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#9 トラウマは存在するのか(アドラー説)

アドラーはトラウマは無いと言う。
一番好きな心理学者のアドラーの言う事の中で、ここは意見が合わない。

「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。
われわれは自分自身の経験によるショック 【いわゆるトラウマ】に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。
自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」

あることが原因となって、必ずあることが帰結するという考えを「原因論」といいます。
災害や事故に遭ったこと、事件の現場に居合わせたこと、また幼い頃に虐待を受けたことなどによって、人は必ず心に傷を受けるというのであれば、過去にある原因を過去に遡って除去できない限り、現在の問題は解決できないことになってしまいます。

 一方、アドラーは、「目的論」を採ります。
同じ経験をしたからといって、誰もが同じようになるわけではない。
強いショックを受ける経験をしても、その経験の中から自らが「目的に適うもの」を見つけ出すと考えるのです。
経験をどう意味づけるかが人によって違うのは、この目的が異なるからなのです。

言いたい事はわかるけど、物事の考え方や捉え方は人それぞれだから、こうである!と決めつける事は不可能だと思う。
クライアント様がトラウマと思えば、まずはトラウマと受け容れて、過去を探りそこの問題がトラウマとして扱うべきか考える必要があるはず。

私自身、20代に映画やドラマでしか起きないと思っていた事件に巻き込まれたトラウマがある。
その時の映像は今も鮮明に思い出されるし、夢も見る。

万人受けするカウンセラーは存在しないのと同じで、考え方は十人十色。
2:6:2の法則の様に、どこに目を向けるかだと思う。

でもやっぱりいくらポジティブな人でも、過去の辛い経験を人に話せずに苦しんでいる人は存在するはず。
もしクライアント様が勇気を振り絞って私に話してくれたのならば、私はトラウマとして受け容れるはず。
共感してから、一緒に前に進む方法について話したいから。

資格の教科書もそうだけど、やっぱり全員にマニュアル通りの対応は不可能なわけで、やっぱりAIには心の対応は難しいだろうと感じる。
心の問題を解決できるのは人間だけ!
そう思う心の友チル兄さんでした。

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