フォローしませんか?
シェア
Tofu on fire
2022年7月20日 08:05
空っぽのあなたの家に忍び込み花束置いて消えていきたい
2022年7月20日 05:00
硝子ならいくらでも割る僕は悪にもなれないがねむれるのなら慎重に測定してよ身長を僕らの背丈は夏の積雲キスをした。漫画の中のきみたちは。眺めることも叶わない夢トラックよライトノベルのトラックよ僕の”ふだん”を消し飛ばしてようだるようさくらが舞った春の熱身体の中に飲み込まれてく浮かされて羽化しそこねた揚羽蝶それをみた君は気味悪がるディスイズアペンディスイズアペンと呟いた呪文のよう
2022年7月11日 18:29
ぽてぽてと混ざるキュウリにニンジンにハム塩コショウポテサラ食べたい
2022年7月11日 17:38
ここだけの話、地面はみずいろです。かくいうわたしはオレンジいろです。
2022年7月11日 16:46
「おかあさん、あれはなんなの」「あれはねえ、渚に佇む幽霊なのよ」
2022年7月11日 00:18
ビフテキののこっとるまだ一切れよお腹の中に同志がいるよ
2022年7月10日 11:15
どんぶりは、腹に溜まるが満たされぬ。満たせぬものはなんなのかしら
2022年7月9日 22:23
万年の血汐のような悩みよりあなたの熱が恋しい、晩夏
2022年7月8日 17:29
したいのにする気も特に起きぬのはきっとあの子が昇ったからね
2022年7月7日 21:16
しりしりと削るる脳は夢心地ぼくは此岸に戻りたいのに
2022年7月7日 09:07
ずっと待っていた。わたしは哀しかった。ただそこにいたいだけなのに常に痛みを感じていた。いつもみんなをみていた。みんなはわたしから眼をそむけた。夏の雨に降られるようにこの世界から消えてゆくのがこわかったわたしは、夕暮れの境界に立ち尽くすようにして自分で自分を縛り付けていた。長いときが経った。ひとはわたしをじぶんの仲間でないなにかとして畏れた。脚がひきのばされ顔が横につぶれたわたしの姿をみたものはみん
2022年7月5日 01:53
夕立がとろけるように降ってきた。あじさいが咲くように傘が次々とひらいた。ぼくは傘もなく立ち尽くしていた。理由は単純、忘れてきたからだ。しかしぼくには分かっている。もうすぐあの子がぼくのそばに来て、「仕方ないわね。また忘れてきたの……」ほら、こんな風になかば呆れ顔で傘の片側を差し出してくれるのだ。彼女は誇らしげなかおをして愛らしい傘を突き出す。ぼくは恭しくその片側に収まった。苔と草いきれと湿った土の