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シンガポールに住んでいます。おいしい食べ物、自然と動物、旅行が好きです。シンガポールの…

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シンガポールに住んでいます。おいしい食べ物、自然と動物、旅行が好きです。シンガポールの新聞記事・ニュースや、日常の出来事を投稿したりします

最近の記事

シンガポールでAng Ku Kuehづくり教室に参加してきた話

「Ang Ku Kuehって何?」という方はまずこちらの説明を。 Ang Ku Kueh(以下AKK)はいわゆるニョニャクエの仲間と思われがちですが中国福建伝来の菓子で、東南アジアの華人コミュニティだけでなく台湾や中国本土でも愛されています。中国文化における吉祥色である赤色と長寿の象徴である亀の甲羅の形をしていることから旧正月や出産などお祝い事に贈られることも多いお菓子です。 私がこのAKKを気に入っている理由は奇抜な見た目に反して控えめな緑豆あんの甘さと、柏餅を彷彿とさせ

    • シンガポール スペシャルティコーヒー事情

      ローカルKopiの喫茶文化が根づくシンガポールでもここ数年の間に世界的な潮流に乗り、スペシャルティコーヒーを出すいわゆるサードウェーブ系のカフェがかなり増えました。本稿ではおすすめのカフェ、サプスクリプションを紹介すると共にシンガポールのコーヒーシーンについてあれこれ語りたいと思います。 なおひと口においしいコーヒーとは何かという真理を突き詰めると、知れば知るほど私が語り尽くせるほどの内容ではなく、本旨とも逸れることから詳細は専門家の記事・書籍に譲ります。興味を持たれた方は参

      • シンガポール➡️デサル フェリーの旅

        突然ですが先日シンガポールからフェリーでマレーシアのデサル(Dessaru)に旅行に行ってきました。7月に就航したばかりの新規航路ということでまだ情報が少ないかも知れず、感じたこと注意点などを本稿でシェアしたいと思います。 1. フェリー予約〜到着までフェリーはBatamFastという会社が運営しておりチケットは同社ウェブサイトから購入できます。 現在就航オープン記念の特別価格で2022/10/6までの発着の旅程は往復$118→$98と割引となっています。(プロモコードが

        • シンガポール MILO®︎に関する自由研究

          「MILO」を「ミロ」と呼ぶか「マイロ」と呼ぶかーここシンガポールを含む東南アジアではMILOの人気は絶大なものがあります。 それゆえか、シンガポールで発売されているMILO商品の種類が余りにも多いことに戸惑い、「一体それぞれどこが違うのか?」という個人的かつ素朴な疑問を発端に、本稿では各商品の栄養価の比較を行うとともに、MILOにまつわる情報をあれこれ掘り下げてみました。 MILO®︎の基礎知識MILOそのものの存在をご存知の方は多いと思いますがおさらいをしますと、MIL

        シンガポールでAng Ku Kuehづくり教室に参加してきた話

          シンガポール市販ラクサペースト食べくらべ13選

          富士そばのラクサそばや成城石井のお惣菜、日本進出したYa Kun Kaya Toastなどの影響もあり、近時日本でも知名度が高まってきたラクサ。シンガポールでは超定番のローカルフードとして多くの人に愛されています。1年半以上も続くコロナ禍で、店内飲食にも依然制限がある中、ホーカーフードのような単価の安い料理ほどデリバリーもできず、ご無沙汰になってしまいがちで、ラクサもまた例外ではありません。 そんな中、ラクサは比較的材料を揃えるのが容易かつ、調理工程が単純なので自宅で作ること

          シンガポール市販ラクサペースト食べくらべ13選

          シンガポール ステイケーションガイド

          "Staycation"という言葉、間違いなく2020年のシンガポールにおける流行語のひとつと思います。ステイケーションという用語自体は、居住地域内のホテルに敢えて宿泊し、ホテルの滞在体験自体を楽しむ行為として用いられ、ホテルの端境期の需要を埋める目的などで以前から細々と専用プランも展開されていましたが、国土が狭く「国内旅行」という概念のないシンガポールにあっては国内ホテルに泊まる=ステイケーションとなってしまうという点で、特別な意味を持った言葉であります。 ※今回改めてW

          シンガポール ステイケーションガイド

          シンガポール タイ料理レストランガイド

          「シンガポールなのになぜタイ料理?」という疑問はさておき、シンガポールでこれまで食事をしたことのあるタイ料理レストランの写真や感想をまとめて記録しておきたいという純粋な気持ちから本エントリをしたためようと思い立ちました。 自分は結構タイ料理が好きな方だと思ってます。東京に住んでいた頃は代々木公園で催されるタイフェスに足繁く通い、ガパオライスという言葉や生春巻きを出すタイ料理店、タイ料理=パクチーというレッテルに違和感を覚え、自分で食材を揃え料理することもしばしばあります。

          シンガポール タイ料理レストランガイド

          シンガポール バードウォッチングのすゝめ

          COVID-19のパンデミックで世界中が大変なことになっている今日この頃、シンガポールは4月初旬からCircuit Breakerという外出禁止・行動制限の措置が取られ、6/22よりそのPost Circuit Breaker Phase2に移行し、ようやくレクリエーション目的の外出・店内飲食・少人数での会合が可能になりました。Circuit Breakerって何?ロックダウンと違うの?というご質問にお答えすると、極めてnearly equalです。募集じゃなくて募ってるーく

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          シンガポールのコミュニティクラブの料理教室に参加してみた Week1

          note移行後の初投稿がCOMEMOじゃなくて関係各位には本当に申し訳ないんですが、書きたい気持ちがある時に書くのが一番なので、レポートします。 このたび、職場の同僚から紹介されて、シンガポールのコミュニティクラブで開かれる料理教室に参加しました。コミュニティークラブとは、日本でいうところの自治体の公民館みたいなもので、スポーツジムや会議室、教室、読書・自習室、ダンススタジオや今回のような料理教室に使えるキッチンなどの設備があります。スタバなんかのカフェとか民間の飲食店が併

          シンガポールのコミュニティクラブの料理教室に参加してみた Week1

          UBERシンガポール撤退論考

          シンガポールからUBERが消えて1週間が経った。この1ヶ月ほどで状況がめまぐるしく変わっていったため、やや時機を逸してしまったが、改めて今回のGrabによるUBERシンガポール事業の承継について振り返って参りたい。 UBERのアプリが使えなくなったのは、つい先週末の5/8からであった。当初予定されていたサービス終了予定日の4/8から、2回の延期発表を経て1ヶ月遅れたのは、シンガポールの公取委に相当するCompetition and Consumer Commission o

          UBERシンガポール撤退論考

          シンガポールUBERに見るタクシーとライドヘイリングの共栄の難しさ

          少し前の記事だがこの記事を読んだ途端に、つい先日の、シンガポールUBERと地場タクシー最大手のComfortの配車における協働が芳しくない、という当地報道が頭をよぎった。 今年1月下旬からUBERは、協働相手である地場タクシー最大手のComfortDelGroとの共同配車サービスである、UberFLASHを開始した。このサービスは利用者がUberFLASHによる配車をアプリで選択すると、UBERの契約車輌かComfortのタクシーのいずれかが配車されることになるため、通常の

          シンガポールUBERに見るタクシーとライドヘイリングの共栄の難しさ

          ドンキホーテシンガポール進出あれこれ

          去る先週12月1日にディスカウントストアのドンキホーテがシンガポールでオープンした。Orchard Centralというその名の通り、シンガポールの繁華街のど真ん中で、路面店では無いものの2フロアを占有して華々しいデビューを飾った。ユニクロも旗艦店を構える超一等地であり、銀座をイメージしてもらえるとわかりやすい。 いきなりだが、店名は"Don Quijote"ではなく、馴染みのない"Don Don Donki"という名前だ。それは、シンガポールには既に同名のスペイン料理のレ

          ドンキホーテシンガポール進出あれこれ

          シンガポールジャパンフードタウンに見るCJ機構の「失敗の本質」

          クールジャパン機構(以下CJ機構)の出資を受けて、昨年シンガポールでオープンした日本食レストラン街であるジャパンフードタウンが振るわないらしい。あまりウケなさそう、客が入ってなさそうだな、という印象はあったものの、今回数字でもって証明されたことで、呆れと憤りを覚えるとともに、CJ機構そのものの失敗の本質を体現しているとも感じたので、指摘したい。 ジャパンフードタウンの店舗一覧を見てみると、以下のようなラインナップだ。 © 双日株式会社 これを見る限り、色んなジャンルの本

          シンガポールジャパンフードタウンに見るCJ機構の「失敗の本質」

          ライドヘイリングに揺れ動くシンガポール

          今回トヨタがGrabに出資を決めたことはシンガポールでも大きく報じられたので、シンガポールのライドヘイリング事情、ライドヘイリングの功罪を考えてみたい。 すでにソフトバンクも出資するGrabは、シンガポールに本拠地を置き、UBERとほぼ同等のライドヘイリングサービスを提供する、マレーシア発の企業だ。UBERと異なり、日本では一切サービスを提供していないので、日本人にはやや馴染みが無いかもしれないが、東南アジアを地盤に急成長し、知名度も非常に高い。会社概要や詳しいサービスの説

          ライドヘイリングに揺れ動くシンガポール

          試行錯誤するシンガポールシェア自転車事情

          日本にもMobikeが上陸したので、シンガポールのシェアバイクの話をしよう。シンガポールの街中でシェアバイクの自転車を見かけるようになったのも、実はここ半年ほどに過ぎないが、2017年になって以降の急速な拡大は目を見張るものがあった。現況を端的に言えば、車輌数が急増し、たちまち問題が多発し、インフラ・ルール整備の議論がやおら活発化した、と言える。(とりあえず何でもやらせてみて、何か問題が発生したら規制する、というやり方がシンガポールらしい) シンガポールにおける主要なシェア

          試行錯誤するシンガポールシェア自転車事情

          糖尿病と闘う国、シンガポール

          日本人がシンガポールに移住して面食らうのが、飲み物の甘さ、という話はよく聞く。缶入りの緑茶やジャスミン茶を買って飲んだらあまりの甘さに吹き出したーということもしばしばで、とにかくやたらと甘味過剰である。シンガポール人のソウルフードもといソウルドリンクの1つに、コピ(Kopi)がある。練乳と砂糖をこれでもかと投入したコーヒーだ。千葉県民にはお馴染みのマックスコーヒーをイメージして頂けると、近いものがある。以下の記事内の動画によれば、成人の砂糖の標準摂取量が1日11杯tbs(Ta

          糖尿病と闘う国、シンガポール