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【第三回】指導教員に学振の話をしよう

久々のnote更新になります。更新を楽しみにしてくださっていた皆様、大変お待たせいたしました。

今回の記事は、学振申請書に記載する「これからの研究」について相談しましょう。という内容です。
前置きはこの辺にして、本題からズバリ申し上げますと…

学振申請書の評価において、最も重要視されるのが、
「これからの研究」
です※2。(ご存知の方も多いかと思いますが、念の為。)

私はこの情報をM1の時に耳にしました。当時は、「なんで?これまでの研究(業績)じゃないの?」と思ったのですが、冷静に考えてみると確かに納得できる点がいくつかありました。
通常、科研費などの研究費の審査もそうですが、大きく分けて、
(1) 申請された研究課題が学術・産業界に対してどのくらい寄与するか。
(2) 研究課題を完遂する可能性が十分にある申請者であるか。

という2点が問われると思います。従って、学振がいくら申請者本人に対する給与も含んだ研究費だとしても、その基本スタンスは変わらないと言うことです。そして、思い出してください(まだの人は申請書のテンプレートをダウンロードしてみてください)、学振の申請書に奨学金の様な我々申請者の経済状況を記述する欄はありましたでしょうか?
これは、学振を申請しようとする学生に話すと驚かれる事の上位に入ります。意外とみんな、実は深く考えずに書いている印象です。
要するに、学振は一切、我々の経済状況を考慮せずに審査しているのです。(私はそれで良いと思っています※3。)つまり、お金持ちの学生だろうが明日の生活も苦しい学生だろうが、そういった経済状況は無視して、これからの研究内容、研究実績、研究者を志望する動機等、研究に関連する事項のみを持って判断されるということです。

ここまでつらつらと書きたいことを書いてきましたが、とっても大事なことは次の3点です。

1. 学術・産業界に寄与する研究内容であること
2. 研究費(国税)を投じるに値する(必要性がある)研究内容であること
3. 申請者本人のアイディアによる独創的なものであること

つまり、これからの研究内容である、博士での研究テーマの設定というのは、申請書の見栄えや文章の書き調よりも実は大事かもしれない。というのが私の考えです。次回以降、【第三回】の続編記事において、「これからの研究」の研究テーマを設定する上での注意点や工夫すべきポイントについてお話ししたいと思います。簡潔に述べるならば、俗に言う重箱のすみをつつく様な研究テーマは、とても審査員受けがよくない印象です。審査員の先生方が我々学生に何を期待しているのか、そこら辺をしっかり、慎重に考えていくと答えが見えてくるかもしれません。読んでくださっている皆さんが答えを見出せる様に、私も次回以降の記事を頑張って書いていこうと思います。

それでは、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後も執筆に精進いたします。

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※2:これも、出処は明記できない上に、最近も同じなのかどうかは保証できません。
※3:これについては次の記事に私の考えを書かせていただければと思います。

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