に限らずですが、インプレやレビューというのは、人によって違って当然です。
対象製品や対象サービスに何を求めるかで評価は変わります。
そして自転車はその傾向が特に強いジャンルです。
ライダーの身長や体重、手足の長さや関節の柔軟性、筋肉の付き方やペダリングのクセ等、本当に様々な要因で製品の感想が異なります。
また、今までに乗ってきた車体との比較による部分が多く、どんな車体に乗ってきたかによっても感想が違うのも当然です。
そしてフレームだけに対してや、ホイールセットだけに対してのインプレはあまり意味がありません。
(全く無くはないですが。)
フレームセットだけでは自転車として走行できないし、ホイールセットだけでも自転車として走行できないからです。
走るコースが違ったり風の向きや強さでも異なります。
自転車のインプレというのはそういうものだと理解しておかなければなりません。
これらの点を踏まえて完成車状態(1台の自転車)として私なりのインプレをお伝えします。
■今回の試乗車(試乗者)の主なスペック
◆車体
【WINSPACE】(ウィンスペース)T1550 DISC
メインコンポは【SRAM】(スラム)FORCE eTap 2×12s
ホイールは前後とも【LUN】(ルン)MEGA D45
タイヤは前後とも【IRC】(アイアールシー)ASPITE PRO S-LIGHT 700×28C
空気圧は前後とも95psiに設定済み
公道走行に対応するため、リアリフレクターを装着しています。
フロントライトとベルも装着済みです。
昼しか乗らないのにライトまで要るのかって?
↑こういう時のために要るんです。
当店では試乗であっても公道を走行する場合はルールに対応し、ユーザーさんを違反者にさせないようにするべきだと考えております。
安心してご試乗下さい。
T1550はエアロロードバイクでありながら、ハンドルを90度以上に操舵可能な仕様となっています。
輪行もしやすく、扱いやすいのも嬉しいポイントですね。
塗装や造形の品質は明らかにお値段以上のクオリティーで、この時点でもすでにお買い得であることはわかります。
しかし肝心の走行性能はどうでしょう?
◆ライダー
試乗時は38歳男性、身長173cm、体重86kg。
斜度5%以上なら激坂認定しちゃうくらい、登坂は苦手。
これまでに有名メーカーのハイエンドモデルのいくつかは試乗済み。
ロードバイクだとアルミフレームの『じゃじゃ馬感』強めのものが好み。
体格的には今回のMサイズが適応身長ド真ん中ですが、普段はフレームサイズは小さめを選んでサドル・ハンドル落差を稼ぎたい派(いわゆる『前傾厨』)。
■いざ、試乗!(往路)
風が止まったり強くなったりしたものの、天候は晴れで気温は24度くらいでした。
別日にホイールだけ替えて少し乗った時にも感じましたが、縦方向への推進力はまさにエアロロードのそれです。
その時はリムハイト32mmのものを使いましたが、今回はホイールを【LUN】MEGA D45にしたことで、リムハイトが高くなっています。
セミディープリムになったことで、横風の影響は少し感じるかどうかという程度です。
影響が全く無いとは言い切れませんが、ほとんど感じないくらいには走行できました。
↑は可部バイパス沿いの自転車通行可能な歩道です。
さぞかし硬いフレーム、硬いホイールかと思っていましたが、想像よりも振動吸収性に優れ、地面の凹凸に追従するような安定感がありました。
バイパスではなく、上根峠を通ります。
左のレーンが上根峠に続く旧道です。
ここからホテル エクシル上根がある『ラブホコーナー』まで、斜度はゆるやかですが地味に長い上りが続きます。
ただでさえ登坂は苦手なのに、今のたるんだMy bodyではかなりキツい…かと思いましたが、かつて無いほど楽に登れました。
道中にわざわざ止まって写真を撮る余裕すらあります。
これが通称『ラブホコーナー』です。
頂上付近にも廃墟となったホテルがあるため、ホテルからホテルの『ホテホテ区間』とも呼ばれています。
ここから斜度が変わり、上根峠の本番です。
舗装状態が悪いので注意しながら進みましょう。
シッティングとダンシングを織り交ぜながら走りましたが、ハンドリングが素直で操りやすいし、少々雑にバイクを振ってもグイグイ推進力に変わります。
上根峠本番も自分史上、最も楽に登れました。
エアロロードバイクといえば、車体重量は重くなりがちなので登坂には不向きとされています。
ところが、T1550は未塗装のMサイズで880g前後というフレーム重量で、エアロロードバイクとしてはかなり軽いです。
本物のクライミングバイクには敵いませんが、この軽量性が登坂でも不利になりにくい要因なのかもしれません。
平坦に関しては文句無し!
適宜ブログ用の写真を撮るためにちょくちょく立ち止まり、その都度0km/h→30km/hまでの加速、そこから最高速までの伸びを繰り返し体感しました。
加速に関してはホイール【LUN】MEGA D45の影響も大きいように感じます。
別のホイールで試した時よりも、明らかに瞬発力がありました。
スポークの素材や形状による効果だと思われます。
■安芸高田市も魅力がいろいろ
実は今回の試乗コースの候補には迷いました。
いくつかの選択肢がありましたが、決め手になったのはここ!
『らーめん ごうき』さんです。
『安芸高田らーめん』にホイホイ釣られてしまいました。
サイクルラック(バイクハンガー)を設置して下さっています。
お店の方から撮影・ブログ掲載の許可をいただきました。
こちらが『安芸高田らーめん』¥800-(消費税込み)です。
豚骨しょうゆスープとのことですが、鶏ガラも入っています。
スープには嫌な臭みご無く、ややクリーミーな口当たりです。
使われている醤油が特徴的なのかコクがあり、麺との相性が抜群に良いと感じました。
ついついラーメンまでインプレしちゃいました。
本当に美味しかったです。
ちなみに『らーめん ごうき』さんはインボイス制度にも対応しています。
営業時間は11時から14時半までです。
昔ながらの『広島ラーメン』との違いが気になる方はぜひ食べに訪れてみて下さい。
上根峠さえ登れば、あとはほぼ平坦です。
今回の目的地のひとつである道の駅 三矢の里あきたかたに到着しました。
2020年6月1日にグランドオープンした、広島県内で20番目の道の駅です。
サイクルラックは1台設置してくれています。
カギはこのようにかけると良いでしょう。
マンホールカードっていうのもあるんですね。
たしかにマンホールのデザインもいろいろなものがあります。
マンホールマニアも世の中にはたくさんいるのでしょう。
定番の記念スタンプもあります。
名前のクセが強いですが、パン好きにはたまらない店でしょう。
私が今回、この道の駅に来た主な目的は『縄文あいす』です。
移転したと聞いていたので、久しぶりに食べたくなりました。
他ではなかなか見かけない特徴があります。
黒っぽい粒は古代米だそうで、食感は硬いです。
ダブルやトリプルにすればお得ですが、これ以上たるんだMy bodyを甘やかせるワケにはいきません。
すでにラーメンを食べたのでシングルで我慢です。
雑穀米に入っていそうなアレに近いかもしれません。
運動した体に染み渡ります。
ちゃんとゴミ箱も設置されています。
ゴミは正しく捨てましょう。
道の駅内にあるレストランでは今年05月12日までバイキングを実施しているそうです。
この情報は知りませんでした。
13日以降は定食屋に戻すとのことです。
GWは家族連れで訪れてみてはいかがでしょう?
自転車だと高速道路には入れないため、道の駅はサイクリストにとって非常にありがたい施設だと思います。
施設の運営にもかなりのコストがかかっているハズです。
ネット上では『サイクリストは観光地でお金を使わない』なんて言われていますが、これは仕方が無い部分もあります。
できるだけ荷物を増やしたくないし、愛車を置いて長時間離れるのは盗難が心配という事情もあるんです。
私も利用者として少しでも売り上げに貢献したいと思い、施設での飲食や、かさばらないお土産くらいは買うように心がけています。
そこでいい感じのものを見つけました。
『道の駅 記念きっぷ』です。
日付は入れる or 入れないを選べます。
サイズ的にもかさばる心配は無く、財布に入るサイズです。
専用のコレクションファイルも売られていました。
今回は積載容量の都合でファイルは買えませんでしたが、こうしてコレクションしてみるのもいいかもしれませんね。
リフィルも売られています。
聞くところによると、全ての道の駅で記念切符が売られているわけではないそうです。
せっかくならコンプリートを目指したくなるよう、全ての道の駅で販売されるように願います。
■試乗(復路)
観光も楽しんだので、次は下りメインの復路です。
上根峠の下りでも狙った走行ラインを確実にトレースできました。
T1550の素直なハンドリング特性もさることながら、【IRC】ASPITE PRO S-LIGHTのグリップ力も素晴らしいです。
復路のラブホコーナーではバイクを傾けながらペダリングして加速してみても、路面への吸いつき感がありました。
交通量が少ない道を通り、雑にペダリングしてみたり、雑にバイクを振ってみたりしましたが、ことごとく『進む感じ』が得られました。
フレームとホイールの相性もあってのことかもしれませんが、語彙力が置き去りになるほどよく進みます。
そして【LUN】MEGA D45の素晴らしい点は、メンテナンス性の高さにもあります。
ハブボディーとフランジ&スポークを完全に一体化しない構造とすることで、片面ごとのスポーク交換が可能です。
スポークが1本でも折れたら、基本的には折れた側のスポークは全交換が推奨されていますし、カーボンホイールはスポークが折れたらホイールごと交換が推奨されるものもたくさんあります。
本当にユーザーフレンドリーと言える仕様だと思いました。
そして実走にてMEGA D45の乗り心地の良さを感じた理由して、『完全に一体化しない構造』ゆえに極端に高すぎない剛性となっているのではとないかと推察します。
■まとめ
撮影のために立ち止まったり、大型トラックをパスさせるために減速したり、観光のために歩いたりした分も含みますが、リザルトは上記の通りです。
T1550がエアロロードバイクなのは間違いありませんが、実はちゃんと登れます。
登坂性能に特化したものには敵わないとしても、登坂において極端に不利になるというほどではないように感じました。
そしてエアロロードバイクはとにかく硬い(ロングライドで疲れやすい)というものだと思っていましたが、T1550は明らかに快適性が高かったです。
レースで勝つための機材として選択するのもアリですが、ロングライドで気持ちよくハイスピードを楽しみたいというユーザーさんにも合っていると思います。
このクラスのフレームセットは、大手メーカーだと60万円から110万円くらいです。
しかし【WINSPACE】T1550は
¥320,650-(消費税10%込み)
※価格は2024年04月26日時点。
です。
UCI認証済みなのでトップクラスのサイクルロードレースでも使える、本物のレーシングバイクなのに、価格は相場の約半分以下。
さらに嬉しいことに、リムブレーキモデルも選択可能で、電動式変速だけでなく機械式変速で組むことも可能となっています。
専用のステム一体型ハンドルだけでなく、従来のステムやハンドルも使えるので『ポジションが出ない』問題の心配もありません。
T1550は当店にてご注文いただけます。
組立に必要な部品一式も当店でご注文いただいた場合、今なら組立工賃無料キャンペーン実施中です。
自転車競技部に入った学生さんにもオススメしますし、手軽にレーシングロードバイクに乗ってみたい大人の皆さんにもオススメします。
今月28日(日)まで試乗可能なので、試乗をご希望の場合はお気軽に当店へお問い合わせ下さいませ。
頂戴したサポート(投げ銭)は当店の設備拡充等に使わせていただきます。