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働き方について考えます。
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2022年5月の記事一覧

「気が利く」を浪費するな

「気が利く」を浪費するな

気が利いてる人は、重宝されます。
しかしながら、「気が利く」は無限に供給されたりはしません。

気が利く人は、周囲に気を配り、隙間を見つけては埋め、動きが悪いところには油を差します。
この行動は、自己犠牲的なものです。
隙間を埋めるのも、潤滑油とするのも、原料は己自身です。己の精神です。

本人が自覚しているか否かに関わらず、気の利く人は、自身の身体と精神を削っているわけです。

だから「気が利く

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論理的思考の「黒閃」

論理的思考の「黒閃」

みんな大好き呪術廻戦に、黒閃って概念がでてきますよね。呪力と打撃を同時に当てることで、威力がすんごいことになるって、アレです。

僕が思うに、アレが凄いのは相手に与えるダメージの大きさではなくて、黒閃を放った人自身に及ぼす影響の方なんですよね。

黒閃を放った瞬間から、術者がゾーンに入り、パフォーマンスが増大する。
そして、それよりもなによりも「一度、その壁を越えたことにより、次なるステージに上が

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パワポは二次元平面の最大活用術

パワポは二次元平面の最大活用術

世の中のパワポ批判は、ひとしきり落ち着いたように思うんだけど、あれって「パワポが悪い」のではなくて「パワポでうまく表現できないのにパワポを使う」ことが悪いって話ですよね。きっと。

あと、パワポを作るのに時間がかかりすぎる、ってのは、もちろん、本人の習熟度の問題も大きいんですよね。
でも、それよりも「時間をかけてもいいなら、しっかりと分かりやすい資料を準備することで、打ち合わせ参加者の理解度向上が

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FIREではなくてLiberal Labor(LiLa=ライラ)を目指しませんか?

FIREではなくてLiberal Labor(LiLa=ライラ)を目指しませんか?

もう20年近く前のことなのですが、若かりし僕に対して先輩社員が「宝くじが当たったら、どうする?」という話を振ってきたことがあったんですよね。
たわいもない飲みの席での、たわいもない会話なんですが、そこで先輩が言ってたのが、

「超強気なサラリーマンになる」

だったんですよ。

今にしてみれば、なるほどなぁと思うところもあるのですが、社会人になりたての僕としては、おお、まぢすか、そんな観点なかった

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僕らは「思考」を売っている

僕らは「思考」を売っている

コンサルタントとしてフィーを頂戴するにあたって、既存の知識やノウハウをご提供して、はいよ、一丁あがり!なんてことには絶対にならない。
僕に限らず、世の中の良識あるコンサルタントは、みな、そう思っているんじゃなかろうか。

僕たちコンサルタントは、知識やフレームワーク、計算式を「組み合わせて考える」という行為を売っています。

知識が欲しければ本を読めば良いでしょう。大抵のことはそこに書いてあります

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資料作成において「サンクコスト」の概念を捨てろ

資料作成において「サンクコスト」の概念を捨てろ

サイコロジー・オブ・マネーに、こんな一節がありました。

ダニエル・カーネマンと、ジェイソン・ツヴァイクの共著「ファスト&スロー」の執筆時のエピソードだそうですが、これは、ほんとうに素晴らしいプロ意識だと思います。

僕たちコンサルタントは、資料を作りまくっています。
これは、もはや、特殊技能と呼ばれるべきもので、図形の組み合わせや、言葉選び、限られた二次元平面スペースをどう使うかについて、徹底的

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仕事じゃなくて遊びだと思え

仕事じゃなくて遊びだと思え

というようなことをタモリさんが言ったそうなのですが、とてもわかりみが深い。

僕は、「遊び」とまで言い切れなくても、「ゲーム」と捉えるようにしてますね。

ゲームだから、ルールがある。
明示されないルールもあるけど、どこかに、なにかしらの加点ポイントと減点ポイントがあるのは明らか。
勝利の定義を理解し、うまくプレイして、勝つ。

仕事って、まぁ、そういうものなんやろなと。

ゲームだから、負けても

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