見出し画像

子育てとキャリア①昇進・昇級、妊娠・出産、産休・育休

初めての産休・育休は、社会人6年目を迎えた27歳のときだった。

もう5年経とうとしている。

入社6年目となると後輩や部下も増え、責任のあるポジションを任され始めた頃だった。

そんな昇進の時期と、結婚や出産の時期が重なるなんてことは珍しくない話だと思う。

キャリアを捨てたくないとかまだ働きたいのに…とか思う人もいるのかもしれないが、私はというとそんな気持ちは全くなかった。

働き詰めの日々から解放された束の間の休息

入社してからの5年間はもちろん、

学生の頃だって16歳で初めてアルバイトを始めて以来、働かなかった時期はなかった。

初めての産休は夢のような時間だった。

産前は一人の時間を満喫して、習いごとをしたり出かけたり束の間の休息を楽しんだ。

毎日決まった時間に起きなくて良い。

毎日決まった場所に行かなくて良い。

今までこんな日々はなかった。

入社してからはもちろん、

学生時代だってこんな自由はなかった。

夏休みだって部活動やアルバイトがあった。

もしかすると小学校入学以来こんな自由な日々はなかったんじゃないかと思う。

初めての長い休みに入ってすぐに気がついたことがある。

仕事は好きだったし、これというストレスがあったわけでもなかったが、知らず知らずのうちにかなりのストレスを感じていたということ。

もうしばらく行かなくて良いんだと思うと、すごく気持ちが楽になった。

でも産後は休息というわけにはいかない

子どもが生まれてからは、仕事はなくても休みとは言えない日々。

これは今もずっと続いている。

夜は眠れないし、朝だって子どもが起きれば一日が始まる。

一日中子どもといると、早く働きたい!!と思うようになる人も多いらしいが、私はそんなことはなかった。

たしかに退屈に思うこともあるが、

子どもを連れて児童館などのイベントにも積極的に出かけた。

ママ友もたくさんできた。

ママ友というと良くないイメージを持っている人もいるようだが、

同じくらいの子どもがいるママと近所で気軽に会えるのは、独身時代の友だちとおしゃれして出かけるよりも気楽で良かった。

幸い上の子はとても育てやすい子だったので、育児ストレスもあまり感じずに過ごせた。

いつの間にか29歳になっていた

家族との時間、子どもとの時間を穏やかに過ごし、育休が終わる頃にはいつの間にか29歳になっていた。

今年30歳になると思うと、すごく歳をとったような気分になった。

育休から復職したら会社はどんなふうに変わっているだろうか?

当時入社したての20代前半の子たちが、昇進の時期を迎えているだろうか?

30歳手前なんてもうお局の域だろうか?

27歳までがっつり仕事に打ち込んだ。

28歳からはおだやかに育児に励んだ。

そして29歳からはまた全然違う生活が始まったのだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?