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【コロナ】経営者たちよ、リスクの想定が甘くないか?

こんばんは、経営者のこうたです。

コロナが流行り出して、もうすぐ1年になろうとしています。
今年は本当に1年が早く感じられましたね。

コロナ関連の倒産が増え、今も倒産と継続の瀬戸際で踏みとどまっている企業も多いことでしょう。

「緊急事態宣言を発動させてもあまり意味がない」との見解を政府は示していましたが、それでも企業に大きな影響を与えるのは予想されます。

商業施設は時短を余儀なくされますし、時短をしなければ叩かれてしまいますからね。


さて、昨日私は、ニュースでとんでもない発言を耳にしました。



1.まさかこうなるとは思っていなかった

Go To トラベルが国内一斉停止になったのは記憶に新しいかと思います。

ニュースでは、観光業や宿泊業の経営者たちに取材をしていましたね。

皆さん口を揃えて、「一部の県ならあり得ると思っていたが、まさか国内全てが一斉停止するとは思っていなかった」と言っていました。


「え? それって楽観視していたってこと?」


もちろん一部でも厳しかったのでしょうし、そもそも停止自体が起こらなくても厳しかったのは間違いないでしょう。

そういう意味では、決して楽観視できる状態でなかったというのは理解しています。

ただ、経営者とは、あらゆるイレギュラーやリスクを想定して先手を打ち続けなければなりません。


Go To トラベルは初っ端からルールが変わったり、予算が〜上限が〜だったりと、決して安定的だったとは言えなかったと思います。

そして日に日に最長記録を更新していく感染者数。

当事者ではない私でも、「ああ、年末年始前後で止まるだろうなあ」と容易に想像ができました。

政府の行き当たりばったりの行動からして、年末年始の前にその決断ができただけでもマシであったとすら思っています。


全国一斉停止は、そんなに予想外だった?



2.緊急事態宣言の最中と後

緊急事態宣言が開始する前から業界に影響が出始めていました。
それは私にとっても突然だったと言えましたね。

当時私が真っ先に考えたのは、

「緊急事態宣言が終わった後にスタッフがいなくなることは避けなければならない」

でした。

小さな会社です。
私1人になればさすがに潰れます。
しかも全員優秀でしたからね。

あの時は何気に転職が多く、無職よりも低賃金でとにかく職を! という考えの人が少なくなかったことを覚えています。


ゆえに私は、お金の力でスタッフを存続させました。
純粋にマイナスです。

あの状態がいずれ緩和されると予想していたので、2ヶ月間無償の補償をしました。

結果、現在は全員残っていて、すでにあの時のマイナスは回収済みです。

もし何もしていなければ、むしろ今マイナスに陥っていたことでしょう。


そして今も、第二波第三波に備えています。

堅実に利益を上げる方針から、やや計画を早めて利益を増やしたり、同じ事態に戻った時の対策を講じたりするなど。

少なくともあの時期と同規模くらいであれば、ほぼ無傷で耐え抜く自信があります。



3.できるかできないかではなく、考えているかどうか

正直、物理的に回避不可能な企業も多いと思います。
宿泊施設の改善方法なんて思い浮かびません。

ただ、「予想していなかった」はそれ以前の問題です。

もし予想できていたら、もしかしたら何か策が浮かんでいたかもしれません。

1%の可能性を甘い考えから0%にしていたのです。


特に小さな会社は、臨機応変に方向性を変えられる柔軟さがメリットでもあります。

「困った困った」と言うのは限界まで考えてからにしましょう。

ついこの間、「やっとお金に余裕ができてね〜」なんて言いながら、「ちょっと贅沢しようと思っているんだよ」などと言う経営者がいました。

ついこの間までピンチだと騒いでいたので、本当に最近ピンチから脱したところです。


考えることを放棄してはなりません。

1ヶ月後の想定が100%できたと思うのであれば、半年後のことを考えましょう。
半年後が済めば、次は1年後です。


考えることを諦めたら、そこで試合終了ですよ。

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