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2021年間ベスト10+2

アルファベット順です。

Arlo Parks

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Arlo Parks
Collased in Sunbeams 
(Transgressive Records)

以前単独の記事でも紹介した、Arlo Parksは、マーキュリープライズのみならず、グラミーのニューカマーにもノミネートされるなど大活躍でした。独特の歌声とシンプルな浮遊感のあるバックトラックは今もまだ色褪せず心地よいです。


Central Heat Exchange

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Central Heat Exchange
S.T.
(Citrus city/Sunroom)

いくつかのバンドのメンバーが集まって作られたという知っている人にとってはスーパーバンドのようなバンドなのかも知れませんが、自分は元のバンドを一つも知りませんでした。フォーク的な感覚もありつつ、シューゲイザー的なアレンジでもあり、でもサウンド自体はとても温かで、耳心地がよく、気づくと何度もリピートしているようなアルバムでした。


Drug Store Romeos

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Drug Store Romeos
The World Within Our Bedrooms
(2021)
Fiction Records

こちらは衝撃のデビュー作でした。イギリスの若い男女混成3人組がこういう音を作ってくれるのは、何だか安心感があってとても嬉しいです。詳細は以前こちらに絶賛の記事を書きましたので、そちらをご覧いただければと。


Dummy

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Dummy
Mandatory Enjoyment
(Trouble in Mind)

LAのバンドのファーストアルバムとのことですが、シカゴのレーベルからのリリース。勝手にイメージするLAの音楽とはかけ離れたもので、ステレオラブのようなシンセの音を使ったドリーミーなバンドサウンドで、若干ノイ!ぽさも感じるという、ちょっと褒め過ぎかもしれませんが、良い所取りなアルバムで、通してどの曲ととても良かったです。


Faye Webster

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Faye Webster
I know I'm Funny haha
( Secretly Canadian)

ジャケットに惹かれて購入したのですが、もう4枚目のアルバムで過去のものも漁るくらい気に入りました。だらっとしたボーカルとバンド演奏がとてもナイスで、このアルバムではカクバリズムのmei eharaもゲスト参加してます。実は過去の作品の方が良かったりもするのですが、今年出たこのアルバムも充分な出来栄えでした。


Magdalena Bay

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Magdalena Bay
Mercurial World
(Luminelle Recordings)

Redentia Collectiveという最近お気に入りのレコード屋さんのメルマガでプッシュしており買ってみたのですが、大当たりでした。80s感覚のポップスを、当時の音色ではなく、現代の音にアップデートしたような内容で、ちょっとマイナー調のメロディーからとびきりポップなメロディーまでと素晴らしいアルバムでした。男女二人組なのもなんとなく良いです。突飛なヴィジュアルに惑わさられることなく是非聴いてみて欲しい記念すべきファーストアルバム。


Mint Julep

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Mint Julep
In A Deep and Dreamless Sleep
(Western Vinyl)

そこそこ活動歴が長そうなオレゴンはポートランドの夫婦プロジェクトのアルバム。アンビエントとも呼べるようなエレクトロニックな音からシューゲイザー的なバンドサウンドまでとにかく心地よく、朝や寝る前などに愛聴しておりました。これもRodentia Collectiveで買ったアルバムでした。


Nana Yamato

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Nana Yamato
Before Sunrise
(Dull Tools)

Big Love Recordsの店員でもある大和那南のファーストアルバム。日本版は即完で高値になってましたが、その後アメリカのレーベルからも発売され無事入手。ご本人の手から買ったのもいい思い出です。若干ハイプというか、話題先行ぽさも感じていたのですが、想像していた以上の楽曲のクオリティに脱帽しました。DIY感覚溢れるバックトラックもナイス。


Nia Wyn

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Nia Wyn
Take A Seat
(Nia Wyn)

これは自主制作ということなのでしょうか。アルバムではなくシングルですが、甲高い変わった声に妙に惹かれ購入。イギリスのラジオなどで頻繁に流れてそうなイメージ。こういったブラックミュージック的なアプローチのアーティストの楽曲も楽しく聴けるようになったのは自分が幅広くなったようで不思議な感慨があります。


Nicely Nice

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Nicely Nice
The Adventure of Nicely Nice
(High Contrast)

こちらも以前絶賛の記事を書きましたので、詳しくはそちらを読んでいただけたらと思いますが、テストパターンとトルネードスのフィーチャーがとても嬉しかったです。


Perfect Young Lady

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Perfect Young Lady
S.T.
(COMPLEX)

このアーティストも以前絶賛の記事を書いておりますのでそちらを参照。その後YouTubeでライヴを披露したのですが、本人プラスサポートのボーカル、そして3人の若い女の子たちが同じ踊りをするというパフォーマンスで、音はカラオケでした。ある意味由緒正しいやり方だったと思うのですが、その際に流れていたいくつかのコメントが気になりました。どう気になったのかは明言を避けますが心配になりました・・・


T JIROs

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T字路s
Brand New Caravan
(Felicity)

こちらは番外編で2020年のアルバムなのですが、レコードが2021年に出たのでご紹介。茨城のFMでオズワルドが番組をやっておりまして、それを聴いた時にライヴを披露しており知った二人組です。こういった音楽を自分が気にいることにまず驚かされたのですが、同じような別のバンドなどを掘りたいという欲は全く湧かないので、自分にとっては彼らが何故か特別なのでしょう。ボーカルなのか楽曲なのか何に惹かれているのかは未だわからず。そして紹介するのはそのアルバムにも入っていないこちらの曲です。


Yoshinori Sunahara

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砂原良徳
Lovebeat 2021 Optimized Remaster
(Ki/oon)

こちらも反則なのですが、2001年のリマスターです。実は当時、このアルバムは特別気に入りませんでした。セカンドがショック過ぎたこともあり、このアルバムのあまりにも平凡なエレクトロニックサウンドと、1999年に出たクラフトワーク13年ぶりの新曲「Expo2000」によく似ていたこと、コーネリアスのPointの新しさに心奪われたことにより、普通だなというのが印象でした。今回改めて聴き直した所、印象はあまり変わらないのですが、そのある意味普遍的なサウンドと、今の自分が新しさばかりを求めていない耳になっていることもあり、名盤と語られるのも非常に納得できるなと思った次第です。


2021年よく聴いたアルバムなどを12枚あげましたが、イギリス3枚、日本5枚、アメリカ5枚と、いつになくヨーロッパ勢が少なくなりました。今回は意図的にダンスものを外したので、その仕業ではあると思いますが、アメリカのバンドが豊作でした。

一昨年くらいから続いておりますが、田舎めいた広い土地の中で作られるような、ドリーミーなバンドサウンドが今の気分に合っており、フェスやクラブでの大きな音で音楽を味わう機会が減っているのが要因かもしれません。

はっきり言って、マスクをしなければならないうちはダンスフロアに赴くことはしないと思います。もちろん大きな音を浴びれる喜びは大いにあると思いますが、マスクとダンスはあまりにも不釣り合いで、何をやっているのか疑問に思うだけでなく、汗をかきながらマスクを外せないというのは、ダンスをする理由の一つである「解放」からは程遠いと感じているのと、単純に未だマスクに慣れていない自分は長時間マスクをし続けることに耐えられないからです。

2022年こそは汗だくで踊りたいものです!!



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