【速報】『分岐点は開始直後の退場。神戸が広島を圧倒する4‐0』~第32節ヴィッセル神戸VSサンフレッチェ広島~

2022 J1 第32節
10/8 14:00K.O. @ノエビアスタジアム神戸
神戸(4-0)広島
20分 菊地流帆
54分 小林祐希
55分 酒井高徳
57分 汰木康也

開始4分に数的有利を得た神戸が広島を圧倒した。

神戸は前節と同じ11人が先発に名を連ねて、広島は水曜日に120分間を戦った天皇杯の準決勝から先発11選手を変更してノエビアスタジアム神戸に乗り込んだ。

インドネシアリーグのスタジアム内で起きた暴動により亡くなられた方への黙とうを行って試合がスタート。

4分、右サイドからのFK。7月10日の第21節・湘南戦以来に先発した浅野雄也がボールを蹴り込むと、今津佑太が飛び込んだ。しかし、今津が伸ばした右足がボールではなく、前川黛也の顔に入ってしまう。VARの結果、判定はレッドカード。約3カ月ぶりの出場だった今津は開始早々にピッチを退くことになった。

退場者が出た広島は14分、柴崎晃誠に代えて佐々木翔を投入。システムを[3-4-2]に変更して数的不利の状況に対応するも、1人多い神戸が先手を取る。20分、左サイドからのFKを汰木康也が中央の山口蛍に横パス。山口がPA左に送ったボールを大迫勇也が折り返し、混戦の中から最後は菊地流帆が押し込んだ。背番号17がバックスタンドに向かって吠え、それに応えるようにサポーターが声出し応援で喜びを分かち合った。

1人少なくても広島は勇敢に戦った。パス&ムーブでスペースを作り出し、右サイドは藤井智也、左サイドは浅野がスピードを生かしてゴールに向かっていく。37分、藤井のパスを受けたエゼキエウがPA手前で鋭い切り替えしをしてシュートを放ったが、相手DFのブロックに遭う。41分にもエゼキエウが推進力を発揮し、ゴール前でパスを受けたピエロス・ソティリウのシュートは前に出てきた前川にストップされた。

前半は数的有利の神戸がボールを握る時間を増やしてゴールに向かった。セットプレーからシュートチャンスを作るも、5年ぶりにJ1のピッチに立った川浪を中心に全員でタフに守る広島が追加点を許さず。前半は神戸が1点をリードして折り返した。

後半は西村主審の負傷を受けて、VARを担当していた岡部拓人が笛を吹いてスタートした。すると、神戸が激しいプレスを掛けていき、広島のロングボールを回収して押し込んでいくと、54分に大迫PA左から折り返したボールを小林祐希が合わせて追加点を奪う。さらに55分には酒井高徳のクロスがゴールに吸い込まれ、57分にもカウンターから最後は汰木がネットを揺らした。神戸が立て続けの得点で一気にリードを4点に広げた。

第29節・川崎戦ぶりとなる今季最多の4失点を喫した広島は、59分に2選手を同時に交代する。エゼキエウに代えて森嶋司、藤井に代えて川村拓夢を投入した。69分にもナッシム・ベン・カリファと7月6日以来の出場となる棚田遼がピッチに駆け出していく。敵陣から抜け出せない中でもベン・カリファが体を張り、何とか前に向かって獲得した71分のCKでは住吉ジェラニレショーンがシュートを放つも、得点に至らない。

神戸は途中出場の佐々木大樹、小田裕太郎、郷家友太がアグレッシブにゴールに向かっていくことで、推進力を維持したままタイムアップ。

今季初の4‐0での勝利を収めた神戸は4連勝を達成した。一方の広島は4分の退場が大きく響いた敗戦になった。

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