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Living Room Vinyl

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リビングで聴く用に買ったレコードの紹介をします。ジャンルはインディーロック、インディーポップス、ファンク、ソウル、テクノ、ハウス、ブレイクビーツなど多岐に渡る予定です。
運営しているクリエイター

記事一覧

Vol.13 Nicely Nice / The Adventures of Nicely Nice

Vol.13 Nicely Nice / The Adventures of Nicely Nice

過去、Nice Musicという身も蓋もないバンド名で活動していた佐藤清喜という方が、今はNicely Niceという名前で活動しているとは、ココナッツディスク吉祥寺店によるツイートで知った。

当時Nice Musicに夢中であったかというとそんなことはないのだが、「伊集院光のOh! デカナイト」というラジオ番組のオープニングテーマとして使用されており、とても良い曲であったのでよく覚えていた。記

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Vol.12 Bomb The Bass / Into The Dragon

Vol.12 Bomb The Bass / Into The Dragon

Bomb The Bass
Into The Dragon
(1988)
Rhythm King Records

自分がテクノを聴き始めたのは1993年のことであり、多くの人がよく言及しているように、この年は日本のテクノにとって、それは幸福な時だったらしい。中学3年生で高校受験を控えていた自分はクラブなどには行けなかったのだが、その雰囲気はなんとなく伝わってきていた。

そしてイギリスでセカンド

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VOl.11 Arlo Parks / Collapsed In Sunbeams

VOl.11 Arlo Parks / Collapsed In Sunbeams

Arlo Parls
Collpased In Sunbeams
(2021)
Transgressive Records

自分は母親がTBSラジオを1日中流しているような家で育ったため、昔からラジオには馴染み深い。朝の森本毅郎スタンバイから始まり、荒川強啓デイキャッチまで、プロ野球中継などは聴いていなかったが、深夜にはニッポン放送を、そしてたまにはFMを嗜むこともあるなど、ラジオには愛着がある

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Vol.10 - Jouska / Everything Is Good

Vol.10 - Jouska / Everything Is Good

Jouska
Everything Is Good
(2021)
P-Vine Records

今回紹介するJouskaは、エレ・キングに掲載されていたインタビューで知った。ノルウェーのユニットで、Marit Othilie Thorvikという女性ボーカルと、Hans Olav Settemという男性トラックメイカーの二人組みユニット。

ノルウェーの音楽と言えば、トッド・テリエとプリンス・ト

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Vol.9 The Orb / Okie Dokie It's The Orb On Kompakt

Vol.9 The Orb / Okie Dokie It's The Orb On Kompakt

The Orb
Okie Dokie It's The Orb On Kompakt
(2005)
Kompakt

The Orbはイギリスの90年代初頭のアンビエント・ハウスと呼ばれたムーブメントを牽引したグループ。アンビエント・ハウスとは、文字通りダンスミュージックに70年代のイーノやクラスターなどのアンビエント要素やピンク・フロイド、10ccなどの音楽的要素を掛け合わせたような音楽で、セカ

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Vol.8 Spinners / The Best of the Spinners

Vol.8 Spinners / The Best of the Spinners

Spinners
The Best of the Spinners
(1973)
Motown

フィリー・ソウルとはフィラデルフィア生まれのソウル・ミュージックだそうで、豪華な生のストリングスと跳ねるようなピアノと陽気なブラス隊、そしてディスコ前夜のようなリズムが特徴。小沢健二の「LIFE」のような音、もしくは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のサントラに使われてそうな音楽と言うとわかりやす

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Vol.7 - Benny Sings / Music

Vol.7 - Benny Sings / Music

Benny Sings
Music
(2021)
Stones Throw Records

ベニー・シングスはオランダのミュージシャンで、かなり前から活動しているようだが、実は自分が知ったのは一昨年くらいのこと。コーネリアスと一緒に作った曲があるとのことで初めて耳にした。

ジャザノヴァのレーベルなどからもリリースしていたらしく、初期はクラブミュージック寄りのサウンドであったのかもしれないが、自

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Vol.6 - Herbert / Secondhand Sounds:Herbert Remixes

Vol.6 - Herbert / Secondhand Sounds:Herbert Remixes

Herbert
Secondhand Sounds : Herbert Remixes
(2002)
Peacefrog Records

ハーバートは出始めた時にリアルタイムで聴けたアーティストで、ベーシック・チャンネルの後釜的レーベル、チェイン・リアクションのレコードのような、段ボール色の固めのジャケットに、phonoと書いてあるレコードが売っており何だろうと思って買ったのが最初だった(当時茨

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Vol.5 - Khruangbin / Mordechai

Vol.5 - Khruangbin / Mordechai

Khruangbin /
Mordechai
(2020)
Dead Oceans

初めて彼らの存在を知ったのは、友人に教えてもらったMVだった。アジア人のおばちゃんがフラフープを腰で回しているフリをずっとしているMVで、絶えずニコニコと幸せそうに腰を振るおばちゃんがとても愛おしくなる素敵なビデオだが、シュールでもあり、音の方もアジアっぽいと言うかファンクぽいというか初めて聴くような昔からある

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Vol.4 Drug Store Romeos / The World Within Our Bedrooms

Vol.4 Drug Store Romeos / The World Within Our Bedrooms

Drug Store Romeos
The World Within Our Bedrooms
(2021)
Fiction Records

ドリームポップという言葉を初めて聴いたのはいつのことだったろうか。多分Beach House、Now, now、Alvvaysなどの音楽を知った頃にそれらがドリームポップと呼ばれていたような気がする。

そもそもはTycho(ティコだと思ってたらどうやらタ

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Vol.3 - Mr. Scruff / Keep It Unreal

Vol.3 - Mr. Scruff / Keep It Unreal

Mr. Scruff
Keep It Unreal
(1999)
Ninja Tune

高校生・大学生の頃の自分は、ブレイクビーツの音楽をあまり好んで聴いていなかった。ケミカルブラザーズにはビビッと来たが、きっと彼らは電子音のような音を頻繁に使っていたからなのだと思う。まりんのファーストアルバムのようなラウンジっぽい軽い印象のものは大好きであったし、DJシャドウのファーストアルバムにも流石にビビ

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Vol.2 - Zapp / Zapp

Vol.2 - Zapp / Zapp

Zapp
Zapp
(1980)
Warner Bros. Records

自分は全くと言っていいほどブラックミュージックを聴いてこなかった。デトロイト・テクノは当然聴いてきたし、一部のヒップホップなどを齧ったりはしたのだが、ソウル/ファンク、R&Bに括られるような音楽はなぜか聴いてこなかった。他に聴く音楽がたくさんあったことと、感情込め切ったボーカルが苦手だったりしたのが原因だとは思う(だから

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Vol.1 - Prefab Sprout / A Life Of Surprises

Vol.1 - Prefab Sprout / A Life Of Surprises

Prefab Sprout
The Best of Prefab Sprout : A Life Of Surprises
(1992)
Kitchenware Records

Prefab Sproutという名前は前から知ってはいたのだが、聴く機会に恵まれず、素通りしてきた。バンド名やジャケットからネオアコ系のバンドなのかしらと勝手に思ってきたのだが、1984年のデビュー以来、5枚のアルバムを

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Vol.0 - レコードをリビングで聴き始めた理由

Vol.0 - レコードをリビングで聴き始めた理由

▶︎家にはレコードがいっぱい

自分は長いことレコードを買い続けている。

旅行などで遠方に出掛けた時も、まずはレコード屋を探し赴き、休日なども近所のレコード屋は当然のことながら、はるばる別の街に出かけることもしばしばある。

これだけ長いことレコード屋に通い続けていると、デートの際にレコード屋に寄ってはいけない、もっと言えば「ちょっとレコード屋寄っていい?」「いいよ」という会話の「いいよ」は嘘で

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