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お父さんが白血病になりました。〜ある家族看護の記録

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13歳と10歳の子どもたちを残して、お父さんが急性骨髄性白血病で入院しました。親族の僕が、家族看護に入っての記録集。
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2019年7月の記事一覧

防災訓練

防災訓練

ちょうど見舞いに行った時、防災訓練のサイレンが鳴り始めた。

一週間前から掲示が出てたけど、無菌病棟の人達はほぼ知らなかったらしい。
献立は毎日見てるけど、告知掲示のチェックは、さほど注意深くしてはいないらしい。

訓練予告の放送が入って、パパさん、初めて知った模様。 少しギョッとしていた。

患者さんはそのまま療養してくださいと言われたが。

放送を聞き流していたら、 火災発生アナウンスなんか

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診断書

診断書

生命保険会社からの書式を、病院の受付に提出した。

医師の診断書をもらうには、2週間ほどかかる。何度かの入退院は繰り返すことになるが、当座の入院費用の支払いに、まず今日までの期間の区切りを申告する予定だ。

白血病の治療には、ガンの中でほぼ最高額に近い費用がかかる。
確率論で貯蓄が吹っ飛ぶ体験は、ほんとに初めてだった。高額医療がどのように支えられているのか、初めて体験した。
できるから漠然とやって

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コンビニ弁当と、「問題はそこではない!」

コンビニ弁当と、「問題はそこではない!」

パパさん、肺の白い影を消すための抗生剤その他の点滴。
約6時間半、合計3本の点滴がなかなか落ちない。ずっとたいした運動をしないためもあって、お腹が空かない。
白血球の数値は、だいぶ上がってきた。

抗がん剤の治療をすると、ほとんど食べられなくなる。
そのため、抗がん剤が始まらないうちに、病院の担当医師や看護師さん達から

「クリーンルーム解除のあいだは、食べづらいものや苦手なメニューはあらかじめ断

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