LINEバックナンバー(2019年3月配信)
【3月1日】
おはようございます。
今日は「因数分解」について。
数学で学ぶ因数分解。社会に出てから最も役に立つ数学は因数分解です。
因数分解とは、ある事象に対して共通項(共通因数)を見つけ、簡単にする(因数ごとに分ける)ことです。世の中の仕事は因数分解でできています。
例えばカレーの作り方。
カレーを作るときに、お肉を切って、炒めて、煮込んで、次にジャガイモを切って、炒めて、煮込んで、次は玉ねぎを、と食材ごとに作業をしないですよね。まず全ての食材を切って、全ての食材を炒めて、煮込みます。
この全ての食材を切るというのは、「切る」という共通因数でくくっているのと同じです。
DJという仕事も実は因数分解が行われています。曲と曲を何も考えずにつなぎ合わせているわけではなく、BPMが同じであったり、黒人同士のミュージックであったりと何かが繋がっています。
数学は見えない形でぼくたちの生活に根ざしています。数学ができないと一つ一つの行動がその場その場のものになります。食材ごとに切って炒めてとしているのと同じで非効率です。
そんなぼくは数学はそこそこできますが、カレーは作れません。このパラドックスが気持ちいいですよね。
【3月2日】
おはようございます。
今日は「狂愚」について。
狂愚は吉田松陰の言葉です。狂愚誠可愛と記されています。
吉田松陰は自身のことを狂愚と言い、塾生たちに「狂」という漢字を伝えました。
「狂」という字はクレイジーという意味ではなく、本来は「自分でも持て余してしまう情熱。我を忘れて物事に熱中する。」とことを指します。
松蔭は狂愚の詩を「狂愚豈狂愚」とまとめています。
これは狂っていることで愚かなものっていうのは、どこも狂っていないし、愚かでないという反語的な詩です。
他人から見たら狂っていて愚かなように見えるが、狂っている程に熱量があるということは、おそらくそれには価値がある。
人間の感性は平均化されていく(日本では特にこれは強い)中で、現実の常識に囚われないで、自分の信念に従い行動する。
今の日本に必要なのは松蔭の「狂」の熱量ではないでしょうか?
今の日本では点数や年収というわかりやすい正解を求めすぎて、「これはこれでいいんだ」という感覚がありません。
正解を求めすぎるとリスクをとることができなくなり、 AIにポジションを奪われます。
平成の次は熱狂です。狂愚これを持って愛すべし。
【3月3日】
おはようございます。
今日は「インプットとアウトプット」について。
この国では勉強は「習うもの」「教わるもの」という色が強いですが、アウトプットが存在しない学びは吸収率がすごい下がります。インプットだけの学びはつまらない映画を見ているのと同じです。
面白い映画でしたら見終わったあとに何かキラキラしたものが残りますが、つまらない映画を見た後には何か残りますか?
インプットだけではダメでアウトプットが重要です。
ラーニングピラミッドでもアウトプットは30%以上のレイヤーに位置しています。ちなみに講義を受けるは最低ランクで5%しか残りません。
アウトプットは単なる知識吸収ではなく、知識を頭の中で加工・編集しているので、数学であっても数学以外の力も身につきます。例えば、まとめノートを作るという作業は、自分が見やすいようにするため、デザイン力に繋がります。
このLINEもアウトプットの一つです。書こうと思える内容に対して自分の中でまとめて言語化するというアウトプットの機会になっています。
問題を解いたり、学んだ内容を使ってみるというアウトプットする機会を増やして、自分の学びにしていきましょう。
【3月4日】
おはようございます。
今日は「宗教」について。
以前、日本の宗教について書きましたが、今回はもっとマクロな意味での宗教についてです。
日本人の生活に宗教の色合いは薄いです。クリスマスも祝い、お正月も祝う。各宗教のいいところを甘んじています。
国民国家としてここまで信仰が薄いのは日本ぐらいではないでしょうか。宗教というのは面白いですし、地球の成立を考えると宗教的発想をした方が簡単に解釈できます。地球が周り始めたのは神が押したからだといった感じです。
宗教と会社は人が集まって何かをしているという意味では同じです。
会社は維持するのにお金を払って1300年、宗教はお金をもらって2000年続いています。
ちなみに終身雇用・年功序列は半世紀程度の歴史しかありません。
両者には5つの特徴があります。
①同じ場所に必ず集まる。(日曜日に教会に集まる)
②同じモノを読んだり歌ったりしている。(聖書)
③同じモノを身につけてる。(クロスとか聖書)
④同じポーズをしている。(十字を切ったりする)
⑤神話がある。
会社にないのは⑤ぐらいでしょうか。〇〇社長の伝説といった形で⑤も生まれている可能性もあります。
宗教と同じことをすれば会社も続くことができるかもしれませんね。
【3月5日】
おはようございます。
今日は「 #イジメバラエティが嫌い 」について。
急にバズったハッシュタグ。他人を貶める形の笑いが日本のバラエティではよく見られます。
売れている方や先輩などの権威に対して、下の者が従うことによって生じる笑いです。
言うことを聞かなければ「ノリが悪い」とイエスと言わない自分が悪いという圧力をかけられます。
これは年功序列や体育会系といった権威を絶対視しすぎる日本の空気が原因です。
理由はないけど「そういうもんだから」と受け入れる訓練、イエスマンになる教育を幼少期から施してきた結果、ノーと言えなくなったから成立します。
例えば小学校3年生で学ばされるたて笛。
なぜたて笛を強要されるのでしょうか?コストのことを考えると今はスマホのフリーアプリの方が安いですし、指の動きや旋律は十分学べます。たて笛でなければならない明確に理由がないにも関わらず、他の選択肢は用意されておらず「そういうもんだから」と子どもに受け入れさせます。訳もなく現行を正当化する日本の文化を9歳から叩き込みます。
たて笛は昭和34年、1959年からずっと行われています。
この国はいつまで石の上にも三年を言い続けるのでしょうか?
【3月6日】
おはようございます。
今日は「学校のシステムは教わる側のシステムではなく、教える側のシステム」について。
集団指導は一人の質問者がいるだけで上手く回らなくなるシステムです。つまり、自分がわからなくなった時に聞き返すことを行うだけで劇場型の教育って成立しなくなります。
集団指導は、戦後の学校教育が始まった1947年にビデオが普及していなかったので、大勢の子どもに個別指導を施すことができなかったから始まりました。全員同じものを提供して、全員同じものを施す近代の始まりです。
しかし、今はスマホが普及したため個別指導が可能になりました。
そもそも個別指導の方が歴史があります。ナポレオンは家庭教師から学んでいました。
集団指導よりも個別指導の方が簡単に成績を伸ばすことができます。あなたのためのカリキュラムですので、標準化の近代のものとは異なります。
Education Salon OSAKAの数学は個別指導です。スマホも使い、手も紙も本も使う。勉強という行いはアナログな営みです。デジタルとアナログが補完しあえるようにしています。
教える側のシステムではなく、教わる側のシステムです。
【3月7日】
おはようございます。
今日は「このLINE」について。
この配信を始めてから「よく考えているね」「どこから情報を仕入れているの」と言われることが増えました。
ありがたい話です。今日のこのLINEのネタバレです。
ネタバレといっても、どこかのサイトからコピペしている訳ではありません。
使っているのは、誰もが持っているスマホと本です。
ぼくは本を読むとき、要約を行いながら読み進めます。簡単なメモです。
一度読んでも覚えられないので、メモを取って、必要なときに取り出せるようにしています。
スマホも同じです。いい記事、いい言葉があれば、それをスクショして保存しています。
保存したメモ、データのメモは見ないと言われています。それをしっかり見直して、活用しています。
このテーマで書こうというアイデアが決まれば、それをメモして隙間時間で進めます。新幹線ではこの作業をしていることが多いです。
このLINEのテキストを作る時に、考えを自分の言葉で表現する(アウトプット)のに少し時間がかかります。
言葉や考えを自分のものにする、自然な形で伝えられるようにするためにまとめて発信しているだけで、何も特別なことはしていません。
【3月8日】
おはようございます。
今日は「Education Salon OSAKAの数学授業」について。
数学教育のアップデートを目指しています。個々人に合わせたカリキュラムで進めていますが、中学生の場合でしたら、先取り学習・飛び級を行います。
この国では常識として飛び級はダメだと思われてます。そこに疑いを持って、ブレイクスルーする行動を起こしている学習塾はほとんどありません。鉄緑会ぐらいです。
先取りをして子どもが押し潰されるかもしれないというリスクを誰も負いたくない、取る覚悟がないからです。
そもそも飛び級がダメだという科学的根拠はありません。アメリカでは飛び級は常識です。
見方を変えると、日本の飛び級を禁止していることが非常識になります。
例えば中学2年生で習う連立方程式は小2で理解できると科学的には言われています。
大学入学共通テストが始まる中で、受験に突破するにはこれまで以上の正確なな数学の理解が必要になります。簡単に言うと、早く教科書を片付けて二次試験対策をゴリゴリ行おうということです。
Education Salon OSAKAでは学年や年齢に関わらず、大学受験に最適化された数学を行います。
【3月9日】
おはようございます。
今日は「6割の法則」について。
2・6・2の法則と言われるこの法則。
集団になると、上位が2割、中位が6割、下位2割に自然に分かれるという法則です。
働きアリを100匹集めて生活をさせると、よく働くアリが20匹生じて、ノーマルに働くアリが60匹は生じて、サボるアリが20匹生じる。
そこでサボるアリ20匹を取り除き、80匹にして再度生活させても、その中でさらに2・6・2に分かれます。
学校でも、塾でも、集団になると同じです。下位2割は授業中に写経しているだけです。
数学のプリントを大量に配布します。早くやる生徒、やる生徒、やらない生徒に分かれるでしょう。
そこを分けるのがモチベーション格差です。
仮にモチベーションがなかったとしても、それは受験勉強に対してなだけであり、他にも輝ける部分はあるはずです。
この国では点数や学校名という外部に評価基準があるため、勉強ができなければダメ、点数が高くないとダメ。と思いがちですが、個人の評価はそこだけでは決まりません。イヤイヤ身につけた知識はすぐ消えていきます。
勉強では下位だとしても、料理では上位。輝ける場所がある。それでよくないでしょうか?
【3月10日】
おはようございます。
今日は「日本人は鑑賞眼がない」について。
日本の教育は創作が中心で、鑑賞する目のトレーニングは行われていません。
海外では無名な作品を見て自分の心がどう動くかを体験したいという目的ですが、日本人は有名な作品のみを見て、写真を撮ることが目的になっています。
美術館に行っている私、オシャレでしょ?という有名なところに行ったというリア充マウンティングが目的です。
〇〇さんのサインもらいたいっていうのと同じで、見る(この場合感じるという抽象的な表現の方が相応しい)気はありません。
写真を撮るのが目的ですので、観光・旅行と同じです。鑑賞ではなく散歩です。
運動会でビデオを撮る父兄さんも同じ構造をしています。
ビデオを撮るということはライブでは見ていない、ライブが一番リッチな情報であるにも関わらず、網膜に焼き付けようとするのではなく、データ化しようとします。
さらに面白いのはその動画をほぼ見ないという点です。見ることではなく、撮ることが目的だからです。
多数決原理が大好きな日本人は、いいねが多い=素晴らしいと考えがちですが、自分の心を揺さぶる作品であるかは不明です。
【3月11日】
おはようございます。
国公立大学の合格発表行われる中、今日はいよいよ大阪の公立高校の入試日です🔥
公立の高校入試が来るといよいよ今年の受験も最後、次年度が来るという気になります。
2018年度最後、平成最後の入試ですね⛩
今年のC問題はどんなんでしょうか。
今日の入試を頑張ってきてもらいたいですね。
公立が本命の方でも、私立の合格は一つは確保されていると思いますので、リラックスして臨んで下さい⭕️
数学はきっと難しいです。低得点の中での勝負になりますので、大問1の見直しをよくして、得点にできるところで確実に落とさないようにしましょう🙆♂️
では、最後に
受験票は持ちましたか?
筆箱は持ちましたか?
お弁当は持ちましたか?
お財布は持ちましたか?
最終確認したら、いってらっしゃい👋
【3月12日】
おはようございます。
今日は「鉄緑会の闇」について。
最近では小学生でも知っている鉄緑会という学習塾。
鉄緑会は中学校3年間で、中高6年間のカリキュラムを叩き込み、高校3年ずっと過去問対策をするハードなカリキュラムになっています。
鉄緑会は入会に認定の中学校があります。簡単にいうと清風南海以上の偏差値だったら入れるが、それ以下なら入会不可ということです。(認定テストに合格すれば清風南海以上の学校でなくても入会はできます。)
しかし、有名私立中学に入れたからといって、鉄緑のカリキュラムについてこれるかは別の話になります。
入会前は塾でも学校でも勉強ができるというポジションにいて、プライドもあります。あの鉄緑会に入れた私すごいでしょ?状態です。
それがカリキュラムについていけなくなると、そのプライドがボロボロになり、かといって鉄緑会をやめることもできずに地蔵になり、自己肯定感が低いまま、勉強に対する自信を喪失させて外に出されることになります(鉄緑落ち)。
鉄緑会で一番怖いのはここです。視野の広くない中学生・高校生が勉強だけが全てではないと、そのことを自分で消化することができるかです。
今はもうどこ大学に行くかで迷う時代ではありません。そのままだとあさっての方向に向かってしまいます。
【3月13日】
おはようございます。
今日は「今の時代に必須なのは」について。
今の時代必須なのは英語、数学、プログラミングと言われています。
少し疑問は残りますが、この三つに加えて「難しいことを簡単に分かりやすく伝えるスキル」が挙げられています。
それって数学なんじゃないでしょうか?
民間教育・公教育問わず、数学でわかりやすいことをわかり難く伝えている先生への不満を生徒からよく耳にします。
ですので、自分が授業を行うときには、わかりにくいことをできる限りわかりやすく伝えることを意識しています。
例え話を用いることもあれば、別の問題を参照して話すこともあります。
人に教えるには3倍の理解が必要と言われるほどで、実際によく理解していなければ相手に伝えることは難しいです。
数学を友達に教えると、自分の理解の甘さもわかりますし、うまく伝えられるような言葉遣いも身につくのではないでしょうか?
他人に教えるのが一番記憶に残る学習方法ですので、自分の勉強にもなります。
二重の意味で数学から学べることは多いです。
つまり、みんなもっと数学やろーぜ!!ってことですね。
【3月14日】
おはようございます。
今日は「現行の教育の元々は軍人教育」について。
日本で行われている教育は元々軍人を作るために行われていたモデルです。
戦前は「お国のために〜!」と竹槍で戦車に勝てる精神を身に付けた戦士を作る教育が施されていました。
敗戦し、武力ではなく経済力で世界に通用できる国を作るために「お国のために〜!」と滅私奉公できるビジネスマンを作る教育に変わりました。
全員に同じものを提供して、全員に同じものを施すのが近代です。共通するのが「お国のために〜!」とイエスマンになれる人材の育成という点です。
大量生産・大量消費が引き起こした高度経済成長では、早く正確に多く生み出せるものが善だとされていました。今の点数至上の教育も同じです。早く正確に答えを多く生み出せる者が優秀だと言われています。
戦前・戦後では標準化されたイエスマンは優秀でした。権威に逆らわず、言われたことを言われた通りに実行できる。工場のラインになるのに最適化されていました。
しかし今、その教育はもう古い、時代遅れになっていまいました。
いい大学に入って、いい企業に入れば幸せという正解が失われた今、どこに向かえばいいのでしょうか?
【3月15日】
おはようございます。
今日は「学校では学ばない」について。
塾では勉強を頑張るのに、学校では勉強を頑張れない生徒は多くいます。
授業がわかりにくいから?友達が勉強していないから?
何が原因でしょうか。正解はありませんが、先生が学ばないから、生徒も当然学ばないという視点もあります。
学べば、人は成長し、キラキラします。そもそも新しいことができるようになることは本来楽しいはずです。
学校の先生からはそのキラキラした熱量を感じることが少ないです。これでは大人になることに対して希望を持てなくなってしまいます。
学校では「過去」しか学べません。社会の先生のうち何人が実際に暗号通貨を買ったでしょうか?
人を見かけで判断してはいけませんというタテマエを押し付けて、自分は人を見かけで判断する。
そういった矛盾を子どもは大人以上に見抜いています。パワープレイで「そういうもんだから」と過去を正当な理由もなく受け入れさせて、思考力を奪う場として学校は非常に機能しています。
社会人の平均学習時間は7分と言われています。
授業や宿題で学べ学べと言っている者自身が学んでいない。これでは学ばなくて当然ではないでしょうか?
3月16日
おはようございます。
今日は「1位とその他」について。
今は何でもスピードが重要な時代です。1位でなければ生き残れません。
LINEがいい例です。
LINEはSNSメッセンジャーアプリとしては後発に当たります。一番最初に出てきたのはカカオトークではないでしょうか?
しかし、今カカオトークを使っている人はほぼいません。LINEにポジションを奪われてしまいました。
シェアの2位では生き残れません。1位でないと生き残れません。2位ではダメなんですか!?ダメなんです。
人は「ここでいいや」と思ってしまったらそこから成長はしなくなります。2位のポジションに甘んじてしまうとそこからなかなか成長できません。
やる気には賞味期限があります。「やろう」とモチベーションが生まれたその時に行わなければ先延ばししてしまい、結果「やらなかった」になったことはあるのではないでしょうか?
合格が得られる人は合格を求め行動できた者だけです。
目標に対して、最短で達成できるようにポートフォリオを作り、それに従わずにがむしゃらに走る。
モチベーションがある今、その瞬間に動くようにしましょう。
【3月17日】
おはようございます。
今日は「他人は自分が思っている以上に自分のことを見ていない」について。
周りの人間は自分が気にしている程、自分のことを見ていません。
「毎日同じ服だとまた同じ服を着ていると思われたら恥ずかしいし」といった声もありますが、人はお隣さんが前回出会った時に何色の服を着ていたかすら覚えていません。
あなたのことを気にしているのはあなただけというのが正しいです。
人間は理想に達していない自分に対して劣等感を抱いてしまいます。この劣等感が恥ずかしさになり、他人の目線を気にする、他人から見られていると思ってしまいます。しかし、男性は目の前の女性がネイルとしていたかすら覚えていません。
AKB48を生み出した秋元康さんの「ぼくたちは福山雅治じゃないんだ理論」というものがあります。
福山雅治だったら、みんなが一挙一動を気にすることはわかるが、自分は福山雅治ではないので、誰もみんな気にしていないし。期待もしていないという理論です。
これを同じです。
大丈夫です。あなたのことを見て笑った人も3秒後には別のことを考えています。
【3月18日】
おはようございます。
今日は「努力は報われる」について。
ダルビッシュは「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭使って練習しないと普通に嘘つくよ」と言っています。
努力もやり方を誤れば平気で嘘をつきます。
九九の100マス計算をずっとやり続けても、京都大学には受からないということと同じです。
必要なのは自分の立ち位置より少しだけ上の課題を行う、つまり背伸びです。背伸びが人を成長させます。
上すぎる課題でも、下すぎる課題でもいけません。少しだけ自分より上の課題です。
ですので、課題の設定をうまく行わなければなりません。(だから集団指導は古いのです)
目標があるときに努力をするというのは当たり前です。努力が評価されるのは学生の間だけです。
「努力は報われる」「努力は裏切らない」という言葉は今はもう古いです。
裏切らないのは量です。今は「量は裏切らない」です。
背伸びできる課題を圧倒的な量行う。それは努力とは言いません。
仕事でも同じです。成長している人に共通するのは圧倒的数量と成果の出る仕事を行なっている人です。
量がないとどうしようもないですし、成果が出てないと意味がありません。
【3月19日】
おはようございます。
今日は「朝は決断力が高い」について。
何かを決断するのに最適な時間は朝です。決断するときに必要になるのはウィルパワー(意思力)です。
着ていく服を決める、何を食べるかを決める、数学で答えを決める、決断をするたびにウィルパワーは消費されていきます。起床するだけでもウィルパワーは消費されます。
ウィルパワーは時間経過とともに減っていきます。朝が一番ウィルパワーがあるので、決断に最適なのは朝ということです。
スティーブジョブズやマークザッカーバーグはいつも同じ服を着ています。これは朝の決断力が高い時間を服を選ぶなんてことに使うのはもったいないと考えているからです。
頭を使うと甘いものが欲しくなるというのは、ウィルパワーが減るから回復するために体が求めているということです。
ウィルパワーの回復にはチョコレートといった砂糖たっぷりのお菓子より、ナッツ類の方が適しています。
また朝はメールや会話など、日常の業務で得られる洪水のような情報を受け取っていないので、思考も落ち着いています。
こういった2重の意味でも、大事な決断を行うのは寝起きの朝が適しています。
【3月20日】
おはようございます。
今日は「日本で個人スポーツが流行った理由」について。
卓球、フィギュアスケート、テニスなどが個人スポーツが今流行っています。
大坂なおみを筆頭に個人スポーツで活躍している日本人が多くいます。
個人スポーツが流行った要因の一つに少子化が挙げられます。
少子化で子どもが野球に流れなくなりました。野球は紅白戦を行うのに18人も必要ですが、それだけの人数を集められなくなり、子どもの望むだけ野球を行える時間が確保できなくなりました。
また野球の年功序列の体育会系の伝統に対してネガティブイメージを持っている人が増えてきたこともあるでしょう。
地域の少年野球団の練習風景を見ていると体罰か?と思えてしまうほどの荒々しい発言を耳にすることもあります。
少子化の影響で一人当たりにかける教育費が増えたので、中学受験の比率も大学進学率も増えました。
歴史は繰り返します。今後、中学受験は今以上に人気になり、一昔前のようになるでしょう。
これからも個人向け教育サービスの需要は増えていくでしょう。
【3月21日】
おはようございます。
今日は「オブジェクト指向」について。
オブジェクト指向という概念をご存知でしょうか?オブジェクト指向というのはJavaやRubyというプログラミング言語で用いられている概念で、簡単に言うと「モノ(オブジェクト)を構成している要素に分解してそのモノを見る」ということです。
このオブジェクト指向が用いられているのが立川マシマシというラーメン屋さんの「すごい冷やし中華」という商品です。
冷やし中華を分解してみると麺・ハム・卵・きゅうり・紅生姜・トマト・スープです。
すごい冷やし中華はハムで作られる肉の要素は豚の生姜焼きで表現し、卵・きゅうり・トマト・スープで作られる酸味の要素はタルタルソースで、紅生姜の飾り付けの要素をお寿司のガリで表現しました。
これは冷やし中華に必要な要素をオブジェクトに分け、同じ要素で再構成した商品です。
このオブジェクト指向という考え方はプログラミングだけでなく、全ての目標でも活用できます。
皆さんの目標を分解してみれば、今何をすべきか、どうするべきかのヒントがあるかもしれません。
一度活用してみてください。
【3月22日】
おはようございます。
今日は「逆転の発想」について。
思考する方法の一つに逆転の発想があります。
例えば進路を考えるとき。
大学進学を12時の方向だとすると、その真逆、6時の方向に当たるのが、大学進学をしないということになります。
専門学校に進学するというのは12時から少しズレた11時の方向に当たります。
大学進学を考えている方にとって、6時の方向を考えてみることはほぼないでしょう。
6時の方向は就職をするということではありません。大学進学か就職かの2択ではなく、大学に行くかない選択をしてもそこからの可能性は無限大にあります。
考えたことのない世界について考えると、自分の思考のフレームが広がります。
人は一度見えてしまった景色を、別の視点から眺めるが得意ではありません。
一度ひし形だと捉えてしまったら、それを正方形だと見るのは難しいということです。
進学が全てではないし、もちろん就職が全てでもありません。
画一的な価値観を意に介さず、評価基準を自分で作り、自分で「美しい」と認めるものを追求するのがアカデミズムの世界です。もはや美学の領域で、他人がどう思おうが関係ありません。
【3月23日】
おはようございます。
今日は「文科省の望むタイムスケジュール」について。
大学入試が2020年度(新高2が受験生になる年)から変わります。大きく言われているのはセンター試験の廃止です。
あまり知られていませんが、文科省が行おうとしている大学入試制度改革は2024年度(新中1が大学受験をする年)に完成します。
2020年度の改定は2024年度の改定のための布石です。
2024年度の入試は、次期学習指導領での初回です。各教科大幅に変更が加えられ、新しい教科の時間も増えます。
数学を例に挙げると、ベクトルが数Cに入る、数Bに確率分布が入るなどです。
この24年度の入試ではこれまで以上に時間が早くなります。
高校1年生で、文系理系の選択を考え、2年生で決定するという流れでしたが、これが1年生に繰り下げられます。
つまり、中学生の間の教科をざっくりとしか学んでいない間に文系に進むか、理系に進むかを考えなければならなくなります。
高校生の最大の課題は偏差値を伸ばすことではなく、進路の決定です。その課題を中学生のうちから始めなければ間に合わないことになります。
子ども達は今以上に忙しくなり、時間が足りなくなります。
果たしてそこまでして6・3・3の年齢を維持する必要はあるのでしょうか?
【3月24日】
おはようございます。
今日は「正解主義」について。
以前はいい高校に入り、いい大学に入り、いい企業に勤められたら幸せという正解がありましたが、失われた20年でその正解は失われました。
しかし、そのことに気づいていない日本人は多く、未だに過去の正解を信じている人は多くいます。
その典型的なのものが河合塾の偏差値ランキング信仰です。
英会話・プログラミング・自分の言葉で難しいことを伝えるコミュニケーション能力・SNSやスマホとの付き合い方。偏差値以上にこれからの時代を生きる上で身につけなければならないものはたくさんありますが、まだまだ信じられているのは河合塾の偏差値ランキングです。
高校生までの教育でテストで良い点数を取ったり、かけっこで1等賞に成ることに価値があると教え込まされた結果、失敗ができなくなり、正解を求めすぎるようになりました。ファッションでも日本は不正解はダメだという空気感が強すぎます。「この靴にはこれ」と均一化されたファッションスタイルが正解と信じられ、どれも特徴的でなくなりました。
そもそもファッションはイデオロギーであり、正解なんてありません。自分の着たいものを着るようにしましょう。
【3月25日】
おはようございます。
今日は「日本はバランス教」について。
日々のルーティン、規則正しい生活習慣、昨日と同じ今日、平均点…
日本はバランス教です。数学でもないのに、バランスのいい・綺麗なものを根拠なく評価しています。(そのくせに数学の得点は低いです)
小学校の給食では、ご飯→おかず→汁物のサイクルで食べるという三角食べを推奨します。
しかし、三角食べが体にいいなんていう科学的な根拠は一切ありません。
パワプロというゲームのサクセスをご存知でしょうか?
一人の野球選手の育成ゲームで、完成した選手を自分のチームに入れて使うことができます。
しかし、完成したのがオールCの選手ならば、特徴がないので使われません。
それならば、パワーのみSで残りはFの選手の方が重宝されます。つまり1つの分野で尖った選手の方が使われるということです。
これはゲームの世界に限った話ではなく、現実世界でも当てはまります。
日本の教育は標準化したオールCを作る教育ですが今は一点突破が重要な時代です。
やりたいことがわからない方や、日々の生活に不満が強い方は、まず日常生活をバランスよく生きることを放棄してみたらどうでしょうか?
しかし、問題なのは入試はバランス教である必要があることです。これが歯痒い現実ですね。
【3月26日】
おはようございます。
今日は「インフルエンサーという言葉」について。
「ババーン!インフルエンサーになるには!」みたいな広告や記事を最近多く見るようになりました。
もうこの時点で、「インフルエンサー」という言葉は終わりました。死語です。
その言葉ができた時にその言葉に当てはまる人が第一世代でしたら、次に生まれてくる有名人が第二世代で、もうその言葉のポジションは終わりです。
同じ理由で今からインスタグラマーになるのは難しいと考えています。というより、レッドオーシャンの海でインスタグラマーになるよりか、別のポジションを取りに行く方が簡単なのではないでしょうか?
その別のポジションの一つが組み合わせです。第三世代は、第一・二世代と同じことを行なってもパクリにしかなりません。
ですので、自分のアイデアと第一・二世代のアイデアを組み合わせて、別の海を作りに行く必要があります。
インフルエンサーという言葉が共通理解させるようになれば終わりです。
言葉は若者、子ども、大人、老人、政治家が使って終わります。が、今の早い時代では子どもが使うと終わりなのではないでしょうか?
【3月27日】
おはようございます。
今日は「アクティブラーニング」について。
少し前に期待されたアクティブラーニング。言葉が先行しすぎて、最近はめっきり聞くことが少なくなりました。
アクティブラーニングとは、学習者が受動的でなく、能動的に学ぶことのできる学習方法です。大学でのゼミのような形式です。
「お前、どう思う?」と正解のない発問をするだけでも広義ではアクティブラーニングとも言えます。
日本の教育はteach「教える」の色が強くあります。ですので、生徒は教わるものと考えています。
しかし、education「教育」のeduの語源は「引き出す」です。
与えるのではなく、引き出すことが教育の原義になります。
アクティブラーニングは、先生から生徒に情報を一方向に送る講義型の学習ではなく、生徒からの発言を求め、その発言に対して膨らましていく双方向の学習です。これまでのteachとは異なるので、これからを生きる力を身につけられる、生徒から引き出せる学習だと期待されています。
アクティブラーニングの問題は受験に直結しない点です。効果的な学習方法ではあるのですが時間がかかってしまい、カリキュラムを終わらせることができなくなってしまいます。
コミュニケーション能力の向上にもなるので、道徳の時間などでうまく活用できるといいですね。
【3月28日】
おはようございます
今日は「塾」について。
塾のメリットとして、勉強時間の確保ができた結果、成績が上がる、理解が深まるということが挙げられますが、賢い子どもがいっぱいいるという点もあります。
塾は学校ではない、自分の生活圏外にいる同じ年の子どもとの競争という他流試合になります。
学校では見かけないキャラクターとの出会いがあります。
人は圧倒的にすごい人のそばにいてもあまり成長はしません。自分と近しい人との切磋琢磨の中で成長が起きます。
ゼミや研究室も同じ構造になっています。こういった同世代と競争できる環境を買うという意味も塾にはあります。
塾に苦しみながら行っている生徒はあまりいません。塾で成績だけではない成長が見られる生徒は、他流試合という楽しみがあるからです。
勉強は趣味であって、善ではありません。勉強をやっていればいいという空気がありますが、それは違います。
勉強は大切ですが、全てではありません。ロジックは大切ですが、それに従う必要はありません。
理論に従わない行動ができることが人間の強みでもあります。これはAIにはできないことです。
【3月29日】
おはようございます。
今日は「継続」について。
「継続は力なり」という言葉がある通り、継続は力です。しかし継続が一番困難です。
起業後、約70%の企業は3年を持たずして倒産、継続ができなくなっています。それほど継続は困難な行動です。
毎日30語覚えたら、1ヶ月で900語覚えられるなーと考えて、それが何かしらの理由で達成できなかったら?
多くの方は今日できなかったから、明日60語やればいいやと考えてしまいますが、それではうまくいきません。
1回でも挫けたらモチベーションは下がります。これまで継続させてきた努力の自己コントロールが崩れることになるからです。
しかし、継続ができなかったときに自分を責めてはいけません。責めるのではなく「そういうこともあるさ」と考えるようにしましょう。
自分を責めると、自己肯定感が下がり、さらに失敗しやすくなることがわかっています。
もう一回やればいいだけです。失敗のしない人はいないですし、そもそも人間は先延ばしをする、誘惑に弱い生き物です。
これを読んでも、1日2日で人間は変わりません。しかし、その性質を理解しておくことは大切です。
失敗してから責めるのではなく、負ける前の自分を責めるようにしましょう。
継続をさせるためのキーワードが習慣化です。
人は習慣化するのに最低で3週間かかると言われています。最初の3週間だけ圧倒的熱量で行い、習慣化させるようにしましょう。
【3月30日】
おはようございます。
今日は「無理やりでも意思決定していく」について。
決められないことでも、自分で決定して進ませることは大切です。
意思決定を外部に任せていると、一歩が踏み出せないことになります。言われている通りに従い続けると自分で選択ができなくなります。
30代特有のめんどくささはもはや現代の病です。これまでは結婚や出産というイニシエーションを経験して「もう後には戻れない」となっていました。この「もう後には戻れない」というのは自分の可能性を限定して、1つのことにコミットするためのいい意思決定でもあります。
しかし、結婚や出産の経験をしない30代は自分の可能性を限定したくないと、モラトリアムを延長させます。
「俺まだ本気出してねーから!」と自分の可能性を限定したくないとし、1歩踏み出すのがMBAという30代は多いです。
駅で見かけるMBAや転職の広告が多いことが、こういった優等生だった30代が今は多いということを表しています。
ずっと可能性を持ち続けて何もできない人はいます。ある程度剪定しないと、桃も酸っぱくなります。
服を自分で決めるだけでもいいですし、学校への行き方をいつもと変えてみるのでもいいです。
これは人生かけてやるという意思決定は日頃の小さな意思決定の積み重ねでできるようになります。
重要な意思決定をできるようになるためにも、日頃から小さな意思決定を無理矢理にでも行うようにしましょう。
【3月31日】
おはようございます。
今日は「生徒の考える現実と実際の現実は乖離しすぎている」について。
高校生や大学生の中で流布している情報の中には「?」が浮かぶものが多くあります。
例えばインターンシップ。インターンシップは実際の企業に入ってOJTできる制度ですが、インターンに行ったからといってその企業に就職できるわけではありません。インターンに行けば、企業との距離が近づくと言われていますが、実際は学生を安価な労働力にしているだけです。
そもそも大学生や高校生の考えている社会と実際の社会では勉強方法が違います。
テストで良い点数を取ったり、かけっこで1等賞に成ることに価値があると教え込むのが高校生までの教育。
それに対して、画一的な価値観を意に介さず、評価基準を自分で作り、自分で「美しい」と認めるものを追求するのがアカデミズムの世界、つまり大学生の教育。
これまでの正解主義ではなく、まず問題自体を自分で作らなければいけません。
このことに気づかないまま、サークル、留学、インターンシップ、リクルートスーツと流されていくと、社会や自分自身に対して問題提起することがなくなり、自分がいることといないことで、社会にどのような差分を作りたいかを考えられなくなります。周りの人間と同じことしかできない、角砂糖になってしまいます。
就職はあくまで、自己実現の手段の一つでしかありません。それを人生の全てだと考えているような魅力のない人材に対して、企業は投資をするでしょうか?
いかがでしたか?
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