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成績で評価される時代が終わりつつある。

みなさんは、自分の子供が学校に行きたくないと言ったら、どう対応しますか。

先日、久しぶりにThird Placeをオンラインで開催し、テーマに挙がったのが「子供が学校嫌いになった時、どう対応すべきか」でした。

いつもThird Placeを応援してくださっている3児のママのAIさんが、長女が学校嫌いになってしまったことを教えてくれました。

いじめられてるわけじゃなく、仲良しの友達もいるのに、学校が嫌いになってしまったそう。

「学校は刑務所と同じだと言うんです」と。

その子にとって、毎日同じ時間に学校に行き、みんなと同じ制服を着て、同じ行動をすることが、刑務所に放り込まれたのと同じ感覚だと思っているのだとAIさんは推察。

私は、その子は現代社会を生きる10代の象徴だな、と思いました。

小学生でもスマホやパソコンを触るのが当たり前になった現代。SNSをひらけば世界中の人と繋がれる。憧れのインフルエンサーもいるはず。

小学生はもはや、大人よりも面白いことやトレンドを掴む感性を持っていると思います。

それは、情報に左右されず、純粋に面白いと思う感覚が鋭いから。

この感性は、ほとんどの人が義務教育の中で失っている気がします。

「成績表」という評価基準により、小学生はどんどん自分の感性と向き合うことをしなくなり、周りの目や親たち大人の声が気になるようになる。

でも、学校嫌いになったAIさんのお子さんは、そんな人間になってしまうことを感じ取り、最大限拒否したのだと思うのです。

その子が感じ取ったことは正しい。

ビジネスの世界でもVUCA時代と言われ、数字や論理では敵わない時代に突入しています。

じゃあ、今の時代にどんな人材が求められているかというと、「存在意義を語ることができるか」だと思います。

なぜその活動を行うのかという、個人的な背景やストーリーに共感できるかどうかで、社会は、ビジネスは動いています。

これには自分が面白いと思えることに取り組むクリエイティビティ、周りの目を気にしない勇気が必要ですが、これを学校で取り組むと成績の悪い生徒と評されるでしょう。

しかし、”AIさん素敵!”と感じたのは、成績の数字だけで子供を評価しないということ。

AIさん「学校が嫌いになったからといって、休んでいいよとは言えなかったので、給食後から登校したり、週に1日は休んでも良いというルールを一緒に作りました。

するとやっぱり成績は落ちました。でも、家にいる長女は料理をしたり、工作をしたり、友達とzoomでお喋り会を開いてファシリテーターをやっていたり(!)、本当に自分時間を充実させているなと感じてるんです。」

小学生にしてファシリテーターという役割もこなしてしまう長女に私は感服の思い極まりないのですが、AIさんが成績だけで長女を評価しないという姿勢にも感銘を受けました。

今の義務教育だけでは足りない能力を、長女はお家で密かに伸ばしているんだなと、そう思いました。

AIさんも今回のイベントを記事にしてくださっているので、ぜひご覧ください ↓↓

子供との関係をゆるふわ独裁に。

最後に、CAMPFIRE代表の家入一真さんが、以下の動画で「ベンチャー企業はゆるふわ独裁が理想」ということをおっしゃっていて、子供との関係もこうなったら良いなと思いました。

先生も親も、なんでも子供に押し付けるのではなく、子供に考えや意見を求めたり、注意をするときはなぜこれがダメなのかを伝えるなど、子供扱いせず同じ人間としてコミュニケーションをとることが重要だと思います。

そして、学校に行きたくない子供たちには、自分でクリエイティブに活動できる時間をつくれるようオンライン授業をもっと取り入れて、「学校に行かねばならない」という呪縛から解放させてあげると良いのではないかと考えます。

子供たちのために、まずは大人の意識改革、教育のアップデートが必須です。

Third Placeの目的

Third Placeでは、「孤育てではなく、子育てができる社会へ」をテーマに、参加してくださるパパママが、あらゆるフィールドで活動する若者と触れ合い、自分の世界を拡張させる場所としてイベントを開催しています。

今回のAIさんのように、普段はママ友に相談するようなことを、保育を研究している学生や、フリーランスで生きてる私に共有することで、新たな価値観が生まれます。

あなたもぜひ、Third Placeに参加して、一緒に世界を拡張しましょう。

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