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派遣や委託含め、新人がどんどん辞めていくのはなぜか?

こんにちは、経営者のこうたです。

新人を雇うのって、会社からしたら大きなデメリットを孕んでいます。

1から自社色に染められるメリットの一方で、一人前になるまでは利益が見込めません。
ゆえに早い段階で辞められてしまえば、マイナスでしかありません。

私が最初に入った業界は、体育会系のようなノリが目立ちました。
とりあえず放り込み、自力で一人前へと這い上がれと言わんばかりの放置ぶり。

完全な放置ならまだしも、とりあえずとエグい環境に放り込まれます。
8時間永遠の声出しや、知識もなしに販売接客させられるなど。

そりゃあみんな辞めていきます。

私が一人前になるまでの間に、1日で逃亡する人、1週間ともたずに消える人、強制的に排除される人がいました。


分かりやすい実例を出しましたが、他の会社も紐解けばこの例とそれほど変わらないのです。



1.1人は誰だって嫌になる

ここで重要なのは、この人たちはついこの間まで学生だったということ。
学生は1人でいることのほうが少ないです(私はぼっちで1人でしたが……)。

大学で授業をとる時、先輩や友人と相談して決めたのではないでしょうか?

私みたいに1人で選べる人は放置されても、ある程度は仕事ができます。
しかし大半の人は、誰かと一緒になって前へ進むのです。

さすがの私も無人島に放り込まれたら1人ではいられません。
会社で働き始めの段階というのは、無人島に放り込まれるのと変わらないのですよ。


よく勘違いしているのが、会社という組織が新人たちに寄り添うこと。

活躍しているナンバーワン社員に会う
とにかく歓迎の言葉を語る
社名の入った物を与える

などなど、組織が「皆さん歓迎します!」という姿勢を見せても、そこに人の心は存在しません。

結局、あなたに見合った道具で囲まれているだけで、その箱の中にはあなた1人しかいないのですから。


人との精神的な繋がり。
これが1日目から生まれなければ、新人はすぐに辞めてしまうのです。



2.最初は1本の紐でもいい

私の会社は、最初派遣業から始めました。
共に始めた人が使えなかったので、部下を全員私1人で見ていました。

先ほど、人との精神的な繋がりが大事と言いましたが、何も同期である必要はありません。

組織が大きいと上司はさすがに厳しいですけど、先輩でも充分(私の時は先輩=上司の立ち位置だった)。


ここで、新人と人とを繋がらせるきっかけを作らなければなりません。

先輩であれば、マッチした瞬間に連絡先を交換すると思います。
しかし同期同士では、初日に必ずしも交換するとは限りません。

そこで推奨されるのが、グループワーク

強制的にコミュニケーションを取らせられるのに、中身にプレッシャーはありません。

共同作業とはそれだけで距離が一気に縮まりますから、そのタイミングで連絡先を交換することは非常に多いです。

大学のゼミやサークルでも、同じような経験をしたことがあると思います。


とにかく、自分は1人じゃないと思わせるのが先決です



3.距離の近い先輩が理想

先輩って、非常に便利な立ち位置と言えます。

上司とは言い難く、最低限の上下関係さえ構築できれば友人に近い存在になれるからです。

くだらない会話なら同期ともできますが、仕事の相談は先輩じゃないとできません。

しかも同期が「あの上司うざい」と言うよりも、先輩が「ちょっとめんどくさい上司」と言うだけで強い共感を得られます。

だから私は、OJT研修を推奨しています


先輩を推奨するもう1つの理由は、同期は同レベルの段階でないと繋がりが保てません。

能力に大きな差が出てきたり、モチベーションや意識に高低差があったりすると共に働けなくなります。

これは私が新卒で正社員になった時に強く感じたことです。

大半は脱落していくので、同じ志を持った同期か、友人と呼べる間柄以外は切り捨てたほうがいい。

でないと足を引っ張られてしまいますから。


と、新人目線で語ってしまいましたが、企業側も能力差の大きい同期は離すようにしてください。

なまじ命令ができないので、有能な人からしたら本当に邪魔。
ストレスの元にもなりますから、気をつけてください。

下手したら有望なスタッフが地に落ちてしまい、そのまま退職なんてことになりかねません。

こちらは上司としていますが、コミュニケーションに関しては先輩でも同様に参考になります。



4.ゆくゆくは組織の一員であるという意識を持たせる

いわゆる帰属意識というやつです。

自分は組織の歯車の一つで、欠けたら全体が回らなくなる、もしくは著しく性能が低下すると思わせるのが理想。

一体感や共通意識というのは、会社の成長のために必要不可欠です。

仲良くする

一体感

先頭に立って引っ張る

この流れが大切です。


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