家庭学習をはじめた理由~不登校と家庭学習~
小学校の宿題とは別に、家庭学習をしている家庭はどれくらいあるのかな?
Twitterを見ていると「家庭学習をしている家はけっこう多いな」と感じます。ただ一方で、教育意識の高い家庭がTwitterで情報発信する傾向があるような気もするので、小学校の教室で実際に調べるとTwitterでの肌感覚より少ないだろうな、というのが予想です。
家庭学習をしている家庭は、その理由やきっかけはなんだったのだろう?
考えられるのは、「中学受験の準備」「小学校の内容だけだと不安」「高校入試を見据えて(先過ぎるか?)」あたりかな?
家庭学習をはじめたきっかけ
わがやの場合、直接的には、当時小1だった長男が小学校から「宿題をやってない」と書かれた連絡帳を持って帰ってきたことでした。
当時、長女が年長、次男が2歳。私は働いてはいなかったけど、毎日いそがしくて家庭学習どころか宿題をみることもしていませんでした。
私は連絡帳を見て反省し、その後は宿題を確認することと同時に、ずっとやろうと思っていた家庭学習もスタートさせました。長男の教育と向き合っていくことを、もっと大切にしようと思ったのです。
長男は宿題をやっていなかったものの、学力は申し分のないものでした。小さい頃から数字や計算が好きだったし、物事の「なんで?」を論理的に考えるのも好きだったので、家庭学習をしなくても、小学校の内容なら十分に理解できていたし、それはおそらく高学年になっても変わらなかったと思います。
一番の理由は不登校を意識したこと
ではなぜ家庭学習をはじめたかというと、一番の理由は、不登校になった場合に学習を継続するため。
長男は幼稚園の頃から友達と遊ぶのが苦手で、仕方なく登園するという感じでした。時々、役員の仕事で保育中に幼稚園を訪ねる機会があると、園庭にポツンと1人でいる長男を見かけました。その状況は3年間ほぼ変わらず、年長になって、ようやくポツポツ友達と遊ぶようになってきたかなぁという程度でした。
それでも、当時は働いていたので、どうしても長男には幼稚園に行ってもらう必要があり、胸を痛めながら通わせていました。
あまりに友達とのかかわりがうまくいかないので、何度か横浜市の養育相談?みたいなところに連れて行ったことも。
長男は、サッカー、戦隊もの、電車など、一般的に子供が好きなものがどれも好きではなく、さらに引っ込み思案なこともあって、友達づくりが難しかったんだろうな、と今になっては思います。長男が好きだったのは、数字や法則をみつけたりする、ピタゴラスイッチ的なもの。これだとなかなか楽しさを友達とシェアするのは難しい…。
さらに小学校に入る前の冬、引っ越しをしたために、小学校では1人も知り合いがいないという状況からスタート。小学校になったら、放課後、友達と遊ぶものかと思っていましたが、全くそんなことはなく、放課後はずっと家。小学校も仕方なく登校する、という感じでした。
正直、いつ行きたくないと長男が言い出すかとヒヤヒヤしていました。幼稚園の頃を考えると、いつ学校に行かなくなっても不思議ではない、と感じていたため、もしそうなっても、学習は継続できるように、学習習慣をつけておこうと思いました。
とはいえ、小1の秋に連絡帳に「宿題をしていない」と書かれてくるまでは、「やろうやろう」と思っていても、次男の育児で疲れ切ってできずにいたので、家庭学習をスタートした時は、ようやく…という感じでした。
長男が家庭学習をはじめたのは小1秋頃。たしか11月か12月くらいだったと思います。
長女も同時にスタート
1人でやるよりも一緒にやってしまおうと、年長だった長女も一緒に家庭学習をスタート。もちろん、内容はそれぞれに合わせて変えました。
「楽しい」と思うことを優先したので、嫌がることはなく、長男は小4で中学受験の勉強を始めるまで(小6までは中学受験の勉強)、長女は小6春頃までは、ずっと継続してこれました。
中学受験に家庭学習のスタート時期(早い・遅い)はあまり関係ないかも
長男と長女は同時に家庭学習をスタートしたので、それぞれのはじめた時期は、
長男:小1冬
長女:年長冬
ということになります。長女は長男より1年早く家庭学習をスタートする形になりましたが、結果的に長男だけが中学受験をして、それに対応できる学力も身につけたことを思うと、家庭学習のスタート時期(早い・遅い)は、中学受験というものだけをみると、あまり影響はないのかな、というのが私の印象です。それよりは、子供本来の資質・地頭みたいなもののほうが、中学受験には影響するかもしれません。
御三家に合格するような子は、結局どこの塾に行っても合格できる、というように、そういう子は、必要だと感じた時点で家庭学習をスタートしても間に合うのかなぁと思います。
結局、長男は不登校になることはなく、小学校を卒業しました。中学校も知り合いが1人しかいない状態でスタートしましたが、今のところは問題もなく通っています。
まとめ
長男が幼稚園~小学校の頃は、不登校になったらどう対応しようかと、折に触れて考えていることが多く、情報を調べたり、テレビ番組をみたりもしていました。そこまで、不登校について考えていたのは、自分も決して楽しいとはいえない学生生活を送ったことが一因だと思います。自分自身、「いやだいやだ」と思いながら学校に通っていて、一歩違えば不登校になっていたかも、という気持ちがあったので、大人になり子供を育てる立場になった私にとっても不登校は遠い存在ではなく、すぐ隣にある身近な存在でした。
私は、不登校に対しては、現在の日本の教育を見ていると、決して特別なことではなく、「そうなるケースもあるだろう」と思っています。以前から、窮屈だなと感じていましたが、コロナ禍でそれがより加速したように感じます。子供がそれに拒絶反応を示しても仕方のないことではないか、と。
「実際にその立場になってないから分からないだろ!」と言われれば反論の余地はありませんが、子供が「学校に行きたくない」と言えば、受けいれて、その後をどうしていこうかを一緒に考えようと思っています。
言い方を変えてまとめると、私が家庭学習に取り組んでいるのは、不登校になった場合に、家庭メインの勉強にスムーズに移行するための習慣づくりの1つ、というのが大きな理由です。
最後に、家庭学習の現状。
中1長男:中学生になったのでノータッチ。私が伴走する家庭学習は中学受験終了とともに終わりました。
小6長女:春頃に家庭学習に手をつけなくなったので終了。(夏休みにするかも?まだ未定)
小2次男:私主導で伴走中
これからは、どんどん手が離れていきます。自分の時間が増えるので、私は大歓迎!子供達の試行錯誤を見守りたいと思います。
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