【活動日記】『準備の大切さ』~Cスタの記者席2試合目~

Cスタの記者席の2試合目は前回と違って焦る気持ちでいっぱいいっぱいだった。

「1人で取材に来たように取り組んで」

寺田さんからそう言われて、J2第22節ファジアーノ岡山‐FC琉球の取材に行った。

1人で取材、ということは監督、選手に取材をすることも意味する。

試合が終わると琉球の広報さんに「中野克哉選手に話を聞かせてください」とお願いをして、聞くことを整理する。でも、質問はまとまらなかった。以前に寺田さんから質問のテンプレートを教えてもらっていたから、それを頼りに中野選手に質問をしたけど、言葉を引き出せたとは言えなかった。緊張で足も声も震える不慣れさ丸出しの僕に、中野選手も気を遣いながらインタビューに応じてくださったと思う。

中野選手のインタビューを終えて寺田さんから「声が小さい。もっと大きな声を出さないと何を聞きたいのかわかってもらえない」とアドバイスをもらう。ただでさえマスクをしているから声は通りにくいし、相手には口の動きを見せることもできない。基本ができなかったことを強く反省した。

そして、寺田さんから任された佐野選手へのインタビューで聞くことを考えていく。試合を振り返りながら質問を考えるけど、中野選手への不甲斐ないインタビューを引きずってしまう。あっという間に佐野選手がミックスゾーンにやってきて、緊張で足を震わせながら2つ質問をした。
※インタビューの内容は下記からチェックしてみてください

全選手の取材が終わり、自分にはまだまだインタビュー力がないことを痛感した。冷や汗をかきながらのインタビューは、とてもたどたどしいものだったと思う。

「こんなんじゃダメだ」って強く思ったけど、どうすればいいのか分からなかった。「質問が本当に難しいです」って寺田さんに伝えると、アドバイスをいただいた。

「緊張して焦ったり何を聞けばよいか分からなくなったりするんだったら、試合前にきちんと準備しとけばいい。両チームがどういう状況でこの試合を迎えるのか、あらかじめトピックスを整理する。そして試合が終わった後に、試合の中で起きたトピックスを加えて質問を決めればいい」

体が震えるほど緊張していたのは、選手を目の前にしたからだけではなかった。準備がきちんとできていないからだった。

そう言えば、中学校でも高校でも大学でも先生が席順で当てる英語の授業には前もって英文を訳して答えを用意していた。だから準備してきたから緊張することもなく、すぐに答えられて、自分の番が一瞬で終わっていた。

寺田さんのアドバイスを聞き、自分自身を客観視して出た答えは、当たり前のことができていなかったということ。自分にはできないことがまだまだある。それは十分過ぎるほどわかっているのに、誰にでもできる準備さえ自分はできていなかった。

質問を取捨選択する力は乏しいし、いざ監督、選手を前にするとやっぱり緊張してしまう。だけど、質問を選びやすくしたり、緊張を少しでも和らげたりするためにできることはある。まずは自分ができる最善の準備をして頭の中を整理しておき、不安な気持ちを少しでも軽減させることから始めよう。

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