子育てとキャリア②育休からの復職

2年弱の育休を経て、復職を迎えたのは3年前。

お腹にいた子どもは1歳になり、27歳だった私は29歳になっていた。

職場はというと2年で変わっていることもたくさんあったけど、

変わっていないこともたくさんあった。

育休からの復職は浦島太郎状態だとよく言うし、当時の私もそう思ったが、

今思えば浦島太郎なのは会社側かもしれない。

お腹の中にいた我が子が歩けるようになったというのにそこには変わらぬ業務があった

育休中、私はそれまでとは全く違う時間を過ごしていた。

子どもが生まれる前の生活とはあまりにもかけ離れたものだった。

ただただ働いていれば、

春が来て夏が来て秋が来て冬が来て、

また春が来て夏が来て秋が来て冬が来て、

そんな2年間なんて本当にあっという間だけど、

子どもがいると全く違った。

最初の春にはハイハイもしていなかった子が、

二度目の春にはすっかり歩いていた。

最初の夏にはおっぱいしか飲まなかった子が、

二度目の夏には上手にストローやコップでお茶を飲めるようになっていた。

子どもと過ごす時間というのは穏やかでゆっくりなようで、それくらい目まぐるしいスピードで変化していた。

だけど会社に戻ると、変わらぬ業務がそこにはあった。

それはありがたくも思うが、ちょっと奇妙にも感じた。

もちろん変わったこともあったが、本質は変わらない。

私が子どもと過ごした2年間、変わらない場所がそこにはあった。

あちら側を経験してから、こちら側を経験し、再びあちら側に戻る。

この経験は人を成長させると思う。

復職初日、帰宅したら我が子はすでに寝ていた

復職初日からフルタイム出勤。

新人のようなフレッシュな気持ちで仕事に励んだ。

子育てよりも長くやってきた仕事。

感覚を取り戻すのにそう時間はかからなかった。

久しぶりの仕事でどっと疲れて家に帰ると、すでに我が子は眠っていた。

先に帰宅した夫が寝かしつけまでやってくれていてとても助かった。

一日仕事を終えて、帰宅後に子どものことを一切しなくて良いのであれば子どもを生む前となんら変わらない。

でもその日は一日、母親業を何もできなかったなぁと感じた。

(子どもが寝てから帰宅するお父さんって多いだろうけど、こんなにも子どもと関わっていないんだ…とふと思った)

泣く子を置いて出勤するのは後ろ髪ひかれる

保育園にも比較的すぐに慣れて、慣らしは順調なほうだった。

体も丈夫なほうで、入園直後に熱を出すようなこともなく順調に過ごした。

それでも朝の登園時に行き渋るようなことは時々あった。

すっきりバイバイできた日も、

離れられずに泣いた日も、

出社時間は変わらない。

子どもが泣こうが笑おうが、決まった時間に仕事に行かなければいけなかった。

笑顔でバイバイできた日は良いが、

泣く子を置いて出勤するのは後ろ髪ひかれる思いだった。

毎朝の送りは大変だけど、保育園に子どもを預けると、朝から一仕事終えたような気分になって、少し清々しい気持ちになることもあった。

時短勤務は仕事の効率アップにつながる

子どものお迎えの関係で早めに退社する日は、仕事のパフォーマンスが上がった気がした。

限られた時間の中で業務を終わらせようと意識することで、時間の使い方が上手くいく気がした。

残業になっちゃってもいいんです〜

サービス残業で良いです〜

どうせ帰っても暇なんで〜

そんなふうに言う若い子が時々いるけど、それは考え方を改めた方が良いと思う。

子育てと仕事の両立、一番辛かったこと

子育てと仕事の両立は大変だとは思う。

でもこのコロナ時代、リモートワークで自宅で仕事をしながら子どもを見ているという人のほうがよっぽど大変だと思う。

子育てと仕事の両立とはいっても、子どもを背負って仕事をしているわけではない。

出勤したらもう100%仕事モードだった。

逆に公休日や退社後は、上司からも部下からも連絡が来ることはあったが…。

夜の8時なんてまだ仕事をしているビジネスマンはたくさんいるだろうけど、小さい子どものいる家庭にとっては寝かしつけ真っ只中の忙しい時間。

そんなことは露知らず連絡してくるのは少々迷惑だった。

そんなことより一番辛かったことはなんだったのか、

それは後々になって気がつくことになる。

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