私の好きな映画監督の一人、ジャン=リュック・ゴダール監督が2022年9月13日に亡くなられた。フランスのリベラシオン紙が報じていた。私は誰かがリツイートをしたのを見て、"Jean-Luc Godard est mort"とフランス語で書かれていた文字を理解するのに、少し時間が掛かったが、"mort"は、つまり「死」を意味し、自分は「嗚呼、ゴダールもとうとう亡くなったか……」と何とも表現し難い気持ちになった。それは、悲しみや驚き、寂しさ、と言う、月並みでありふれた言葉では表せ
1,イントロダクション 昔の映画を見ていると、時々「懐かしいなあ」と思ったり、「あの建物や当時流行ったツールがあったけれど、今はどうしているのだろうか」と考えたりすることがある。映画は時々、時代を映す鏡のようなものじゃないか、と気づく。ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』なんか、マシュー南(藤井隆に似た人)が出てきたり、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の『バベル』では、藤井隆の曲「OH MY JULIET!」が流れ、今は無限大ドームになってい