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シンガポール ステイケーションガイド

"Staycation"という言葉、間違いなく2020年のシンガポールにおける流行語のひとつと思います。ステイケーションという用語自体は、居住地域内のホテルに敢えて宿泊し、ホテルの滞在体験自体を楽しむ行為として用いられ、ホテルの端境期の需要を埋める目的などで以前から細々と専用プランも展開されていましたが、国土が狭く「国内旅行」という概念のないシンガポールにあっては国内ホテルに泊まる=ステイケーションとなってしまうという点で、特別な意味を持った言葉であります。

※今回改めてWikipediaの英語版のStaycationの項を参照したのですが、広義には必ずしも宿泊施設への滞在を伴わないようです。08年のリーマンショック後のドル安・ポンド安で海外旅行コストが急上昇したことから英米でにわかに流行したことがあったとか。

シンガポールでは2020年4月から6月下旬までのCircuit Breaker(以下CB)という実質的なロックダウンを経てCOVID-19の市中感染者の拡大抑止に一定の目処がついたことから、同7月よりセーフディスタンス態勢の整ったホテルから順に国内宿泊旅行者の受け入れを再開しました。逆にCB中、市中のホテルは海外からの入国者や無症状感染者、感染防止対策として帰宅困難な医療従事者などの隔離施設としての宿泊しか受け入れることができませんでした。シンガポールは入国制限が敷かれて以降、インバウンド観光客を見込めなくなったことから国内ホテルは国内宿泊客の獲得のため様々なプロモーションを仕掛けており、海外旅行に行けないシンガポール人および居住者の目的地として活況を呈しています(2020年4Q以降、人気のホテルは堅調な需要に支えられてか、びっくりするようなお得なオファーは減った気がします)

前置きが長くなりましたが、私自身旅行が趣味で長期の休みの度にシンガポール国外に飛び出して過ごしていただけに、足下その目的地は専ら国内ホテルに向かっており、既に7回宿泊したところで、今一度振り返ってみたいと思ったため、本エントリをしたためた次第です。

レビューについては以下の切り口と条件で行います。評価項目は①飲食(F&B)🍽②施設(Property)🏨③環境(Environment)🌴を、期待未満・期待通り・期待以上の各3点満点で評価します。①はAll-day Diningで供される朝食とルームサービスで評価し、個別のレストランやアフタヌーンティーは含みません。②は客室の他、ロビー等共用部分のメンテ度・機能性を含みます。ジムとスパは利用していないので含まれません。③はロケーション(アクセスとホテル周辺環境)および周辺徒歩圏内のアクティビティの充実度です。

1. The Fullerton Hotel Singapore

https://www.fullertonhotels.com/fullerton-hotel-singapore 
F&B 🍽🍽🍽
Property 🏨🏨
Environment🌴🌴

郵便局の建物を改装したホテルでマリーナベイを臨むロケーションと白い石の重厚な外観がシンボリックなホテル。マスコットのFullerton Bearが様々な衣装に身を包み出迎えてくれます。

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朝食がビュッフェだと思っていたらアラカルトで、メインは一人一品なのでご注意下さい(普通の人は気付く)ナシレマを食べ損ねたのが心残りです…ブッフェでないだけあって一品ずつのクオリティは高く、パンやペストリーの類は出色です。

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客室は清潔で清掃が行き届いていて快適ですが、最安クラスの部屋はバルコニーが無く採光がやや弱いので、若干の圧迫感があります。

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プールはマリーナベイを望める絶好の眺望を誇りますが、プール周囲のスペースが狭く子供を遊ばせる感じではありません。周辺は裏手のCavenagh Bridgeを渡るとNational Gallery, Asian Civilization Museum, The Arts House, Victoria Theatreなどの文化施設をまとめて巡ることができます。もちろん、正面のFullerton Roadを渡ればマーライオンパークにも行けますが、どちらかというと大人向けのアクティビティ中心になります。地下にあるSingPostのPhilateric Storeではお土産にもぴったりなデザイン切手を買うことができます。

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私はダイニングバウチャーでCourt Yardのアフタヌーンティーも楽しみ大満足だったのですが、子供は少々退屈してしまう滞在になるかもしれません。

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2. Fullerton Bay Hotel

https://www.fullertonhotels.com/fullerton-bay-hotel-singapore
F&B 🍽🍽🍽
Property 🏨🏨🏨
Environment🌴

前出Fullerton Hotelと同じ系列でマリーナベイを真正面に臨み、オーシャンビューの部屋からはマリーナベイのレーザービームショーが特等席で見られます。内装は豪奢で高級感があり優雅な気分に浸れる事請け合いです。

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朝食はこちらもアラカルトでFullerton Hotel同様パンが大変美味しかったです。ナシレマは少々ひねりが効いてますが比較的普通でした。

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インルームアフタヌーンティー付きのプランだったのですが、一緒に付いてくるスパークリングワインはノンアルコールワインやスパークリングりんごジュースにも変更可能でした。

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客室は真新しく、コンセント類の位置なども考えられており快適に滞在できました。

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プールもFullerton Hotelと似たような造りでマリーナベイを臨むインフィニティプールなのですが、ファミリーフレンドリーな雰囲気では無く大人の休日に適しています。周辺はオフィス街で目立った観光施設は無いので、どちらかと言えばホテル内で寛ぐステイに向いていると思います。マリーナベイ湾岸をぐるりと歩き、15分くらいでShoppes @ MBSまで行こうと思えば行けます。

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全体としてホテルスタッフの対応が良く、ホスピタリティにも溢れ、気分の良い滞在となりました。なおチェックインの定刻に部屋の用意ができておらず、部屋に入れたのは17時過ぎになってしまったのですが、お詫びとして$100ダイニングバウチャーのオファーを貰ったので充分に補って余りある対応でした。このところレイトチェックアウトを売りにしたプランが増えている一方で部屋繰りが付かず定刻チェックインに支障をきたしている例もあるようなので、定刻チェックインを過度に当てにした計画を立てない方がリスクヘッジになるかもしれません。

3. Sofitel Singapore City Centre

F&B 🍽🍽🍽
Property 🏨🏨🏨
Environment🌴

2017年開業とかなり新しい部類のホテルでMRT Tanjong Pagar駅直結のシティホテルです。インテリアはモダンスタイリッシュで落ち着いた色調で統一されています。客室も新しいホテルだけにコンセントなどの位置はよく考えられています。

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こちらもアフターヌーンティー🫖付きのプランでロビーラウンジで優雅なひとときを。スタンドでは無く箱入りなのがやや珍しく、開けた時の華やかさに思わず笑みが溢れます。一品ずつのレベルはかなり高いと感じました。

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朝食はオーダーブッフェでした。ナシレマはありませんでしたが一品ずつの量が少ないので多くのメニューを試せるのが良いですね。味も◎です。食器は北欧風で個人的には大好きです。

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オフィス街ど真ん中のシティホテルということもあり、周辺観光スポットには恵まれていません。またプール・ジム以外に部屋の外で過ごせる中庭などホテルの共用部分が少ないのもやや窮屈さがあるかもしれません。部屋からの眺めは↓のような感じで、ハイライズの建物に囲まれてやや空が狭い印象です。部屋は大変快適なのでお篭りニーズに専ら適していると思います。

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4. Sofitel Singapore Sentosa Resort & Spa

F&B 🍽🍽
Property 🏨
Environment🌴🌴🌴

やはりシンガポール本島を離れ、セントーサのゲートをくぐると旅情を掻き立てられます。セントーサゴルフクラブの目の前、Tanjong Beachにほど近く、大きな通りから少々隔たれたロケーションは非日常感を演出します。最初に待ち構える開放的なロビーはリゾートホテルそのものです。客室棟および客室は若干年季を感じさせ、バルコニーが無いことからも採光は控えめで、ややクラシックなインテリアと相まって少々圧迫感がありました。

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敷地内は広く、中庭を闊歩する孔雀に出会える可能性は非常に高いです🦚プールもかなりの長さが取られ、ぼーっと浮かんでみると周りの自然と一体となり没入感を得られます。

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飲食は特に期待もしていなかったところ、予想外に悪くないと思いました。ルームサービスでカットケーキの食べ比べができるTastingセットがとても良く、2日続けて頼んでしまいました。朝食はメインを一品選び、サイドを好きに足していくスタイルです。こちらのナシレマは振り返ってみるとかなり良かったと思います。

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セントーサ島内ということもありUSS含むRWSへのアクセスの良さは言わずもがな、ビーチまで歩いて行けるホテルはそう多くありません。現在セントーサのビーチは予約制となっているため、宿泊日が決まったら早めに予約する事をお勧めします。なおRWSに行くにはバスに乗る必要があります。
余談ですが、RWSのMalaysian Food Streetは割と本格的なマレーシア大衆料理を楽しめるので個人的に大変オススメです。完全オンラインオーダー・決済で、料理の出来上がり通知もSMSで来るので、到着前に注文して着席と同時に食べはじめる、といったことも可能です。

5. Shangri-la Hotel Singapore

https://www.shangri-la.com/singapore/shangrila/

F&B 🍽
Property 🏨🏨
Environment🌴

オーチャードロードの果てから更に西に入った閑静な住宅街に佇み、CBDに位置しながら都会の喧騒から隔たれています。1971年オープンらしく白壁の外観はややオールドファッションですが、ロビー他共用部分は清潔で洗練されていて古臭さは感じさせません。Garden Wingは自然光が差し込み緑あふれる中庭を建物が囲んでいて、開放感が素晴らしいです。客室は良くリノベされている印象で、最安クラスの部屋でもバルコニー・バスタブがあり広々としています。

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プールはスライダーなど遊具が豊富で子供が満足すること請け合いです。また宿泊者はインドアプレイグラウンドを無料で利用できるプランもあるようで、ファミリー向けファシリティの充実度が高いです。
他方、やや残念だったのはF&Bです。ピクニックバスケット付きのプランだったのですが、期待に胸を膨らませバスケットを開けた瞬間、「…🧺」という感じでした。内容はツナと玉子のサンドイッチ、サラミ&チーズ、フルーツ盛り合わせ、クスクスとPastry各種にコーラとりんごジュースというもので、やや期待が高すぎたのかもしれません…
朝食会場のオールデイダイニングLinesからのルームサービスも今ひとつ精彩を欠いていました。理由は上手く説明できないのですが、五つ星ホテルらしからぬチープさが要因でしょうか。朝食はオンラインのオーダービュッフェで一品ずつの量が少ないのは◎ですが、味は微妙でした。なおLobby LoungeやShang Palace他ホテル内レストランは銘店揃いなので、予算が許せばそちらを利用するのも手です。

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比較のため↓がLobby Loungeのナシレマです。

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周辺はオーチャードに近いとはいえ、シンガポール在住者にとって観光スポットと言えるような場所とはいえず、やはりホテル敷地内の滞在を前提としたステイになるでしょう。
お金をかければ食事はアップグレードできるので、やや客層を選ぶホテルかもしれませんが、特にファミリーには大変使い勝手の良いホテルと思いました。五つ星ホテルとはいえ子連れ客が多いので、お子様連れの方には気楽でもあります。

6. Shangri-la Rasa Sentosa Resort & Spa

https://www.shangri-la.com/singapore/rasasentosaresort/

F&B 🍽🍽
Property 🏨🏨
Environment🌴🌴🌴

シンガポールのCOVID-19感染者第一号の観光客が宿泊していたという不名誉にもめげず、2020年12月に満を辞して一般客の宿泊受付を再開しました。Siloso Beachに面したロケーションでロビー抜けると眼前に広がるオーシャンビューはシンガポールで最もリゾート感を感じられるホテルと個人的には思います。オーチャードの方と同じく白壁の外観ですが、内装のリノベはオーチャードより遅れていて、若干古めかしい印象を受けます。客室も同様で、清潔ではありますが、例えばベットサイドに電源が無かったり、コーヒーマシンが置いてないなど1世代前のホテルのインテリアでしょうか。
コーヒーマシンといえば、Nespressoをはじめとするカプセルタイプのコーヒーマシンってもう少し抽出時の音を抑えられないものですかね。夜にバルコニーでコーヒーでも飲んでチルアウトするか…と思ってスイッチを入れると「ヴオオオオォォッッ!!」という轟音が鳴り響くので興醒めになること度々です。

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なんといってもこちらのホテルは宿泊者用のプライベートビーチを有し、一般客でごった返す他のビーチに行かなくても良く、シーカヤックなどのギアのレンタルもあります。プールは子供向けのスペースが広く取られており、ゆっくりしたい大人にはquiet zoneが設けられていますが若干肩身が狭い感じでしょうか。子供向けにはインドア・アウトドア両方にプレイグラウンドがあり、ホテルから出なくても子供を楽しませることが出来るのは親御さんにはありがたいですね。なお敷地内は緑に囲まれていることもあり、孔雀の他、モニターリザードも敷地内に入ってきたり、プールサイドの木にナンヨウショウビンが止まるなど割とワイルドな環境です。(写真はビーチに2羽止まってたナンヨウショウビンです)

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食事はオーチャードの方よりずっと良かったです。ファミリー向けですがきちんとこだわりのメニューもいくつか。朝食のナシレマとビーフレンダンはgoodでした。マスコットのカエル型のチョコレートPauも見た目が🐸
ハーフボードでディナービュッフェも付いているプランだったのですが、ローストビーフ、ラムチョップなどもあり、特にニョニャクエ含むデザート類には大変満足でした。これならアフタヌーンティーも要らないですね…。

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セントーサ島内では最もRWSから遠いホテルのひとつですが、ホテルのシャトルやSiloso Pointから出ている路線バス、モノレールの利用が容易なため不便さはあまり感じにくいと思います。海に直接面した立地と遮るものの無いオーシャンビューはこのホテルを特徴づけるもので、旅行に来たな〜という感覚は得られやすいと思います。

7. Dusit Thani Lagna Singapore

F&B 🍽🍽
Property 🏨🏨
Environment🌴🌴

2020年12月オープンの最新五つ星ホテルのひとつです。特徴はその立地で、チャンギ空港近くのゴルフ場Lagna National Country Clubに隣接しており、ゴルフ場クラブハウスとホテルロビーがつながっています。イースト地区では珍しいトランジットホテルではないフルスペックの五つ星ホテルということもあって、Jewel Changiやイーストコーストパークへのアクセスが良いというロケーションは類をあまり見ません。
タイ資本のホテルではありますが、インテリアなどに特にタイらしさは見られず、スタッフが申し訳程度に「サワディカー(クラップ)🙏」と挨拶するくらいで、Sofitelのスタッフが"Bonjour🇫🇷"と挨拶するのと良い勝負です。 オールデイダイニングのメニューに少しタイ料理がありましたが、本格的なタイ料理の専門レストランではありません。スパメニューもタイマッサージとのフュージョンを謳っていますが、着替えてマットに横臥して押してもらうタイ古式マッサージが無かったのも個人的には残念です。
土地が安いため?か、ロビー他共用部分は非常にゆとりある造りで、端境期の宿泊という点を勘案しても混雑しすぎていないのも静かさを求める人にはお誂え向きです。客室はバスタブが無い点を除いてはインテリアのセンス、機能性については共に申し分なく、清掃も行き届いていました。なおバースデーを含む日程での宿泊だったため、事前に伝えておくと部屋のデコレーションとケーキが用意されていました。結構食べ応えのある美味しいケーキだったのですが、なんと無料でした…!

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飲食は全体的に満足のいくものでした。平均的に味は良く、他の五つ星ホテルと比べて遜色はなく十分に及第点と言って良いと思います。ルームサービスのパスタやナシゴレンも割高感はあまりありませんでした。朝食もオーダービュッフェで好きなものを食べられるのと、何より混雑しすぎていないのでサービスに多少の余裕が感じられました。ホリデーシーズンにどうなるかはわかりませんが…唯一、抹茶パンケーキがボソボソとして粉っぽかったのが惜しかったです。

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朝食会場のこのアーキテクチャはフォトジェニックですね。緑が多くあしらわれ、採光がよく、気分が晴れやかになります。

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ロケーションとしてはイーストコーストパークに近いですが、近くに路線バスのバス停があるわけでは無いので、地図上の距離の割にはアクセスが悪くやや目論見が外れました。Jewelへのシャトルバス(バン)がありますが、始発が正午12時なので午前から遊びに出たい人には往路に使えないのが若干難点です。なお、バンのドライバーが余りのコテコテのシャネラーだったので思わず車内の写真を撮らせてもらいました↓ シャネラーという言葉を25年ぶりくらいに思い出しました。

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また部屋タイプ選びですが、窓の外が一切気にならない、という人以外はPool Viewでない部屋タイプは必ず回避するべきです。Pool Viewと逆側の部屋は「こんなによく見えなくてもいいのに…」というくらい、ホテルと道を挟んだ向かい側の工事現場ビューとなり、尋常では無い殺風景さに興醒めすること必至なので、大切なシーンでの利用は特に危険です…この情報を教えてくれたTrip Advisorの口コミには心から感謝です。
ホテル内の施設は敷地の広さの割に最低限なのでよく言えば広々、悪く言えばだだっ広さはありますが、これは人の好みによります。プールは少し凝った造りでかなりの大きさがあり、フォトジェニックなスポットです。多くのサンデッキやカバナもあり、リゾート感満点です。

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オープンしたてでかなり厳しい口コミも散見されただけに、人柱となるつもりで思い切って宿泊してみましたが、結果的にサービスも含め満足のいくものでした。なお2021年2月現在もまだクラブラウンジはオープンしておらず内容が気になります。また、CBDやセントーサの五つ星ホテルに比べると若干ルームレートは低いので割安感もあります。(バスタブが無い点をどの程度見積もるかですが)
また細かいポイントですが、今回泊まったホテルの中で唯一アメニティの歯ブラシがスリムで磨きやすかったことに感動しました…!ところで海外ホテルの歯ブラシってなんであんなにヘッドが巨大なんでしょうね。歯と歯茎が同時に磨かれてしまうのが嫌で基本的に私物のトラベル歯ブラシは必ず持っていっていますが….ちなみに歯磨き粉は例外なく全てのホテルがColgateでした。すごい市場占有率ですね。

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また、こちらのホテルから帰宅する際にCBD方面に車でお帰りの方はECPを使う場合ことになり、もれなく海外旅行を終えて空港からタクシーに乗ってECPを走行しながら帰ってくるときの「あーシンガポール戻ってきたなぁ〜」という感傷に浸れる気がします。需要の有無はよくわかりません…

総評

「ーで、結局どこが良いの?」という点がわかりにくいかもしれないため、各項目ごとに順位付けをしてみました。F&Bは朝食・ルームサービス以外の評価に引っ張られてるバイアスが若干あるかもしれません。Propertyについてはホテルによってファシリティに違いもありApple to Appleの比較がしにくいので≒客室の評価です。
F&B🍽
2FB=1FL>3SCC>4SS=6SRS>7DT>>5SHS
Property🏨
2FB>3SCC>7DT>1FL>5SHS>6SRS>4SS
Environment🌴
6SRS=4SS>7DT>1FL>2FB>5SHS>3SCC
大人向けベスト: 2. Fullerton Bay Hotel
ファミリー向けベスト: 6. Shangri-la  Rasa Sentosa
<総合>

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※総合点だけみるとShangri-la Hotel Singaporeがひどいホテルみたいですが、朝食・RSが今ひとつなのと、周辺観光スポットが無い以外は良いホテルで、プールとプレグラを考慮すればファミリー向けとしてはSRSの次点にくるホテルと評価できます点、念のため申し添えます…

2021年7月からシンガポールとオーストラリアの間でトラベルバブルによる一般旅客の入国時隔離措置免除を検討しているようですが、あくまでワクチン接種履歴の相互承認を前提としたプログラムのため、私のような外国人やワクチン接種を受けられない児童・小児がご家族にいる方にとってこのトラベルバブルをすぐに利用できるか不透明なところはあります。したがって2021年も引き続きステイケーションは当地の余暇の過ごし方として趨勢を占めるものと思います。
「旅行もしないのにホテル宿泊なんてもったいない…」というお考えで、ステイケーション未体験の方もぜひこの機にぜひ一度体験されてみると、また新たな発見があるに違いありません。かくいう私も来星時に家が決まるまでの間に泊まったホテル以外にシンガポールの国内ホテルに泊まったことが無かったのですが、このような渡航制限が敷かれなければステイケーションを体験をすることもなかったので、逆に良いきっかけになったと考えています。そして何より日常の家事を気にせず飲み食いしてぐっすり眠れるのは良いリフレッシュになりますよ!(小さなお子さんがいればそれはそれで苦労はあるかもしれませんが…)
ただ海外旅行と異なり、日常に引き戻されるまでの余韻に浸る時間が大変短いため、あっという間に「ステケロス」が襲ってくるので、中毒化しやすいのが難点です…笑


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