疑似体験?
久しぶりに映画館へ行った。
映画やドラマは好きなのだけど、コロナ禍もあり、映画館に行くのは数年ぶり。
映画館自体が好き。
静かで薄暗く、スペースが保たれているところ。余計なことが入ってこないところ。好きな要素がいっぱいある。
映画館で映画をみると、帰りにはまるで、主人公が乗り移ったような気になる人も多いと思う。
Happyな物語であればHappyに、元気がでる内容だったら、よしやるぞー!という気分に。歩き方や姿勢が変わって映画館をでてくる人が多い、と何かの特集でやっていて思わず笑った。
そう、人は映画や語り手のストーリーを疑似体験をするのだ。
ストーリーを理解したり、登場人物に共感を覚えたりすることで感情が揺さぶられ、あたかも体験したかのような錯覚を生み出す。
私は日頃、「自分のことを客観的にみよう」とお話ししている割に、ストーリーや名前を全然覚えていない(笑)。まるで登場人物の誰かになったかのように、感情移入してみている。
友だちに、ストーリーや描写のことについて話そうとすると、まるで、まだ観てない人のような説明(笑)
ギャラリーで作品をみてもそうだし、旅行の感想もそんな感じ。あんなに感動したのに・・・と、自分で笑えることが多い。
「じゃあ、みなくてもいいじゃん!」という声が聞こえるけれど、それは違うと思っている。
映画やドラマを見ることは、カタルシスなのだ。
カタルシスとは、ギリシャ語が語源で「浄化」「排出」といった意味を持っている。
言葉のエピソードは色々あるそうで、本来、宗教的な用語として「罪深い魂の浄化」を意味する言葉として使われていたとのこと。
その後、哲学者アリストテレスが「何かを見て感じることで、無意識下で抑え込まれていた、似たような感情の解放」と表したとされていて、また、古代ギリシャ医学の言葉としても使われていて「排出」させることを目的とした治療を指ししめしていたとのこと。
そして、精神科医でもあり心理学者フロイトが、心理学の用語として使うようになり、現代のカウンセリングの現場でも、カタルシス効果が言われるようになったそう。
カタルシスって、誰もが日常で経験していること。
紙に書いたらスッキリした、とか、友達に話したら楽になったとか。
私の映画をみて涙する、も、これと同じ。
不安や恐れ、心配など、日常で感じる感情は、たいてい、少しづつ溜め込んでいっているもの。それを言葉でアウトプットしたり、涙したり、感情を動かし、外へだすことで、ストレスから解放される。
これが、カタルシス効果。
みんなそれぞれに、日々、やっていることなのかなと思います。
苦しいときは押し込んで蓋をするのではなく、解放することが大事。
それはストレスを感じた出来事をなんとかしようとするのではなく、映画や本を読んで感動したり、涙したりすることでも解消されていく、ということ。
どんな方法でもいいので、手放していけたらいい。
私は好きな映画を見終わると、少しだけ、世界に対して優しい気持ちになる。
ああ、なにを苦しく思っていたのだろう。何を不安に思っていたんだろう。
ああ、束縛していたのは自分だ。と。
で、映画の話。
アバター - Way of water- 見てきました!
3DやHFRで観た方が、断然、面白いということで、初の3D体験。
前作から13年と間がありましたが、全5作の製作が進められてるそう。
ストーリーはおいておいて・・・
第一作は森の民=土、第二作は海の民=水(今回はこれ!)、第三作は灰の民=火。と、テーマや構成がもう決まっているそうです。
アバターの世界観、というか、ジェームズ・キャメロン監督の世界観は、ヨガ的世界観と重なるところがあって、私はすごく好き。
アバターは、創造の物質的原理、五元素を一つずつ表現していくのかなと。
もはや、私は惑星パンドラに住み、ナヴィ語を話したい(笑)
ちなみに、今までは人間は愚かなものとして表現されていましたが、次の第三作は違うそう。人間の善い面が描かれるようです。次も楽しみ!
今年も心動かされること、たくさんあるといいなぁ!
今、みんな、最後の浄化のタイミング、変化に向かわされてる気がします。周りにもいろんな出来事が…。
日々はいろんなことがあるけれど、みなさん、どうぞ、健やかに❤︎
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