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寛大さん、「探究学習」ってなんですか? vol.4 探究学習はオンラインでも効果がある?オンラインだからこその利点は「はじめの一歩」との親和性

ー寛大さん、こんにちは。前回はタイガーモブ(以下:タイモブ)の探究学習の授業例を元に実践的な学びの重要性について考えました。

それらについて考えていくと、やはり探究学習はフィールドワークなど、人と会い、交流しながら探究していくプロセスが重要なのではと考えさせられます。
現在のパンデミック下では、そのようなリアルな場での活動を安定的に行うことが難しい状況が続いていますが、オンラインでも探究学習の効果はあるのでしょうか。

オンラインだからこその価値

中村寛大(以下:中村)効果はあります。「オンラインでも」という領域をこえて「オンラインだからこそ」の効果もあると思います。

ーというと?

中村:探究学習に関して最近すごく大事だなと思っているのが、「ちょっとやってみる」ということの価値なんです。大人でも子どもでも、「あなたは今後、何をテーマに探究していきますか?」と問われても、「そんなこと言われても……」と思いませんか。
以前、探究学習を上手に進めるための3つのポイントを考えました。そのファーストステップは「学習者が取り組みたいテーマを選ぶこと」
でもそんなにすぐにテーマなんて見つかりません。だからこそ「ちょっとやってみようよ」とか「好きだったら試してみる?」という小さなステップをたくさん経験するのが大事だなと思っています。

オンラインを活用した探究学習は、その小さな一歩を踏み出しやすい。例えば、野生生物保護に興味があるかも、と思っても、それじゃあアマゾンに行って何か活動をしよう、とはならないですよね。まずはその分野の人の話を聞くとか、どんな取り組みが行われているのかを知る、とか。そうした「はじめの一歩」を、オンラインでたくさん経験して回ることで、自分の中で「もっと知りたい」という感覚が芽生えるテーマが見つかります。

オンラインは「はじめの一歩」と相性がいい

ー学校の授業内で取り扱うテーマも増やすことができそうですね。

中村:そうなんです。学校の先生たちは授業準備や採点で忙しい日々を送っています。そんな中で実践的な学びのテーマを、生徒たちの興味関心に合わせて用意するのはかなり負担が大きい。結果的に、調査・まとめ・発表に重きをおいた授業になってしまって実践までたどり着かない授業がほとんどだと聞いています。地元の商店街や企業と連携して実践的な授業を行なっている学校もありますが、かなり限られていますし、先生の熱量に左右されてしまいますよね。
タイモブではオンラインを活用することで、国内外のテーマを30種類以上取り扱い、「ちょっとやってみる」ができる環境を用意しています。

ーオンラインと、「はじめの一歩」は相性がいいんですね。

中村:これ、僕たちがタイモブのOB/OGを中心に実施したアンケートなんですが。オンラインプログラムを通じて、85%の受講者が人生に対する価値観や考え方に変化が起きたと回答してるんですよ。

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具体的な価値観の変化としては、以下のような内容が挙げられました。

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上位3項目としては以下。やはり、探究学習の入り口として、オンラインでの学びは向いているようです。

・​​広い視野を持てるようになった・多面的にものごとを考えられるようになった(66%)
・学びたい・取り組みたい分野が広がった(61.7%)
・新しく、学びたい・取り組みたい分野が見つかった(59.6%)

ーなるほど。視野を広げ、興味のある分野を広げたり、発見したりできたということですね。オンラインの学びって、単にセミナーを聞いたりレッスンを受けたりするだけで、その場で完結してしまう印象がありました。

中村:まさしくその通りですね。タイモブのオンラインインターンや探究学習プログラムでも「次につながる学び」は意識しています。何かの知識や体験を得て終わり、ということではなく、対話しながら興味のある領域を深めていくことが大切だと思っています。

ー対話しながら深めていく、ですか。

中村:そうです。ただ知識を与えるのではなく「なぜこれに興味を持ったの?」と、根っこのところから問い直し、掘り起こしていくこともします。少しやってみてしっくりこなかったり、興味が持てなかったりするのであればそれも学びの一つ。じゃあ違うテーマをみてみよう、と促したりもします。

ーなるほど、ありがとうございました。次回は実際の生徒さんの例を見ながら、具体的にどのように探究を進めているのかを教えていただけたらと思います。


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コミュニティ説明資料|ティーチャーズコミュニティ

これからの教育を担う先生や教育関係者とともに探究学習を共に考え、実践していく「タイガーモブ Teacher’s Community」を立ち上げました。

タイガーモブ Teacher’s Communityとは
中学・高校を始め各種教育機関にグローバル探究プログラムを提供するタイガーモブが運営する、自分らしく生きていく社会と教育の実現のために、探究的な学びの実践機会を提供することを目的に立ち上げられたコミュニティです。
教育の未来について語りあうイベントやオンラインでの情報共有、実践を通じて探究学習をアップデートする勉強会などを実施予定です。

参加資格:
・新しい教育や学びの形を模索している先生
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参加方法:

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タイガーモブがご提供する教育機関向けサービスについて

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タイガーモブでは、中学、高等学校をはじめ各種教育機関向けに、地球規模で実践するグローバル探究カリキュラムをご提供させていただいております。

探究学習への注目の高まりとともに、各種教育機関の皆様と提携させていただく機会も増え、これまで50以上の教育機関、延べ3,000名以上の生徒の皆様に、数日〜1年間のカリキュラム、講義を行ってきました。また、大学の単位認定プログラムとしても採用されています。

タイガーモブは、海外インターンシップや海外研修で培ってきたネットワークや企画力、ファシリテーション力をベースに、世界を舞台にした探究学習をサポートします。

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