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子供におすすめ児童書「猫の事務所」

今回のおすすめは宮沢賢治の「猫の事務所」。大きめの本で、絵本のようですが、内容はかなり重たいテーマで字数もあるので、年長か小学校低学年からがおすすめです。内容的には高学年でも、かなり考えさせられるのでいいかと思います。

一言でいうと「いじめ」がテーマだと思います。けっこう重たいですよね。猫の事務所に、いつも体が汚れているかま猫がいて、真摯に仕事に取り組んでいるのですが、同僚の猫からは嫌われ冷たい態度をとられるという話です。救いようがないまま終わる暗い話なのですが、子供の時にこんな本を1冊読んで、親子で話し合えたらいい経験になるのでは、と思います。

この本に出てくることって、日常どこにでもよくあることだと思います。

私は最近「同調圧力」「忖度」をテーマにした本をよく読んでいるですが、この「猫の事務所」に出てくる話はそのどちらも含んでいるなという印象でした。

みんなが嫌だし変だと思っているのに、どうしてなくならないんでしょうね。この重苦しい世界を、改めて考えるきっかけになる1冊です。

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