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Cassette Recordsというテクノのレーベルと、そちらにてSOLというユニッ…

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Cassette Recordsというテクノのレーベルと、そちらにてSOLというユニットを高校からの相棒とやってます。また、SixLensProductionsというドリームポップ的なバンドを相棒の齋藤君と一緒にやってます。

マガジン

  • Living Room Vinyl

    リビングで聴く用に買ったレコードの紹介をします。ジャンルはインディーロック、インディーポップス、ファンク、ソウル、テクノ、ハウス、ブレイクビーツなど多岐に渡る予定です。

  • Cinema Link

    映画の鑑賞録と、監督、出演者の別作品を紹介する。 映画連鎖が起こると良いなと思うのと、何々にも出ているとか、何々も作ってるという話が結構好きなので、それの文章。

最近の記事

2023年間ベストアルバム10+1

ABC順。2023年中に発売されたアルバムより選出。 Ana Frango Eletricoたまたまラジオで聴いた曲を気に入り、アルバムを買ってみたらとんでもない傑作であったのがこちら。3枚目のアルバムとのことだが、過去の作品は全く知らなく未聴のまま。ブラジルのミュージシャンとのこと。 目新しい音ではなく、シティー・ポップにも通じるような、南からのそよ風が似合うブリージーとも言えるような曲が中心で、ポルトガル語訛りの英語のせいか、そのメロディー・ラインにはボサノバ的なもの

    • Festival de Frue 23感想と応援

      はじめに 11月3日から4日までの2日間、静岡県掛川市つま恋リゾートパーク彩の郷でおこなわれたFestival de Frue23に初めて遊びに行きました。 今回遊びに行こうとするまで名前も知らないフェスでしたが、韓国の二人組アンビエント/エレクトロニカユニットSalamandaがライヴをこのフェスで行うという情報からフェスの存在を知ることとなりました(去年も出ていたそうです)。渋谷サーカスでの公演もありましたが、彼女たちの音楽は是非とも野外で聴いてみたいなと思い参加を決

      • Black Mirror シーズン3

        2016年に放映されたこのシーズンからNetflix制作となったため、アメリカの俳優がとても多く出演しており、イギリスの一テレビ局が製作した感じはあまりなくなっている。しかし、必要以上にCGが豪華になったりなどはしておらず、作品の雰囲気は引き続き保たれている。 ランク社会 "Nosedive" ep8ブライズ・ダラス・ハワード 主役を演じるのは、ブライズ・ダラス・ハワード。「ジュラシック・ワールド」で改心する管理責任者クレアを演じていた。あと、サム・ライミ版「スパイダーマ

        • Black Mirror シーズン2 + SP

          先述の通り、この2013年のシーズン2と2014年のクリスマススペシャルをもって、チャンネル4での放映は終わりとなり、Netflix制作に移行することとなる。監督は各話変わるが、脚本のチャーリー・ブルッカーという人がほとんどの作品を手がけているので、この人さえ確保できればおそらくクオリティーは担保されるのだろう。むしろ大金持ちのNetflixならばクオリティーは高まるのだろうか。 当然のことながら、このシーズンまではほとんどがイギリスの俳優を起用しているため、イギリス英語

        2023年間ベストアルバム10+1

        マガジン

        • Living Room Vinyl
          14本
        • Cinema Link
          1本

        記事

          Black Mirror シーズン1

          前書き 2-3年前に「東野幸治の幻ラジオ」というYouTubeチャンネルがあった。 これは若手の頃に散々ラジオ番組をやっていて、もうラジオなんてやりたくないと思っていた東野が心変わりをし、ラジオ番組やりたいなと思って、マネージャーにお願いした所、無事やれることになったのだが、その番組にはスポンサーが付かず、程なくして破談になってしまった。その悔しさから自分でやってやろうとYouTube上で始めたのが、この幻ラジオであった。 コロナ真っ盛りで家から一歩も出れない生活をして

          Black Mirror シーズン1

          My Secret World

          サラ・レコードの存在は知っていたが、それほど詳しくはなかった。あまり市場にも出回っておらず、いかんせん値段が高いため、深く掘れなかったというのが正しいかもしれない。 そんな自分にとって、この映画の鑑賞はとてもとても有意義な時間であり、今年1発目の映画がこの映画で本当に良かったと思う。 サラがどんなレーベルだったかを知れるというだけでなく、構成、デザインなど細部に渡ってとても魅せてくれる映画であり、あと20分は長くして欲しいなと思うくらい飽きのこない素晴らしい映画であった。

          My Secret World

          2022年間ベスト10+2

          アルファベット順です。 Alvvaysコロナの影響は元より、強盗などに遭い機材などを盗まれがらも、ようやく完成したという本作。大いに期待していた割に爆発力はなかったものの、アルバムとしての出来はとても素晴らしく、よく聴いた。以前のような歌を口ずさめるようなポップ加減は控えめながら、よりシューゲイザー的な音に寄っていった印象。個人的にはドラムの鳴りが若干抽象的になったかなと思っていて、homecomingsもラジオで、ポストパンク的な音になったと言っていたのが印象的だった。

          2022年間ベスト10+2

          【WARP】Artificial Intelligence Reissue

          テクノ史においてとても重要な作品とされる、ワープが1992年にリリースした「アーティフィシャル・インテリジェンス」というコンピがある。 またそのコンセプトに沿って「AIシリーズ」として1992年から1994年にかけて制作された一連のアルバムがコンピを含めて全部で8枚ある。 「身体」のためではなく「心」のための音楽、12インチシングルとして消費されるだけではない作品として残る音楽、電子楽器を使用したテクノはダンス・ミュージックだけではなく、様々なことを表現できる音楽であるこ

          【WARP】Artificial Intelligence Reissue

          Data Diggin'

          相変わらずレコードを買っているのだが、ほとんど中古になってしまった。というのもあまりにも値段が高くなっており、恥ずかしながら自分には手が出ない。12インチは990-1300円、アルバムでも1990-2500円くらいまでは特に気にせず買っていたのだが、今となってはキッカリ倍の値段になっており、とてもじゃないが買っていけない。 なんだかこの値段に納得がいかないという気持ちもちょっぴりあったりする。もちろん日本、そして自分自身が貧乏になっているだけであり、この値段に釣り合う収入が

          Data Diggin'

          2021年間ベスト10+2

          アルファベット順です。 Arlo Parks Arlo Parks Collased in Sunbeams (Transgressive Records) 以前単独の記事でも紹介した、Arlo Parksは、マーキュリープライズのみならず、グラミーのニューカマーにもノミネートされるなど大活躍でした。独特の歌声とシンプルな浮遊感のあるバックトラックは今もまだ色褪せず心地よいです。 Central Heat Exchange Central Heat Exchang

          2021年間ベスト10+2

          Vol.13 Nicely Nice / The Adventures of Nicely Nice

          過去、Nice Musicという身も蓋もないバンド名で活動していた佐藤清喜という方が、今はNicely Niceという名前で活動しているとは、ココナッツディスク吉祥寺店によるツイートで知った。 当時Nice Musicに夢中であったかというとそんなことはないのだが、「伊集院光のOh! デカナイト」というラジオ番組のオープニングテーマとして使用されており、とても良い曲であったのでよく覚えていた。記憶が正しければ、アクセスに次いでの起用であったはず。その後はスピッツ(ロビンソン

          Vol.13 Nicely Nice / The Adventures of Nicely Nice

          P.Y.L. / Perfect Young Lady

          P.Y.L. Perfect Young Lady (COMPLEX) 2021 ココナッツディスク吉祥寺店が「11月ココ吉大マストアイテム」として紹介していたこのカセットテープ を先日購入した。ちなみにWAVデータを落とせるDLコードがついてます。 内容的にはAta takのような、打ち込みバックトラックに、木訥とした女性ボーカルが載るというスタイルで、その気怠さ、飾り気のなさ含めとても80sインディー的な雰囲気な作品だなというのが印象だった。 バック・トラックもシン

          P.Y.L. / Perfect Young Lady

          Vol.12 Bomb The Bass / Into The Dragon

          Bomb The Bass Into The Dragon (1988) Rhythm King Records 自分がテクノを聴き始めたのは1993年のことであり、多くの人がよく言及しているように、この年は日本のテクノにとって、それは幸福な時だったらしい。中学3年生で高校受験を控えていた自分はクラブなどには行けなかったのだが、その雰囲気はなんとなく伝わってきていた。 そしてイギリスでセカンド・サマー・オブ・ラブなどと呼ばれ、アシッドハウスなどのクラブシーンが大爆発してい

          Vol.12 Bomb The Bass / Into The Dragon

          DUNE -砂の惑星- (2021)

          原題:Dune Part One 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 鑑賞日:2021年10月24日 劇場:池袋グランドシネマサンシャイン(IMAX) 過去にリンチが映画化した、ホドロフスキーが頓挫した、くらいの情報しかなかったのだが、先々週に「007 -No Time To Die-」を鑑賞した際に観た予告がとても素晴らしく、是非観てみたいと思い鑑賞。ちなみに今回の予告でマトリックスの続編が流れて、びっくり仰天した。全く知らなかった。 グランドシネマサンシャイン自体も007で初

          DUNE -砂の惑星- (2021)

          VOl.11 Arlo Parks / Collapsed In Sunbeams

          Arlo Parls Collpased In Sunbeams (2021) Transgressive Records 自分は母親がTBSラジオを1日中流しているような家で育ったため、昔からラジオには馴染み深い。朝の森本毅郎スタンバイから始まり、荒川強啓デイキャッチまで、プロ野球中継などは聴いていなかったが、深夜にはニッポン放送を、そしてたまにはFMを嗜むこともあるなど、ラジオには愛着がある。 なので、radikoのサービスには心躍るものがあったが、ラジオ特有の、あの

          VOl.11 Arlo Parks / Collapsed In Sunbeams

          Vol.10 - Jouska / Everything Is Good

          Jouska Everything Is Good (2021) P-Vine Records 今回紹介するJouskaは、エレ・キングに掲載されていたインタビューで知った。ノルウェーのユニットで、Marit Othilie Thorvikという女性ボーカルと、Hans Olav Settemという男性トラックメイカーの二人組みユニット。 ノルウェーの音楽と言えば、トッド・テリエとプリンス・トーマスくらいしか知らなく、二人ともディスコ・ダブ的なダンスフロア寄りのアーティス

          Vol.10 - Jouska / Everything Is Good