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【大英博物館】嗚呼、これが世界一のミュージアム 

↑渡英前に、なぜ今回「大英博物館」@ロンドンへ行くのかを、
自分の人生の旅のコンセプトと共に紹介しておりましたが、
初めて足を踏み入れた”大英博物館”まじで想像以上でございました。

まだ未読の方は先に前回のブログを読んでね!
ということで、とむよーこのUK旅日記スタートです!

これが大英博物館の入口。朝ヒースロー空港に到着してホテルに荷物おいて即来た。平日朝10時

1.念願の大英博物館へ到着っ!

ラッセルスクエアという、ロンドンの中心部からも歩いて行けるエリアに
位置する大英博物館は1759年に一般公開された世界初の博物館。

大英帝国時代に広く収集された約800万点の常設コレクションは、
現存するものの中で最大かつ最も包括的なものであり、
人類の文化の始まりから現在までを記録している。

wikipedia.

wikiにはさらっと「人類の文化の始まりから現在までを記録」とかいてあるが、入ってみると本当にとんでもない広さ。

2000年にOPENしたグレートコート

大英博物館は無料なので、荷物検査をするだけで、建物へ入れます。
まずは「グレートコート」というガラスの天井があるホールに到着。
入場は無料だけど、地図やガイドブックは有料(ドネーション制)です。
まず、あまりに広くてどうしていいかわからなくなると思う。
けど、まずは誰もが足を運ぶ人気エリア!
エジプト・ギリシャ文明コーナーのある1Fの左側へ。

2.初日はエジプトとギリシャ



当時の探検家はどうやって持ち帰ったの・・・

どーん!まずはエジプトのロゼッタ・ストーン!や数千年前の彫像群がお出迎え。ちなみに初日は、エジプト&ギリシャ&中国の歴史だけでお腹いっぱいになってしまったので3エリアしかみてません。

「ライオン狩り Royal Lion Hunts」のレリーフ

なぜエジプトにライオン?っていうかどういう状態なのこれ?
と思って調べたら(大英博物館は無料WIFI飛んでてググり放題。)
象狩り、野生牛狩り、ライオン狩りは王のスポーツであり、
王が執行する宗教儀式であり、殺されたライオンは祭壇でまつられていたそうな。「王様やっぱやべーーー!」となるブランディング行為だったんですかね。

大理石切り出してこれつくるとか何人、天才がいたの



ギリシャ文明の時はいい絵の具がなかったから素晴らしい絵よりも
素晴らしい石像たちが残っているんだろうと思うんだけど、
もはやこれ、3Dモデルだよね。
テルマエ・ロマエみたいにギリシャの彫刻家が現代にワープして、
3Dモデル見たらめちゃくちゃ感動するのではないかと思う

パルテノン神殿を飾っていた彫刻群「エルギン・マーブル」

「大英博物館」というと「ああ、泥棒の博物館ね」と悪意を込めて言う人も多いですが(今回の英国滞在中も現地の人々に言われたw)
この写真は、19世紀にギリシャから盗んだ(切り出した)と言われていて、
返還問題が取沙汰されている、ホットな彫刻群。

私は上記を知らずにこの展示室に到達したので、
「わ、彫刻が浮いてる!」「だ!台座が壁と同じ色!」
「なんて美しい展示方法なの!!!!」
と数千年前の彫刻を美しく保存・管理・展示している
大英博物館のキュレーション能力にめちゃめちゃ感動。

こんなにかっこよく展示されている彫刻を見たことがない

遠くからみると、この空間内で彫刻が浮いているように見えて、
現代アートのインスタレーション作品か何かかな?
と思うほど洗練されている空間で、部屋のはじにはスケッチをしている方も数名いました(そしてスケッチ用の椅子を貸し出していることにもびっくり)

エジプトコーナーは2Fにも大量の展示品があり、2500年続いた古代王国の凄さ感じます


大きい声では言えませんが、大英博物館が収集したものを、
もとにあった国々に宝物が返還される動きが活発になると・・・
常に権力者が統治・戦争・交易と続けてきた、大陸の世界の歴史を
一か所で、一気に学ぶことができる無料の博物館で
我々のような日本人だけで形成され、そんなに戦争もしてこなかったという
超個性的な国・文化の島国の人間がロンドンにきて
「世界の歴史まじやば!」と学んですごい本物の宝物たちを
拝むチャンスも減っていくので、
今のうちに見れるものはみておこな、と思います。

3.大英博物館 攻略のポイント

ロンドン到着後すぐにホテルに荷物を置いてきたので、
3時間越えたら脳の処理能力が落ちはじめ、足も棒のように・・
そして、お腹も空いてきたので、出口へ向かうことに。

  • 無料なんだから、無理して1日に詰め込む必要なし

  • 世界の宝物、1つ1つの展示の情報量が多すぎて即、脳がパンクする

  • 館内広すぎて、建物全体を把握するの2日かかる

  • ほとんどの人がエジプト、ギリシャだけ見て帰るのもったいなすぎ

  • 何日も通って、エリアごとに「人類の歴史的宝物」を味わう方が良い

  • 人間には好き好みがある
    常に混雑しているエジプト&ギリシャSKIPして他展示から見るのも良い

ということでDAY1終了

覚えてくると、渋谷駅ばりに、このモアイが待ち合わせポイントになります

4.DAY2はアフリカとメキシコ・アメリカ大陸!


はい、DAY2のモアイ写真です。表情がモアイそのものになってきました

この日は、アメリカ大陸とアフリカ大陸を見ていきます。
大阪のみんぱくこと「国立民族学博物館」が好きな人は大興奮するエリアでしょう。

世界最古の漫画なのでは?絵がすべてかわいい
今もメキシコのお祭りにでてきそうで、かわいい
トルコ石を贅沢に使いつつ、かわいい


かわいい
かわいい
モアイの横の階段を降りるとそこはアフリカギャラリー!
お面やお皿を宙づりにする展示方法が素敵。たまに視線が合います。


こちらも返還の動きがでている「ベニン・ブロンズ(Benin Bronzes)」

ヨーロッパからやってきた軍人や植民地行政官などは、アフリカを文明化する使命("civilizing mission")が自分たちにあると考えた。彼らはアフリカの土地を征服するにあたり、そこにすでに存在していた王国を滅亡させ、自らのものとは異なる生活様式や知識体系を破壊した

https://www.theheadline.jp/articles/772

アメリカ大陸、アフリカの展示(インドエリアもそうだった)をみていると、大航海時代以降、ヨーロッパの人々が各地を植民地して、
彼らの文化がぶつっと切れるのがわかる(だから大英博物館で見れるんだけど)
その土地に住む民族たちの歴史が、いきなり分断される感じは、
他の民俗博物館ではあまり感じたことがなかった
&大英博物館に関しては「植民地化されている間の文化」「その後の現在文化」もギャラリー内で紹介されているので、
彼らの古代~現在の歴史を、ひとつの線にして学ぶことができます。

もちろん植民地化されていた国々の人々のとっては、
この展示したとて、神経を逆なでするだけなのかもしれないけども、
私にとっては今回、どの大陸の、どの国が、いつまで、
独自の民族として個性的な文化を育んできたのかを、
点ではなく面で学ぶことができて、すごく勉強になりました。

植民地化政策がなぜされたか?っていったら
舟を手漕ぎで海で渡ったいたころから、海洋術を学んで新大陸を発見した技術の発達や、その航海を後押しする強い王室・政権があるという政治的な背景がある。
「世界はつながっている」
「歴史は、この展示ができた大昔から今この瞬間まで連続している」
と何度も痛感し、感動したのであります。

DAY3まであるのですが、長くなってきたので今日はこの辺まで!
次回は、大英博物館でもガラガラだったけど、最も感動した!
中国・韓国・日本の展示編!





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