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Xiaomi Poco M6 Pro

前書き 中国の友人が「TINAくんのスマホが古くなったから、新しいのをあげるよ」といってXiaomi PocoM6Pro(8G/256G板)を置いていった。  今まで4年半使っていたのはXiaomi Redmi Note8(4G/64G版)だったから、メモリは4G→8Gで倍、ストレージは64GB→256Gで4倍である。もうこれだけでだいぶ快適だと想像できる。  値段は日本円換算で24500円ほどとのこと。ざっくりドル円150円換算として165USドルだから、もし140円

    • ロシア・ウクライナ戦争の三年目(日記)

      03.23  ロシア大統領選挙が終わり、アウディーイウカ以降は戦線に大きな変化はない。ベルゴロドへの越境攻撃は続いているようだが、影響があるようには見えない。  現地時間22日、モスクワ郊外のコンサート会場で銃乱射事件があり、150名程度の死傷者が出た。ISISが犯行声明を出したとされる。ウクライナ戦争へのさらなる動員の布石としては動線が雑なので、今のところ可能性は五分に思える。 04.23  アメリカによる支援法案が下院で成立し、上院でも成立見込みなので、ウクライ

      • ロシア・ウクライナ戦争三年目

         2024年の2月24日も過ぎ、ロシアとウクライナの戦争は三年目に突入した。去年の主要な出来事と総括は下記に綴ってあるが、世間的関心度の低下は実感としてかなりある。統計によれば両国の死傷者数(軍民合算)は月に1,000人を超えるが、22年当時のように仔細に語られることは少なくなっている。 https://note.com/tina_note/n/nbd7caec14162  去年の大きなトピックはウクライナの反転攻勢(ワグネルの反乱もここに含める)とイスラエルとハマースの

        • Ringlet the Fairytale 8.1stリリース

          81話「枯れない蓮」あらすじ  大恋愛の末に結ばれたグハパーラとアナスーヤーだが、夫が遠地へ商売に出かけることになってしまう。ふたりはお互いの貞操を心配し、苦行して神に助けを求めると、神から「貞操を手放すと枯れてしまう蓮」を授かる。  異国の地で商売に精を出す夫グハパーラから蓮の秘密を聞き出した男たちは、アナスーヤーを唆して蓮を枯らせる遊びを思いつき、夫の留守を預かる妻のもとへ赴くが……。 出典と補足  「カターサリットサーガラ」に収録されている話で、物語の主人公であ

        Xiaomi Poco M6 Pro

          Ringlet the Fairytale 8thリリース

          80話「姉弟の日」あらすじ  スルジャは「姉弟の日」に遠くへ嫁いだ姉に会いに行く決心をする。途中で三度命の危険に晒されるが、彼は帰り道なら死んでもいいといって危機を回避する。  こうして姉弟は再会するが、姉のパルバは弟の様子がおかしいことに気づく。すっかり観念している弟に対し、パルバはその知恵で弟に迫る死の運命を追い払おうとする。 出典と補足  「インドの民話」に収録されている原版では「兄弟の日」となっており、資料に注釈がついていますので以下に引用しておきます。 Ho

          Ringlet the Fairytale 8thリリース

          Ringlet the Fairytale 7.9thリリース

          79話「嘘の味」あらすじ  井戸端会議を盗み聞きしていたスーリヤセーナ王はその内容に興味を抱き、三人を呼び寄せる。「肉より美味いものはない」「葡萄酒より美味いものはない」「嘘の味より美味いものはない」という彼女たちの主張やいかに。 出典と補足  「インドの民話」に収録されている物語で、元々の話は四人会議でしたが、ひとりは「愛の味」という大人向けの話題だったため本編ではカットしました。下記のようなやり取りです。  特にインド的なエッセンスは見られませんが、神様と気軽(

          Ringlet the Fairytale 7.9thリリース

          Ringlet the Fairytale 7.8thリリース

          78話「盗賊を見初めた少女」あらすじ  盗賊被害に悩まされていた王様はとうとう自ら退治に乗り出し、激戦の末に捕らえる。死刑判決を下され、市中を引き回される盗賊を見た豪商の娘カーリンディーは彼に一目惚れしてしまい、恩赦か殉死を申し出る。困った父親は王様になんとか恩赦を願い出るが……。 出典と補足  原版はソーマデーヴァという11世紀後半の詩人が書いた「カターサリットサーガラ(物語の流れ注ぐ大海)」という書の第十二巻に収録されている「ヴェーターラパンチャヴィンシャティカー

          Ringlet the Fairytale 7.8thリリース

          ディスプレイが壊れたから買い替えた話

          ディスプレイが壊れた  本当にそのままなのだが、もう少し仔細を書くと、ブラウザを開いて作業をしていていたら突然グレーバックになってしまった。右側の5行ぐらいだけ生き残っていて、アイコンやマウスカーソルが動いているのが見えたので、OSやHDDが飛んだわけではなさそうだった。  ディスプレイドライバや映像ケーブルのエラーもさぐってみたが、どれも白でディスプレイ本体の寿命という結論に。幸いにも予備があったが、予備は本体とはサイズもパネルも何もかも違うので早急に新しいものを手配す

          ディスプレイが壊れたから買い替えた話

          Ringlet the Fairytale 7.7thリリース

          77話「女たちの矜持」あらすじ  ヤマン(イエメン)のさる富豪はいずれも満月と見紛うほど美しい六人の女奴隷を持っていて、それぞれ白人、黒人、黄色人、褐色人、ふっくらとしたもの、すらりと痩せているものだった。  ある日、酒の席で、彼女たちは主人に自分たちの優劣を付けて欲しいと懇願する。主人はペアを作り、自分の長所と相手の短所を優雅に語るように言う。 出典と補足「千と一夜の書 "ヤマンのそれがしと六人の女奴隷の物語"あるいは"カリフ、アル・ムーマーンの御前でバスラのムハンマドの

          Ringlet the Fairytale 7.7thリリース

          携帯を落とした話

           文字通りの話だが、携帯を落とした。  現代では財布を落としたかそれ以上の大問題だ。  幸いAndroidにもiOSにも電波とGPSが入り、バッテリが続く限り追跡する機能があり、最悪の場合は遠隔操作からデータリセットも出来る。  今回の自分の場合は比較的早い段階で気づき、すぐにGPSの追跡で落ちている場所を探して戻ったところ、親切にも誰かが拾い上げて花壇の縁に置かれていた。(そのせいで、一度道を戻った時には見つけられなかった。なぜなら、路上に落ちていると信じ込んでいたからだ

          携帯を落とした話

          ロシア・ウクライナ戦争の二年目(日記)

          去年よりは間隔をあけて、今年も戦争の趨勢を記録していきたいと思う。はやくこの記録が終わってくれることを願うが。 23.03.12  侵攻開始から1年となる2.24の前後も何もなく、一方で噂されたウクライナ軍の冬季反攻もなく、主戦場はもっぱらドネツク州バフムート周辺に限られているようだ。ロシア軍は少しずつ前進し、数日以内に陥落(ロシア側からすれば解放)させるというところまで来ているが、ウクライナ軍側が出血を強要しているという言い方もできるかもしれない。(流れてくる映像を見る

          ロシア・ウクライナ戦争の二年目(日記)

          ロシア・ウクライナ戦争の一年後

          2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻を開始してから一年が経過した。予想通りだったことも、そうでなかったこともある。 ここ一年、この戦争について日記のような物を書き留めた。 関心を持ち続けるために今年も書き続けていこうと思う。 早く終わってくれるに越したことはないのだが。 軍事的戦争 ウクライナが早々に敗北する予想は外れ、一年後からの今から振り返ってみれば、どう取り繕うとロシアは失敗し続けているとしか言いようがない。彼らの主張がだんだんと変遷(というよりは後退

          ロシア・ウクライナ戦争の一年後

          北米なんにもわからない問題

           ようやくインド沼を脱出して、最後の目的地南米大陸にたどり着いた。インドから東、東南アジアと中国、日本は飛ばすことにした。環太平洋は枠が空けばひとつ入れるかもしれない。オセアニアも飛ばす予定だ。  中国と日本は自分が特に紹介しなくとも関心が高そうだし、東南アジアは乱暴に言って中国文化圏なので似ている。環太平洋は漠然としすぎているし、資料に乏しい。  そんなわけで北米大陸の資料を読み始めたのだが、これがさっぱりわからない。わからない理由は大きく分けて二つあるので、それぞれ何

          北米なんにもわからない問題

          Ringlet the Fairytale 7.6thリリース

          76話「煙と消えた新妻」あらすじ  若い商人ハズムは所帯を持とうと考えムタリクを妻に迎える。ところが結婚式当日、花嫁を背に乗せた馬は商隊列にまぎれて何処かへ消えてしまう。カリフの宮殿でムタリクを見たという風のうわさを聞きつけたハズムは都へ向かう。 出典と補足「百一夜物語 "ガリーバド・アルハサンとエジプト人の若者の物語"」 「百一夜物語 "腕輪の持ち主である若者の物語"」 百一夜物語について  「百と一夜の書(百一夜物語)」(Kitab mi'at Laylah wa-

          Ringlet the Fairytale 7.6thリリース

          Ringlet the Fairytale 7.5thリリース

          75話「古将棋好きアルフラート」あらすじ  商人アルフラートは故郷で事業に失敗し、再起を期して都へ移住を決意する。都でたまたま訪れた店で、彼は古将棋を打つ若者と意気投合する。若者のすすめで商売を再会したアルフラートには数奇な運命が待っていた。 出典と補足「新編世界むかし話7 "ダマスクスの商人カシムの話"」  自分のメモによれば出典は中近東と曖昧に書かれていますが、本にはより具体的な場所が載っているかもしれません。  よく出来たストーリーで、もともとは口伝だったかもしれ

          Ringlet the Fairytale 7.5thリリース

          Ringlet the Fairytale 7.4thリリース

          74話「言葉を失った姫」あらすじ  言葉を発することができなくなってしまった姫。商人のバリッシュは賢い友人である鳥のナイチンゲールの助言を受け、姫の言葉を取り戻すため参内する。 出典と補足「アンドルー・ラング世界童話集 第十巻 くさいろの童話集 "物言わぬ王女"」  出典はトルコになっていますが「アラブの民話」にもほとんど同じ話が載っています。さらに広い目で見てみると、ヨーロッパ、アフリカ、アジアのどこにでも同じモチーフの話が見つかります。  ヨーロッパで最も有名と思わ

          Ringlet the Fairytale 7.4thリリース