YouTuberについて、私が思う2,3の事柄~「お笑い」から遠く離れて

 先日、たまたま千鳥が出ていた「ツマミになる話」という番組にまつわるYahoo!ニュースのクソみたいなコタツ記事やX(旧・Twitter)での氾濫するポストの一部が流れてきた。ポストを引用する。

 千鳥の大悟さんが、こんな風に述べていたけど、これは真理のような気がした。大学卒業後、少しお笑いから離れてそんなに見ていなかった時期があったが、たまたまTHE MANZAIの「馬鹿よ貴方は」やM-1グランプリでの「メイプル超合金」を番組で知り、それから好きになり、2015年前後から新宿や中野のお笑いの劇場に行くようになった。確かに、目当ての芸人さんがいたのだけれど、他の芸人さんも面白かったので、そこから結構派生したり、色んなお笑いを見るようになったのは事実である(その影響で確実に金欠にもなったが…)。
 私は、2015~2019年辺りに、よくお笑いライブに行っていたが、コロナウイルスの蔓延の影響でお笑いを見ない時期もあった。この時期に地下ライブで活躍していたのが、錦鯉やウエストランド、モグライダー、真空ジェシカ、ヤーレンズ、キュウ、ランジャタイ、トム・ブラウン、かが屋、街裏ぴんく、吉住、ヒコロヒーなど、今を輝く売れっ子芸人。やはり、小さくても劇場でネタをする人たちは、笑かし方が違うし、お笑いファン全方位に笑いを提供しているのだと気づかされた。なので、千鳥の大悟さんの言葉は、物凄く共感できる。
 あと、粗品もそんなに好きな方ではないのだけれど、やはりお金の使い方は狂っているし、生き様は誰にも真似できない。あと、ギャンブルで稼いだお金を寄付するので、根っから悪い人じゃないのだと、断定できる。しかも、芸人至上主義というところがブレていない。

 そもそも私は、YouTuberやインフルエンサー、インスタグラマーやTikTokerが其処まで好きじゃない、むしろ嫌悪感を抱いたまま、生きているところがある。何故嫌いかと言うと、大した実績も無いのに、芸能人や文化人を気取っていたり、人の威厳を借りて生きていたり、何かといけすかない印象を抱いてしまう。こういう人種が日本の美しい文化や作品を大量消費を加速させているのだと思ってしまう。
 一種の嫉妬であることは、認めている。自分は、アマチュアながらM-1グランプリに出場したり、お笑いをやっていたけれど、結局上手く行かなくて、挫折してやめた。舞台でネタを披露したが失敗し、その動画がYouTubeで曝され、ライブも1度だけ開催したが、上手く仕切りが出来ずグダグダになり、アンケートにも辛辣な事を書かれて、モチベーションが下がり、確実にお笑いから遠く離れていた、そんな時期もあった。そういう経験もあるから、何にも成れなかった、その分野で成功出来なかった憧れを拗らせて、嫉妬に転換して、その負の感情や出来事をずっと病気のように長引かせている。

 そして、私は、小説を読むのが好きだったり、映画を観るのが好きだったりするのだけれど、文学系YouTuberや映画系YouTuberは、全くと言っていいほど見ない。例えば、小説家がチャンネルを作り、自作を語ったり、影響を受けた作品、仕事場や執筆環境を紹介したりするのは、興味深いと思うけれど(そもそも文芸誌やそういう類の本やトークショーに行けばいい話だし)、赤の他人が小説家の作品を我が物顔で語っていたり、映画なんかもそういう傾向がある上、ネタバレしちゃうし、何か嫌だ。そういうのも自己顕示欲と承認欲求の権化がYouTubeやってる、なんて思ってしまう。
 作品は読んだり、観たりしたら、語る権利があるのは分かっているのは一理ある。ただ、その作品を我が物顔で語り、甘い汁を吸っているのが、何か腹が立つ。イベンターなんてそういう人が多いから、嫌になり、疲れてしまった。貴方の作品じゃないでしょ、とツッコミを入れたくなる。
 他人の作品の威厳を借りて、広告収入を得ているのが、なんか気に食わない。キングコングのカジサックなんて、毎回芸人仲間を呼んでトークしているのは、自分の実力じゃないし(西野さんは、ややきな臭いし賛否はあるけど、いじられるところはまだ芸人としての片鱗があるから好感持てる)、オリエンタルラジオの中田敦彦は、「あちこちオードリー」とかで語っていたが、本の内容を自分の中に変換してYouTubeで紹介していて、これを一種の落語としてとらえているのは、確かにと思ったが、自分の話じゃないので、なんか釈然としない。ハラミちゃんなんか、有名な曲を自分なりにアレンジして、ドヤ顔でピアノを弾いているけど、やっていることは、May.Jと変わりはない気がする(May.Jも歌も上手いしキレイだったけど、それ以上のものが見つからず、歌が上手くて美人な人はごまんといるから、ちょっとかわいそうだが)。
 宮迫が、闇営業で謹慎になり、吉本を退社して、YouTube進出した時も、本当に自分勝手な人で、他人の恩義にも目を向けない、最低な人という印象がついた。そういう意味で、自分はずっと、「YouTuber=嫌な人種」というイメージが付いてる。

 映画紹介に関して言えば、LiLiCoさんや淀川長治氏とかは、映画を紹介する時に押し付けがましくないからいいけど、YouTuberがやると、何となく押し付けがましく思ってしまう。「貴方に紹介されなくても良いです、好きな映画は自分で探します。余計なお世話です!」と我ながら思ってしまう。

 元々実績があった人(例えば、石橋貴明さん、エガちゃんこと江頭2:50さん)や、あんまり好きじゃないけどフワちゃんとかは、自分で面白いことをしよう、スタッフと何か企画しよう、という感じでYouTubeやるのは良いと思う。
 自分にとっての笑いは、「とんねるずのみなさんのおかげでした」だとか、「笑う犬」シリーズだとか、そういうものだった。そんなコントや番組に慣れ親しんだけれど、テレビだとコンプライアンスが強くなり、全くと言っていいほど面白くなくなった。今や「水曜日のダウンタウン」が最後の砦感が強くなっている。
 やはり、YouTuberとお笑い芸人は根本的に違うし、お笑い芸人の方が立場的に上のような気がする。YouTuberは画面の中だけでやってくれ、テレビやラジオに出て、芸能人を気取るな、と言いたい。そして、他人(他の産物)の褌で相撲を取るな、と忠告したい。

 やっぱり、YouTuberは自分はそんなに好きじゃないのだと、これを書いていて思った。本当にイライラしているから、悪口も多い。
 あ~、久々に毒を吐いた。
 結構鬱憤が溜まっていたんだなあ。
 それでは、また。

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