Ubuntu24.04 LTS使ってみた


はじめに Ubuntuを使ってみようと思った理由

 自分が外で主に使うラップトップはASUSのVIVOBOOK-R207NAというモデルで、下記のようなスペックだ。

CPU:Intel Celeron N3350(Apollo Lake)
ストレージ:eMMC 32GB
メモリ:4GB
ビデオ:Intel HD Graphics 500
OS:Windows 10 Home 64bit
ディスプレイ:11.6インチ(1366*768)
重さ:980g

 購入したのは2018年で、たしか25,000円前後だった気がする。持ち歩くPCは低スペックにしておかないと絶対に遊んでしまうので、ブラウジングに十分で1kgを切る本機は大正解だった。

 2022年頃まではなんの不満もなかった。
 当初から言われていたようにストレージの32GBはボトルネック(数千円高い64GBモデルもあった)だったが、Windows10大型アップデートの際などには一部のソフトを一度アンインストールしたり、ディレクトリを外部に逃がすなどして容量を稼ぐことで凌いでいた。
 
 それでも、Windowsはアップデートのたびに肥大化し、ソフトウェアはモダンになるたびに巨大化するものだ。2023年頃からWindowsUpdateのたびに容量不足に陥り、Chromeもタブを4.5枚開くとメモリ不足が出るようになった。

 アップデートにかまける時間やChromeタブを制限しながら扱うストレスに加えて、本機がWindows11にアップグレードできないのも問題になってきた。Windows10は2025年10月でサポート終了予定なので、それから先の運用には不安が残る。

 そこで、以下の3つの理由によりUbuntuを使ってみようと思い立った。

 1.自分が外で利用するのはChrome、Dropbox、Discordの3つにほぼ限られるので、これらが使えるOSであること。

 2.Ubuntu24.04 LTSは2029年までのサポートが約束されていること。29年までには、さすがにハードウェアの方が音を上げているだろう。

 3.非WindowsOSの中ではインストールベースが多く、トラブルシューティングが比較的楽そう。

インストールしてみた

 自分のPC経験はほぼWindowsのみで、エンジニアでもプログラマでもなんでもないことを最初に断っておく。

 インストール方法は検索すれば山程出てくるのでここでは書かないし、そこにたどり着けない(=インストール指南ページの内容がよくわからない)人はインストールすべきではないだろう。起動ディスクを作る際に少しミスをしたが、OS本体のインストールはそれほど時間もかからず終了した。

インストールしてみた

 正直OSのインストールでも苦戦するかと身構えていたが、そんなことは全然なかった。グラフィックや無線LANのドライバも問題なく動くし、日本語設定もスムーズだ。

 Chromeのインストールでは苦戦した。正直、どこが悪かったのかも解らないのだが、.debファイルを展開出来ずに試行錯誤する結果になった。どこで間違っていたか解らないので解決策も助言もなにもないのだが、小一時間ほどの戦いの末、なぜかファイルが展開されてインストールは完了した。

 DiscordとDropboxはChromeのようなことはなく、すんなりとインストールできた。なんとなくCUIを使ってみたかったのでターミナルを呼び出してコマンドを打ってみたが、いかにWindowsのGUIが至れり尽くせりでよく出来ているかを再確認するぐらいにしかならなかった。

Ubuntuのいいところとわるいところ

いいところ

 まずデスクトップを眺めていいなと思ったのは、タスクバーが左に配列されている点だ。昨今のディスプレイはたいてい横長なので、タスクバーは上下よりも左右のほうが望ましい。

 動作は明らかにWindows10よりも軽く、Chromeタブを複数開いてもメモリ不足にはならない。ストレージの空き容量も14GBほどある。Windows10の時には1GBを切っていたので、容量をやりくりしながらアップデートを行う煩わしさからは完全に解放された。

 デフォルトIMEが優秀なのも嬉しい誤算だ。かなりポンコツかもしれないと思っていたが、Tabキーでの予測変換も含めてストレスフリーで扱える。

 思い込みかもしれないが、フォント表示がWindowsよりも綺麗で読みやすい。デフォルトフォントの違いなのか、レンダリングの違いなのか、あるいはその両方なのかもしれない。

わるいところ

 アプリ一覧はWindowsのスタートメニューと同じ位置にあるにも関わらず、シャットダウンを右上のタスクトレイ(のようなもの)から行う点は少し違和感がある。

 ショートカットが簡単に作れないのは衝撃的だ。ただ、これもWindowsとLinuxの文化の違いなのかもしれない。ショートカットを作る努力よりも、Linuxの文化に慣れる努力をしたほうが良さげだ。

 現在進行形で一番困っているのはフリーWifiに接続できない点で、Windowsの時にはブラウザを開いて適当なhttp://にアクセスにすればログインページにリダイレクトされたが、UbuntuではDNSが〜のようなエラーメッセージが出るだけだ。正直なところ、これは他のメリットをすべて打ち消してしまうレベルのデメリットなので、早急に解決させたい。

まとめ

 このNoteもUbuntuで書いている。
 多くのソフトウェアがクロスプラットホームで動く昨今、OSの違いはほとんど問題にならないことを実感する。
 あとは本当にWifiの問題さえ解決すれば100点満点なのだが。


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