なかやま

茨城県はつくば市の大学や研究機関で研究をしている博士後期課程3年の学生です。学振特別研…

なかやま

茨城県はつくば市の大学や研究機関で研究をしている博士後期課程3年の学生です。学振特別研究員DC1に面接免除で採用していただきまして、19年度より研究員として活動しております。学振関連や博士の生活などを記事にできればと思っています。

最近の記事

【第三回】いよいよ独創性が慎重に評価される時代へ

さて、前回の記事で申請書に記載する「これからの研究」において意識したほうがいいと思うこと三点、 1. 学術・産業界に寄与する研究内容であること 2. 研究費(国税)を投じるに値する(必要性がある)研究内容であること 3. 申請者本人のアイディアによる独創的なものであること 言い換えると… 1. 成就すればN姉妹誌くらいに掲載できそうな研究テーマであり、 2. 研究にお金が必要だと審査員が強く思える研究テーマで、 3. 指導教員の研究課題と被っていない申請者本人が考え出し

    • 【第三回】これからの研究テーマとしての狙い所

      さて、前々回の記事で申請書に記載する「これからの研究」について少しだけお話ししました。今回からの記事では、実際に「これからの研究」の研究課題(研究テーマ)を定めていく、書き進めていく上で私が意識したほうがいいと思うことをご紹介いたします。 前回の記事【第三回】指導教員と学振の話をしよう、において以下の様なポイントをあげました。 1. 学術・産業界に寄与する研究内容であること 2. 研究費(国税)を投じるに値する(必要性がある)研究内容であること 3. 申請者本人のアイディ

      • 【第三回】学振採用は研究費獲得でもあるということ

        さて、前回の記事で申請書に記載する「これからの研究」において意識したほうがいいと思うこと三点、 1. 学術・産業界に寄与する研究内容であること 2. 研究費(国税)を投じるに値する(必要性がある)研究内容であること 3. 申請者本人のアイディアによる独創的なものであること 言い換えると… 1. 成就すればN姉妹誌くらいに掲載できそうな研究テーマであり、 2. 研究にお金が必要だと審査員が強く思える研究テーマで、 3. 指導教員の研究課題と被っていない申請者本人が考え出し

        • 【第四回】学振審査に研究室の有利不利はあるのか?!

          前回の第三回の記事中で、学振の申請書に我々申請者の経済状況等を記載するところがない。学振は経済状況を加味せずに審査されており、私はそれで良いと思っている、ということを書かせていただきました。今回は、その件に関する私の個人的な考え方をまず述べさせていただきます。 その後、昔から噂されている所属する研究室での優劣があるのか、という点についても私見を記載してみましたので、ご興味のある方は読んでいただけたらと思います。 まず、経済状況を加味しないという審査方針についてですが、私はそ

        【第三回】いよいよ独創性が慎重に評価される時代へ

          【第三回】指導教員に学振の話をしよう

          久々のnote更新になります。更新を楽しみにしてくださっていた皆様、大変お待たせいたしました。 今回の記事は、学振申請書に記載する「これからの研究」について相談しましょう。という内容です。 前置きはこの辺にして、本題からズバリ申し上げますと… 学振申請書の評価において、最も重要視されるのが、 「これからの研究」 です※2。(ご存知の方も多いかと思いますが、念の為。) 私はこの情報をM1の時に耳にしました。当時は、「なんで?これまでの研究(業績)じゃないの?」と思ったので

          【第三回】指導教員に学振の話をしよう

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart4

          前回の記事が字数制限によって途中で中断となってしまいましたので、その続きになります。「立て続けに公開するなら1つの記事にまとめろよ」、と言う自身の心の声に耳を傾けつつ執筆しております。お許しください。 【例3】 「これまでに筆頭著者論文2報を書き上げてきた経験から、申請者は実験と並行しての論文執筆が可能なだけのスキルを有している。」 これは、前々回の記事にも書いた内容に関連した、より具体的な例です。審査員の方々の大きな関心事項の1つが、申請書に記載されている研究計画の実現

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart4

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart4

          大変長らくお待たせいたしました。お待たせしてしまった原因については蛇足のへび子さんで取り上げたいと思います。 さて、【第二回】もいよいよ終わりに近づいています。 これまでに、 part1:業績欄を書く意義 part2:業績欄を書くメリット part3:審査基準の変更と業績の活用方法 part3.5:学振について&参考になるサイト と、記事にしてきました。今回のpart4では、実際に中山の申請書で用いた業績の活用方法について紹介したいと思います。 これまで、どうにも中山の

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart4

          【第二回】なぜ、今 (10月に)業績欄を書いてみるのかpart3.5

          大変、申し訳ございませんでした!!! 更新が遅くなったことではなく、本記事を公開していなかったことについて、伏してお詫びする次第です。なぜなら、part3を公開した時点でほとんど出来上がっていたからです…以下、当時書いた記事になります。 今回はpart2で注釈にしようと思った、学振を取り巻く環境や学振に関する知識について、端書きのような感じですが書いておりますので公開いたします。後々、編集も加筆も加えていくつもりです。 よくよく目にする学振の申請書に関する指南書だと、総合

          【第二回】なぜ、今 (10月に)業績欄を書いてみるのかpart3.5

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart3

          さて、part1では業績欄を書いてみることをオススメし、part2では、なぜ業績が大事なのか、その活用方法の紹介をしました。part3の本記事では、part2の本文中にあった、学振申請書の評価基準の[3]研究計画遂行能力、に関連して業績の評価が変わってきているのではないかという内容になります。 本記事は、part2の注釈で書いたものなので、少し文体がラフであることはお許し下さい。なるべく直しました、、、 中山の記憶では、というより持っている過去の資料を確認したので確かだと

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart3

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart2

          part1では業績欄を書いてみる意義について解説し、最後に業績を獲得できるように研究計画を見直してみる必要性を提案しました。 part2の本記事では、 「じゃあ、なんで研究計画を見直してまで業績を獲得すべく努力しなければならないのか、業績ってそんなに大事なのか。」という点について詳しく解説したいと思います。 ここまで記事を読んで、「結局のところやっぱり学振は業績なの?」と思った方。最初にこれだけはことわっておきます、「そんなことはありません」※ 1。 上記の太字を言い換

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart2

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart1

          今回の記事では、タイトルでも書いている通り「なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのか」ということについて解説していこうと思っています。前回の記事(第一回)で、スケジュールの中で大事なことは、業績と指導教員や先輩とのコミュニケーションと述べました。その業績について、10月にすべきことと合わせてその重要性を三部構成でご説明できればと思っています。 まず、10月に今年のフォーマットでいいので業績欄を書いてみましょう※1。 ( https://www.jsps.go.jp/j-p

          【第二回】なぜ、今(10月に)業績欄を書いてみるのかpart1

          【第一回】学振申請書を作成するスケジュール

          最初の記事として、中山の学振申請書作成におけるスケジュールをご紹介しようと思います。 10月 業績欄を書いてみる&指導教員に学振の具体的な内容について相談した。 12月 2本目の論文執筆を開始した。 1月 学会参加1件(12月申込)&受賞する。 2月 学会参加1件(12月申込)。 3月 上旬 学会参加1件口頭(1月申込)&第1稿を書き始める&論文サブミット。 中旬 学会参加1件ポスター&第1稿を文字で埋めるところまでは来る。

          【第一回】学振申請書を作成するスケジュール

          注意事項とモチベーション

          私ごとですが、この度Happy Hacking keyboard※1を購入しまして… せっかくだからこのキーボードを有効活用すべく、何か記事でも書いてみようかなと思い立ちました。私が読者の皆様にお伝えできるモノとして学振に関することを書いてみました。 学振特別研究員への採用を目指すみなさんのお役に立てればと思います。 まず、本記事は私の経験や集めてきた情報に基づいたものであり、 採用を保証するようなものでは全くありません。 (JSPSから情報を得たわけでもないですし、情報の

          注意事項とモチベーション